これはわりと何度も読み返している本だ。確率理論とか統計理論は、第一に直感に反する事例が多いのが面白いのと、第二に神学的対立が多いのが面白い。この本が面白いのは後者のせいで、「確率とは何か」について様々な説を歴史的経緯も含めて紹介している。いろいろ文句もあるけど、考えるのは面白い。
・論理説・・・ケインズに代表される。無差別原理「同様に確からしい」事象に分割して確率を計算していく。分割の仕方が複数ある場合に簡単に矛盾に陥る。
・主観説・・・ラムジーなどに代表される。基本的にはギャンブラーの心の中に確率がある。わりと整然たる公理系を導く。
・頻度説・・・ミーゼスなどに代表される。反復した時の経験から確率を定義する。定義が狭すぎるのが難点。
・傾向説・・・ポパーに代表される。確率とは状況に内在する傾向性である。量子力学などを想定。
Great overview. I read this book once in a while. Philosophy of probabilities are most interesting because there are lots of counter-intuitive examples and (as of this book's case) there are lots of theoretical controversies despite the fact that it is an area of mathematics.
2012年2月14日火曜日
2012年2月8日水曜日
Ray Young, Sally Brock "Bridge for People Who Don't Know One Card from Another"
この本の良し悪しは分からない。わたしはブリッジの他の本を読んだことがないし、最も良心的そうな薄い本を選んだだけであった。本書はトランプには四つのスーツがあります、くらいから説明している。日本語では適当な本が入手しにくい。とりあえずプレイを始めるには十分と言えよう・・・。戦術にのめりこむとキリがないのは、麻雀と同じだ。
実はブリッジは、プレイのルール自体は全く難しくない。本書では、わりと早目に"Mini-Bridge"を紹介していて、これは切札の決め方や点数等を除けば、ブリッジと何も変わらない。習得するのに十分程度で済む。本によっては"Whist"を紹介していることもあるようだ。どっちにしろ、「ナポレオン」なんかより易しい。
オークションのルールも全く難しくない。点数は少し複雑だが、点数表があれば問題ない。大抵のデッキには、カードの一枚としてブリッジの得点表が入っている。何も知らない四人が集まって、ルールだけ覚えてプレイしても、ゲームは成立するし、そこそこ楽しいんじゃないかと思う。
難しくなるのは、敵味方の持札を推測しようとするからなのだ。オークションの経緯やカードの出し方によって持札が推測できるのは当然だが、味方に自分の持札を推測させるという面もあり、慣習に則ってオークションやプレイをしないと、味方まで混乱させる。これが面倒臭い。こういう慣習には一々合理的な理由があるが、初心者はひとまず丸覚えするしかない。
味方同士なんだから、手札を見せ合ってゆっくり検討すればいいんじゃないかと思うが、そういうことになっていないらしい。たとえば、プレイ中に味方に「スペードのエース持ってる?」とか訊いても良さそうだが、多分反則なんだろう。しかし、麻雀と同じで、いくらでも脱法手段がありそうなものだ。
で、慣習を丸覚えしたとして、次に、カードゲーム自体の難しさがある。ブリッジに限ったことではないが、カードゲームでは、それまでに誰がどのカードを出したかを覚えているのが決定的に重要だ。ブリッジでは、オークションの経緯も覚えている必要がある。別に覚えていなくてもプレイはできるが、強くなりたければ、これは最低条件と言える。麻雀のように捨牌を表示しておく習慣がないらしい。この条件をクリアした上で、初めて戦略がどうのこうのと言えるようになる。
そして、最後の難関が、「以上の条件をクリアしたヒマな四人を集める」ということになる。生きている間に生身の人間とブリッジをプレイするのは、ほぼ絶望的かもしれない。麻雀と同じで賭博が付き物のようだが、味方に殺意を抱く可能性がある分、性質が悪い。
An introduction to contract bridge. I do not know if this book is a great book because I have not read other bridge books. But I guess bridge is not a difficult game if you only want to understand the basic rules and some basic strategies. And this book suffice for a beginner.
