2015年9月28日月曜日

John Parker, Richard Rathbone "African History: A Very Short Introduction" [アフリカ史:非常に短い入門]

目次:1.アフリカの概念 2.アフリカ人:多様性と統一性 3.アフリカの過去:歴史的源泉 4.世界の中のアフリカ 5.アフリカの植民地化 6.未来を想像し過去を再構築する 7.記憶と忘却:過去と現在

アフリカ史ということだが、VSIの定例でアフリカ史学の方法論みたいな話が前半にくる。この辺り、ポストコロニアリズムやら偏見への反駁やらで一々予想通り面倒くさい。しかし、奴隷貿易や植民地戦争の話などはわりと普通に歴史として読めて勉強になる。特にその辺りに興味のあるムキにはお勧めだ。

Somewhat lengthy statements around post-colonialism or imperial prejudices are necessary and we must understand it. Then clear histories on topics such as slavery or colonialism are fascinating.

2015年9月27日日曜日

Rebecca Elliott "Painless Grammar (Barron's Painless Series)" [苦痛でない文法]

目次:1.発話の部品 2.文の構築と区切り 3.一致 4.単語、単語、単語 5.ゴタついた文章をキレイにする 6.メールの書き方 7.まとめ;文書の編集

本棚から発掘して読んだ。アメリカなら中学生か高校生が読むくらいの「正しい英語」を教える本。もちろん、非ネイティブが間違えるポイントとネイティブが間違えるポイントは全然違うので、直接日本人にどれくらい役立つのかは不明だ。また、「正