実はブリッジは、プレイのルール自体は全く難しくない。本書では、わりと早目に"Mini-Bridge"を紹介していて、これは切札の決め方や点数等を除けば、ブリッジと何も変わらない。習得するのに十分程度で済む。本によっては"Whist"を紹介していることもあるようだ。どっちにしろ、「ナポレオン」なんかより易しい。
オークションのルールも全く難しくない。点数は少し複雑だが、点数表があれば問題ない。大抵のデッキには、カードの一枚としてブリッジの得点表が入っている。何も知らない四人が集まって、ルールだけ覚えてプレイしても、ゲームは成立するし、そこそこ楽しいんじゃないかと思う。
難しくなるのは、敵味方の持札を推測しようとするからなのだ。オークションの経緯やカードの出し方によって持札が推測できるのは当然だが、味方に自分の持札を推測させるという面もあり、慣習に則ってオークションやプレイをしないと、味方まで混乱させる。これが面倒臭い。こういう慣習には一々合理的な理由があるが、初心者はひとまず丸覚えするしかない。
味方同士なんだから、手札を見せ合ってゆっくり検討すればいいんじゃないかと思うが、そういうことになっていないらしい。たとえば、プレイ中に味方に「スペードのエース持ってる?」とか訊いても良さそうだが、多分反則なんだろう。しかし、麻雀と同じで、いくらでも脱法手段がありそうなものだ。
で、慣習を丸覚えしたとして、次に、カードゲーム自体の難しさがある。ブリッジに限ったことではないが、カードゲームでは、それまでに誰がどのカードを出したかを覚えているのが決定的に重要だ。ブリッジでは、オークションの経緯も覚えている必要がある。別に覚えていなくてもプレイはできるが、強くなりたければ、これは最低条件と言える。麻雀のように捨牌を表示しておく習慣がないらしい。この条件をクリアした上で、初めて戦略がどうのこうのと言えるようになる。
そして、最後の難関が、「以上の条件をクリアしたヒマな四人を集める」ということになる。生きている間に生身の人間とブリッジをプレイするのは、ほぼ絶望的かもしれない。麻雀と同じで賭博が付き物のようだが、味方に殺意を抱く可能性がある分、性質が悪い。
An introduction to contract bridge. I do not know if this book is a great book because I have not read other bridge books. But I guess bridge is not a difficult game if you only want to understand the basic rules and some basic strategies. And this book suffice for a beginner.
2012年2月3日金曜日
Stephen Smith "Environmental Economics: A Very Short Introduction"
いわゆる環境経済学の入門書。現実よりは理論の解説。わたしには初歩的過ぎるというのもあるけど、わたしがバカにしている「前提条件の多過ぎる」経済理論だ。経済学部の初学者が英語の勉強も兼ねて読む分にはいいんではないかと思うが、実務的にはほとんど意味がない。別に環境経済学を学んだことがなくても、多少経済学をやった人なら、普通に推測がつく程度の話だ。経済学を全く知らない人なら、もしかして思想的に衝撃を受けるのかも知れない・・・。まあ直ぐに慣れてしまう、というか洗脳されてしまうわけだが。じゃあ最初から知らないほうが良いのかと言うと、もしかするとそうなのかも知れない。
Perhaps good for a novice student of economics. Just a bunch of theories which are too simple and demand too many premises. Not a practical book.
Perhaps good for a novice student of economics. Just a bunch of theories which are too simple and demand too many premises. Not a practical book.
ラベル:
Very Short Introduction,
経済
Nassim Nicholas Taleb "The Black Swan: The Impact of the Highly Improbable"
今頃こんなのを読んでいるのは、今読んでいる本がこの本に色々言及していて、ちと興味が湧いたから。なお、今読んでいるほうの著者についても、この本は色々言及していて、高く評価している。ベストセラーになった時に読まなかったのは、あの頃は金融市場の失敗を論う本が多くてウザかったのと、Popular Mathというか、特に統計学関係についてはうんざりしているから。だいたいが、「リスクは飼い慣らせる」というバカみたいな主張か、「統計学者はウソつきである」みたいな少しは面白い逆の主張であり、この本は後者だが、純粋に統計論としては、特に目新しい内容はなかった。ただ、ポパーとマンデルブロをそんなに高く評価するのは意外だ。そんなに言うのなら調べようと思う。
しかし、この本がウけているのは、そんな技術的なところじゃなくて、自己啓発書みたいな読まれ方をしているんだろうと思う。金融工学が詐欺なことは今では誰でも知っているが、徹底的にコキ下ろされる。分かりやすさのために話は戯画的に単純化されており、スーツを着た高給取りの正規分布原理主義者が徹底的にバカにされる。読者は大いに溜飲を下げ、気分も明るくなるが、生活は何も変わらないというような・・・。
とにかくベストセラーだから読んで損ということはない。"black swan"は一般名詞になっているし。だいたい、経済学を学び始めたころに誰でも素朴に思うのは「前提条件が多過ぎる」ということだが、どっぷり浸かっていくうちに、それを忘れてしまうようだ。こういう本はたまには売れないといけない。そして、また、そのうち忘れられるんだろうとは思う。それとも、著者が考えるように、この世はどんどんblack swanが増えていて、忘れたくても忘れられなくなるかな。
A multi million seller. There are two types of popular math book. On the one hand there are so many dull books that stipulate that we can manage risk. On the other hand there are a bit more interesting books that stipulate that statisticians are liars. This book falls in the latter category but I doubt it is also read as a sort of self-help book. Anyway perhaps partly owing to this book now we all know that computational finance is a big fraud. We mock well-dressed Wall-Street experts, feel good, and do not change our way of life.
しかし、この本がウけているのは、そんな技術的なところじゃなくて、自己啓発書みたいな読まれ方をしているんだろうと思う。金融工学が詐欺なことは今では誰でも知っているが、徹底的にコキ下ろされる。分かりやすさのために話は戯画的に単純化されており、スーツを着た高給取りの正規分布原理主義者が徹底的にバカにされる。読者は大いに溜飲を下げ、気分も明るくなるが、生活は何も変わらないというような・・・。
とにかくベストセラーだから読んで損ということはない。"black swan"は一般名詞になっているし。だいたい、経済学を学び始めたころに誰でも素朴に思うのは「前提条件が多過ぎる」ということだが、どっぷり浸かっていくうちに、それを忘れてしまうようだ。こういう本はたまには売れないといけない。そして、また、そのうち忘れられるんだろうとは思う。それとも、著者が考えるように、この世はどんどんblack swanが増えていて、忘れたくても忘れられなくなるかな。
A multi million seller. There are two types of popular math book. On the one hand there are so many dull books that stipulate that we can manage risk. On the other hand there are a bit more interesting books that stipulate that statisticians are liars. This book falls in the latter category but I doubt it is also read as a sort of self-help book. Anyway perhaps partly owing to this book now we all know that computational finance is a big fraud. We mock well-dressed Wall-Street experts, feel good, and do not change our way of life.
2012年1月27日金曜日
Joshua Piven, David Borgenicht "The Complete Worst-Case Scenario Survival Handbook"
これは相当出ているシリーズだが、そのベスト版という感じ。日本語でも「この方法で生きのびろ!」というタイトルでいくつか出ていた。様々な危機的な状況からの脱出手段を解説している。半ば真面目なのもあるが、基本的にはギャグだ。真剣にシリーズを追うほどのファンでなければ、この一冊がお勧めというような感じ。
Very best of "Worst-Case Scenario" series.
Very best of "Worst-Case Scenario" series.
2012年1月23日月曜日
Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid 6: Cabin Fever"
いつも楽しみにしているこのシリーズ、まだ六冊目だったか・・・。日本語訳も続いているようだ。例によって日本語訳は読んでいないから出来は知らないが、表紙の時点でアウト。ていうか、こういうのって、訴えられるんじゃなかったのか。原著を強く推奨する。ていうか、本屋でも見かけないということは、多分、児童書のコーナーに置いてあるんだろう。ポプラ社だし。
何の根拠もないただの憶測だが、もしかすると日本語訳には検閲が入っていても不思議ではない。主人公は「真面目系クズ人間」と言うのが最も近い。アメリカ人の感覚では"wimpy"というのは、相当な悪口だと思われるが、「ダメ日記」と言うのは自意識過剰過ぎる。本人は天真爛漫に怠惰で臆病で利己的だ。のび太に近い。
とにかくリアルなのは、多分、著者にそれくらいの子どもがいるのと、著者自身がそうだったんだろう。この世代になると、親子でそんなに子ども時代の環境が変わっていない。リアル過ぎて、主人公に共感して一緒にイライラしたりする次第だ。これを笑って読めるのが大人なのかもしれない。
リアルというのは主として感情面の話で、物理的には、アメリカの中産階級の裕福さに唖然とする。庭付き一戸建てに専業主婦は当たり前として、子ども部屋からトイレから車から、何もかもが広大だ。何より、主人公を取り巻く大人が、色々な意味でちゃんとしている。まあ、よく調べると、中味はあんまり主人公と変わっていないようだが・・・。
I love this series. Greg is really wimpy, which all we are. By the way I am astounded by his family's richness. Adults surrounding him are all very, well, well-educated. Though, inside they are all wimpy too, I guess.
何の根拠もないただの憶測だが、もしかすると日本語訳には検閲が入っていても不思議ではない。主人公は「真面目系クズ人間」と言うのが最も近い。アメリカ人の感覚では"wimpy"というのは、相当な悪口だと思われるが、「ダメ日記」と言うのは自意識過剰過ぎる。本人は天真爛漫に怠惰で臆病で利己的だ。のび太に近い。
とにかくリアルなのは、多分、著者にそれくらいの子どもがいるのと、著者自身がそうだったんだろう。この世代になると、親子でそんなに子ども時代の環境が変わっていない。リアル過ぎて、主人公に共感して一緒にイライラしたりする次第だ。これを笑って読めるのが大人なのかもしれない。
リアルというのは主として感情面の話で、物理的には、アメリカの中産階級の裕福さに唖然とする。庭付き一戸建てに専業主婦は当たり前として、子ども部屋からトイレから車から、何もかもが広大だ。何より、主人公を取り巻く大人が、色々な意味でちゃんとしている。まあ、よく調べると、中味はあんまり主人公と変わっていないようだが・・・。
I love this series. Greg is really wimpy, which all we are. By the way I am astounded by his family's richness. Adults surrounding him are all very, well, well-educated. Though, inside they are all wimpy too, I guess.
2012年1月20日金曜日
Chris Bray "Backgammon For Dummies"
この本の解説をする前に「バックギャモン」の何たるかを説明せねばならぬ。
「バックギャモン」は数千年の歴史を持つとか言っているが、要は双六で、日本では奈良時代から遊ばれていた。囲碁並みに単純なゲームだから、ルールがそんなに違ったはずがない。おそらく、「枕草子」や「徒然草」に出てくる「双六」と、今の「バックギャモン」に大した違いはないと思われる。当時からそんな描写があるが、なかなか熱い深遠なゲームだ。
ルールを覚えるだけなら、どうせ単純なものだし、無料で落ちているソフトを適当にプレイしていれば大体分かる。ついでにGNU Backgammonなどはゲームを解析してくれる。とは言え、ある程度本気で解析結果を理解するには、一冊くらい何か読んで考え方を理解する必要がある。この辺りはオセロに似ているが、オセロではコンピュータの手が人間の理解を越えているのに対し、バックギャモンは一応理解可能だ。
というわけで、この古式ゆかしい伝統遊戯を習得したいと考えると、日本語の本では日本バックギャモン協会編『バックギャモン・ブック』しかない。しかし、残念ながら、『バックギャモン・ブック』は読みやすいとは言えず、バックギャモンの普及に貢献しているというよりは、妨害している気がする。さらに、amazon.co.jpに、あからさまに不自然なキモいレビューが多い。仮に内容が素晴らしかったとしても、この点については、こだわらざるを得ないであろう。
チェスでもそうだけど、どのみち、日本語の解説はカタカナばかりで読みにくい。さらに、こういうマイナーゲームは、日本語圏では村社会の空気で気後れがする。最初から洋書を読むべきだが、とりあえずこの本は無難なところだろう。定評があるし、読みやすいし、勉強になった。一つ文句があるとしたら、ダブリングの説明は後回しにしたほうが良かった。ダブリングは1920年代に発明されたもので、それ以前の数千年は、そんなのなしでも、世界中で禁止令が出るほど楽しまれていた。さんざん遊んでから、ダブリングを学んでも遅くない。ダブリングの導入によって、途端に戦略上の計算が面倒になる。不合理な点がないので、麻雀の点数計算とは比較にならないほど簡単だが、囲碁程度には面倒だ。さらにトーナメントになると更に難しくなるが、幸いにしてこの件は最後に回されている。ていうか、ボードゲームの常で、いくら考えても切りがない。
この本を読んだだけでバックギャモンの達人になるわけではないが、少なくとも、「単にルールを知っている」程度の人に負けることは、ほとんどなくなるだろう。サイコロがあるので、絶対というわけにはいかないが・・・。たとえば、オセロで同じような本を一冊読めば、初心者にはほぼ絶対に負けないと思われるが、そこまでの差にはならない。しかし、麻雀よりは率がいいはずだ。ルールも単純だし、小学生くらいから余裕で始められる。だいたい、こういうのは子どものうちに覚えてしまうのがよろしく、小学校の先生などは、算数の勉強にもなるので、是非習得して指導されたい。
Nice book, though I never read another book on backgammon. Now I can play against GNU backgammon in my spare time. I would prefer if the explanation on "doubling" were put in the last part, because backgammon is fascinating even if there were no doubling cube.
「バックギャモン」は数千年の歴史を持つとか言っているが、要は双六で、日本では奈良時代から遊ばれていた。囲碁並みに単純なゲームだから、ルールがそんなに違ったはずがない。おそらく、「枕草子」や「徒然草」に出てくる「双六」と、今の「バックギャモン」に大した違いはないと思われる。当時からそんな描写があるが、なかなか熱い深遠なゲームだ。
ルールを覚えるだけなら、どうせ単純なものだし、無料で落ちているソフトを適当にプレイしていれば大体分かる。ついでにGNU Backgammonなどはゲームを解析してくれる。とは言え、ある程度本気で解析結果を理解するには、一冊くらい何か読んで考え方を理解する必要がある。この辺りはオセロに似ているが、オセロではコンピュータの手が人間の理解を越えているのに対し、バックギャモンは一応理解可能だ。
というわけで、この古式ゆかしい伝統遊戯を習得したいと考えると、日本語の本では日本バックギャモン協会編『バックギャモン・ブック』しかない。しかし、残念ながら、『バックギャモン・ブック』は読みやすいとは言えず、バックギャモンの普及に貢献しているというよりは、妨害している気がする。さらに、amazon.co.jpに、あからさまに不自然なキモいレビューが多い。仮に内容が素晴らしかったとしても、この点については、こだわらざるを得ないであろう。
チェスでもそうだけど、どのみち、日本語の解説はカタカナばかりで読みにくい。さらに、こういうマイナーゲームは、日本語圏では村社会の空気で気後れがする。最初から洋書を読むべきだが、とりあえずこの本は無難なところだろう。定評があるし、読みやすいし、勉強になった。一つ文句があるとしたら、ダブリングの説明は後回しにしたほうが良かった。ダブリングは1920年代に発明されたもので、それ以前の数千年は、そんなのなしでも、世界中で禁止令が出るほど楽しまれていた。さんざん遊んでから、ダブリングを学んでも遅くない。ダブリングの導入によって、途端に戦略上の計算が面倒になる。不合理な点がないので、麻雀の点数計算とは比較にならないほど簡単だが、囲碁程度には面倒だ。さらにトーナメントになると更に難しくなるが、幸いにしてこの件は最後に回されている。ていうか、ボードゲームの常で、いくら考えても切りがない。
この本を読んだだけでバックギャモンの達人になるわけではないが、少なくとも、「単にルールを知っている」程度の人に負けることは、ほとんどなくなるだろう。サイコロがあるので、絶対というわけにはいかないが・・・。たとえば、オセロで同じような本を一冊読めば、初心者にはほぼ絶対に負けないと思われるが、そこまでの差にはならない。しかし、麻雀よりは率がいいはずだ。ルールも単純だし、小学生くらいから余裕で始められる。だいたい、こういうのは子どものうちに覚えてしまうのがよろしく、小学校の先生などは、算数の勉強にもなるので、是非習得して指導されたい。
Nice book, though I never read another book on backgammon. Now I can play against GNU backgammon in my spare time. I would prefer if the explanation on "doubling" were put in the last part, because backgammon is fascinating even if there were no doubling cube.
2011年12月25日日曜日
Pascal Gauchon, Jean-Marc Huissoud "Les 100 lieux de la géopolitique"
戦略的に重要な地点と、地域紛争のある地点を挙げまくる本。日本に関しては、千島列島・竹島・尖閣諸島など。もちろん、日本列島そのものがロシアや中国の外洋展開を防いでいる意味もあり。一つ一つについては説明がそんなに詳しいわけではないけど、資料性はまあまあ。
なお、フランスの本なので、amazon.co.jpとかでは普通には買えない。amazon.frとか。
100 locations strategically important or where conflicts are going on. Descriptions for each location are not so detailed. However very concise and perfect for a reference.
なお、フランスの本なので、amazon.co.jpとかでは普通には買えない。amazon.frとか。
100 locations strategically important or where conflicts are going on. Descriptions for each location are not so detailed. However very concise and perfect for a reference.
ラベル:
Que-sais je?,
政治
2011年12月13日火曜日
Scott Adams "Dilbert: 2012 Day-to-Day Calendar"
これはわたしが毎年買って職場で愛用している日めくりカレンダーだけど、考えたら、Dilbertについて一切書いたことがなかった気がするので、この際書いてみる。
Dilbertは、平日3コマ(日曜は多少長い)という、アメリカの新聞では普通にあるパターンのマンガで、オフィス、特にIT業界の「あるある」ネタを得意とする。と言っても、こんな言い方では魅力を表現しきれない。マンガ自体は、公式サイトでいくらでもタダで読める。
http://www.dilbert.com/
さらに、著者Scott Adamsは文才もあり、文章だけでも笑わせてくれる。blogも有名だ。"Steve Jobs"にも取り上げられていたね。
http://dilbert.com/blog/
わたしが初めてDilbertに接したのは、日本でもよく売れたらしい"The Dilbert Principle"「ディルバートの法則」からだ。
残念ながら日本語訳は図書館等で探すしかないが、原書は今でも普通に入手可能だ。ついでに、ディルバート本に共通の特徴で、翻訳が素晴らしかった記憶がある。時代的には「マーフィーの法則」が流行したころだった。それに対抗してオフィス・IT業界のあるあるネタを、自分のマンガを大量に引用しつつ描写。今読んでどうなのか知らないけど、初めてDilbertの世界観に触れて衝撃だった。アメリカのIT土方が"cubicle"に住んでいるというのも、これで初めて知った気がする。なにより、笑った。
この成功に気を良くしたらしく、また翻訳がでた。"The Dilbert Future"「ディルバートの未来予測」。
これも笑った。細部は覚えていないけど、「基本的に未来は予測できないが、唯一絶対に変化しない定数は『人類の愚かさ』であり、この予測だけは間違いない」という命題はキッチリ覚えている。そして、その通りだと思う。もちろん大量のマンガの引用あり。それから"Joy of Work"。
これは残念ながら翻訳が出なかったし、原書も絶版か。いたずら"prank"集みたいな感じだった。やはり笑える。そして、次の"Dilbert and the Way of the Weasel"は笑えるのももちろんだけど、それだけにとどまらない秀作。
これは、オフィスにおける言い逃れとか、「微妙に不誠実」「ズルい」行動を大量に収集してあり、なぜ社会学学会がこの著作に賞を出さないのか、理解に苦しむ。"Weasonable doubt"という言葉が印象に残った。シンボリック相互作用論とかエスノメソドロジーとかエスノグラフィーとか労使関係とか経営とか、その辺りのことに興味がある人は読んで損にはならないと思うんだけど。
その後、Scott Adamsの文章本としては、"God's Debris"というのがあったんだけど、無視した。理由は、まあ、趣味というか・・・。Dilbert本とは毛色が違うようだ。ほかに、マンガの編纂本(compilation)は一杯出ているけど、マンガは最初に言った通り、全部Webでタダで読めるということがあり、それでも十冊以上は買ったと思うけど、最近は買っていない。
今でもDilbertはIT業界のmust-readだが、最近はxkcdもmust-readだ。
http://xkcd.com/
こっちも本が出てるけど、やはりWebで全部タダというようなことで。そう言えば、xkcdを日本語訳しているサイトを見たことがあるけど、翻訳がデタラメで酷かった。ついでに、ちょっと気に障るのは、Dilbertは自虐IT土方だが、xkcdはリア充な空気が濃厚だということ。
Dilbertは、平日3コマ(日曜は多少長い)という、アメリカの新聞では普通にあるパターンのマンガで、オフィス、特にIT業界の「あるある」ネタを得意とする。と言っても、こんな言い方では魅力を表現しきれない。マンガ自体は、公式サイトでいくらでもタダで読める。
http://www.dilbert.com/
さらに、著者Scott Adamsは文才もあり、文章だけでも笑わせてくれる。blogも有名だ。"Steve Jobs"にも取り上げられていたね。
http://dilbert.com/blog/
わたしが初めてDilbertに接したのは、日本でもよく売れたらしい"The Dilbert Principle"「ディルバートの法則」からだ。
残念ながら日本語訳は図書館等で探すしかないが、原書は今でも普通に入手可能だ。ついでに、ディルバート本に共通の特徴で、翻訳が素晴らしかった記憶がある。時代的には「マーフィーの法則」が流行したころだった。それに対抗してオフィス・IT業界のあるあるネタを、自分のマンガを大量に引用しつつ描写。今読んでどうなのか知らないけど、初めてDilbertの世界観に触れて衝撃だった。アメリカのIT土方が"cubicle"に住んでいるというのも、これで初めて知った気がする。なにより、笑った。
この成功に気を良くしたらしく、また翻訳がでた。"The Dilbert Future"「ディルバートの未来予測」。
これも笑った。細部は覚えていないけど、「基本的に未来は予測できないが、唯一絶対に変化しない定数は『人類の愚かさ』であり、この予測だけは間違いない」という命題はキッチリ覚えている。そして、その通りだと思う。もちろん大量のマンガの引用あり。それから"Joy of Work"。
これは残念ながら翻訳が出なかったし、原書も絶版か。いたずら"prank"集みたいな感じだった。やはり笑える。そして、次の"Dilbert and the Way of the Weasel"は笑えるのももちろんだけど、それだけにとどまらない秀作。
これは、オフィスにおける言い逃れとか、「微妙に不誠実」「ズルい」行動を大量に収集してあり、なぜ社会学学会がこの著作に賞を出さないのか、理解に苦しむ。"Weasonable doubt"という言葉が印象に残った。シンボリック相互作用論とかエスノメソドロジーとかエスノグラフィーとか労使関係とか経営とか、その辺りのことに興味がある人は読んで損にはならないと思うんだけど。
その後、Scott Adamsの文章本としては、"God's Debris"というのがあったんだけど、無視した。理由は、まあ、趣味というか・・・。Dilbert本とは毛色が違うようだ。ほかに、マンガの編纂本(compilation)は一杯出ているけど、マンガは最初に言った通り、全部Webでタダで読めるということがあり、それでも十冊以上は買ったと思うけど、最近は買っていない。
今でもDilbertはIT業界のmust-readだが、最近はxkcdもmust-readだ。
http://xkcd.com/
こっちも本が出てるけど、やはりWebで全部タダというようなことで。そう言えば、xkcdを日本語訳しているサイトを見たことがあるけど、翻訳がデタラメで酷かった。ついでに、ちょっと気に障るのは、Dilbertは自虐IT土方だが、xkcdはリア充な空気が濃厚だということ。
2011年12月6日火曜日
Micheal Mosley, John Lynch "The Story of Science: Power, Proof and Passion"
全般的な科学史だけど、わりと面白エピソードが多いのがポイントだ。ただし、ソースが全然書いていないので、もしも学校などで話そうと思っているのなら、一々自分で裏を取る必要がある。疑わしいのもあるし。ちなみに、邦訳は表紙から全部著者の綴りを間違えている。あまり信用できない気がするね。
Full of fascinating episodes from the history of science, though lacks necessary citations.
Full of fascinating episodes from the history of science, though lacks necessary citations.
Steve Wozniak, Gina Smith "iWoz: Computer Geek to Cult Icon: How I Invented the Personal Computer, Co-founded Apple, and Had Fun Doing It"
この本を放置していたのは、昔からわりと一貫してAppleが好きでなかったのと、サブタイトルが残念な感じがしてたから。もっとも、わたしが知っているAppleというのは、最初のMacintosh以降なんで、Wozがあまり関与していない部分だ。つまり、control freakなところが嫌いだったわけで。Wozはそういう文化の人間ではない。
それはともかく、Wozが神である理由が良く分かる。天才というのはこういう人のことを言う。しかも偏屈者だったり冷たい人だったりするわけではなく、太った内気で陽気なアメリカ人だ。ただ、ある程度コンピュータというかハードウェアを勉強した人でないと分からない部分も多々あり、意味不明の書評が出回る原因になっている。というか、なんでわたしがWoz神の説明を理解できるのか、自分でも奇怪だったが、思い起こせば、わたしも元々はこんなことをしていたのだった。この本を読むべきなのはそういう人で、サブタイトルが想定しているような一般人ではない気がする。
I am not a big fun of Apple but all I know about Apple is Apple after the first Macintosh, which is not a Woz's product anymore. He is a genius and I am happy to be able to understand his explanations. There are some parts which a layman would find difficult to understand in this book.
それはともかく、Wozが神である理由が良く分かる。天才というのはこういう人のことを言う。しかも偏屈者だったり冷たい人だったりするわけではなく、太った内気で陽気なアメリカ人だ。ただ、ある程度コンピュータというかハードウェアを勉強した人でないと分からない部分も多々あり、意味不明の書評が出回る原因になっている。というか、なんでわたしがWoz神の説明を理解できるのか、自分でも奇怪だったが、思い起こせば、わたしも元々はこんなことをしていたのだった。この本を読むべきなのはそういう人で、サブタイトルが想定しているような一般人ではない気がする。
I am not a big fun of Apple but all I know about Apple is Apple after the first Macintosh, which is not a Woz's product anymore. He is a genius and I am happy to be able to understand his explanations. There are some parts which a layman would find difficult to understand in this book.
2011年11月25日金曜日
Walter Isaacson "Steve Jobs"
わたしのIT土方生活は日立メインフレーム・Solaris・DOS/V・Macintoshくらいから始まって今に至るわけで、そういう人にとっては、業界の歴史を懐かしく読めて楽しい。BeOSとかNeXTとかiMacとか。そこから先は若い人でも馴染みのある話だと思う。Hacker文化の通例で、closedなAppleからは出来るだけ逃げてきたわたしだが、iPodだけは避け切れずに持っている。今後もApple信者になる予定はないが、少しはその美意識というか世界観も分かった気がする。Apple的美意識から枯山水を見たら、少しは面白くなってくるかもしれない。
そんなわけで面白く読んだけど、まあ特にITに詳しくなくても面白いんじゃないかな。たとえば、Pixarの件は、わたしは何も知らない部分だけど、それでも面白かったし。経営者として見れば、とても他人の参考になるような人ではないかも知れないし、変に影響を受ける奴がいたらイヤだが、遠巻きに眺めている分には面白い。音楽業界の部分はリアルに参考になった。
著者は、画期的な洞察を披露しているわけではないが、十分業界に精通しているようだ。なにより、あのSteveに伝記を任されるくらいだから、只者なはずがない。日本語訳は見ていないから出来は知らないけど、これだけ売れて特に悪い評判もないから問題ないんだろう。わたしとしては、早いうちに"iWoz"を読むつもりだ。どう考えてもわたしはあっち側だし。
You can review the history of IT industry reading this biography. That was the best aspect of this book for me. Now I'm planning to read "iWoz". Apparently my hero should be Woz, not Jobs.
そんなわけで面白く読んだけど、まあ特にITに詳しくなくても面白いんじゃないかな。たとえば、Pixarの件は、わたしは何も知らない部分だけど、それでも面白かったし。経営者として見れば、とても他人の参考になるような人ではないかも知れないし、変に影響を受ける奴がいたらイヤだが、遠巻きに眺めている分には面白い。音楽業界の部分はリアルに参考になった。
著者は、画期的な洞察を披露しているわけではないが、十分業界に精通しているようだ。なにより、あのSteveに伝記を任されるくらいだから、只者なはずがない。日本語訳は見ていないから出来は知らないけど、これだけ売れて特に悪い評判もないから問題ないんだろう。わたしとしては、早いうちに"iWoz"を読むつもりだ。どう考えてもわたしはあっち側だし。
You can review the history of IT industry reading this biography. That was the best aspect of this book for me. Now I'm planning to read "iWoz". Apparently my hero should be Woz, not Jobs.
2011年11月3日木曜日
Dorothy H. Crawford "Viruses: A Very Short Introduction"
この本が面白く書けているというのもあるけど、そもそもウイルスというもの自体が面白い。よく「コンピュータウイルス」とか言うけど、本物のウイルスに比べれば、人間の作ったものなんてチャチなものだ。
ウイルスにはDNAウイルスとRNAウイルスがあるが、どっちにしろ、遺伝情報という情報の世界で繁殖するもので、この点がバクテリアとはっきり違う。もちろん、その情報に基づいてタンパク質という実物が生産されて初めて価値があるわけだが、生産工場自体は宿主のを借りればいいので、ウイルス自体は情報だけ持っていればいい。この辺りの詳細な話が最初に描写されている。
本書の中心部分はウイルスによって引き起こされるさまざまな病気の記述。HIVやら肝炎やら天然痘やらエボラウイルスやらインフルエンザやら、その他凶悪な疫病がたくさんあり、なかなかホラーだ。感染メカニズムや疫学、さらには人体の免疫反応なども詳しく述べられる。分かっていることも色々あるが、分からないことは遥かに多い。
さらに、人類の側の反撃策について述べられる。といっても、ワクチンくらいしかないし、大量の資源が投入されているのに、未だにAIDS根絶は可能性も見えない。だいたい、ただの風邪ですら根絶の見込みはないのだ。一番最後には、生物兵器としての利用も語られている。ずっと読んでくると、最後の一文はかなり感動的だが、ネタバレなので各自お読みいただきたい。
Fascinating. This book is fascinating and viruses themselves are fascinating. People talk about computer viruses, but real viruses are much more sophisticated and compared to them, human-made computer viruses are cheap imitation. In the first part of this book, these replication mechanisms of viruses are described. Viruses are just a few bunch of RNAs or DNAs and they carry only information, based on which proteins are produced by using hosts' machinery.
The second part describes many examples of maladies caused by viruses. HIV, hepatitis, small pox, influenza... The third part describes the counter attack by humans, though we have only just a few vaccines.... Finally, viruses as deadly weapons are mentioned. The last sentence of this book is very impressing. You should read it yourself....
ウイルスにはDNAウイルスとRNAウイルスがあるが、どっちにしろ、遺伝情報という情報の世界で繁殖するもので、この点がバクテリアとはっきり違う。もちろん、その情報に基づいてタンパク質という実物が生産されて初めて価値があるわけだが、生産工場自体は宿主のを借りればいいので、ウイルス自体は情報だけ持っていればいい。この辺りの詳細な話が最初に描写されている。
本書の中心部分はウイルスによって引き起こされるさまざまな病気の記述。HIVやら肝炎やら天然痘やらエボラウイルスやらインフルエンザやら、その他凶悪な疫病がたくさんあり、なかなかホラーだ。感染メカニズムや疫学、さらには人体の免疫反応なども詳しく述べられる。分かっていることも色々あるが、分からないことは遥かに多い。
さらに、人類の側の反撃策について述べられる。といっても、ワクチンくらいしかないし、大量の資源が投入されているのに、未だにAIDS根絶は可能性も見えない。だいたい、ただの風邪ですら根絶の見込みはないのだ。一番最後には、生物兵器としての利用も語られている。ずっと読んでくると、最後の一文はかなり感動的だが、ネタバレなので各自お読みいただきたい。
Fascinating. This book is fascinating and viruses themselves are fascinating. People talk about computer viruses, but real viruses are much more sophisticated and compared to them, human-made computer viruses are cheap imitation. In the first part of this book, these replication mechanisms of viruses are described. Viruses are just a few bunch of RNAs or DNAs and they carry only information, based on which proteins are produced by using hosts' machinery.
The second part describes many examples of maladies caused by viruses. HIV, hepatitis, small pox, influenza... The third part describes the counter attack by humans, though we have only just a few vaccines.... Finally, viruses as deadly weapons are mentioned. The last sentence of this book is very impressing. You should read it yourself....
ラベル:
Very Short Introduction,
科学
2011年10月15日土曜日
J. P. Singh "United Nations Educational, Scientific, and Cultural Organization (UNESCO): Creating Norms for a Complex World" (Global Institutions)
組織としてのUNESCOの概説書。UNESCOと言えば、気まぐれに「世界遺産」を決定しているだけの組織としか思えず、あとはいい加減な財政で米英の顰蹙を買ったとか、設立当時は東西冷戦のせいでグチャグチャになったとかいうような話しか知られていない。実際のところ、この本を読んでもそのイメージは拭えないが、ともあれUNESCOは頑張っているのであった。
この本の最後にも書かれているが、そもそもこのRoutledgeのシリーズ企画自体が、「組織としての国際機関そのもの」に焦点を合わせている点が画期的で、UNESCOに限ったことではないが、国際機関を知る上で非常に重要なシリーズになっている。この際、国際政治を研究している人には、再度強くお勧めしておきたい。
An overview of UNESCO as an organization. There are few books which focus on an international organization itself rather than its activities. Routledge's "Global Institutions" series are best of its kind.
この本の最後にも書かれているが、そもそもこのRoutledgeのシリーズ企画自体が、「組織としての国際機関そのもの」に焦点を合わせている点が画期的で、UNESCOに限ったことではないが、国際機関を知る上で非常に重要なシリーズになっている。この際、国際政治を研究している人には、再度強くお勧めしておきたい。
An overview of UNESCO as an organization. There are few books which focus on an international organization itself rather than its activities. Routledge's "Global Institutions" series are best of its kind.
ラベル:
Global Institutions,
政治
2011年10月6日木曜日
Andrew Goudie, Heather Viles "Landscapes and Geomorphology: A Very Short Introduction"
日本語だと「地形学」となるのか・・・。もっと分かりやすく言うと、地学とか自然地理とか。VSIでこういうタイトルだと、「実際の地球の地理の概説」か「地形学という学問の概説」か、どちらなのか予想ができないが、この本については両方だ。高校で地学を選択していたわたしとしては、この本に書いてあることは、初歩的過ぎるというようなレベル。懐かしく読んだが、入門書としては、こんなものだろう。
An basic overview of geomorphology, an scholastic area for studying land. Plate tectonics, inundation, vegetation, ice ages, volcano, and so on.
An basic overview of geomorphology, an scholastic area for studying land. Plate tectonics, inundation, vegetation, ice ages, volcano, and so on.
ラベル:
Very Short Introduction,
科学
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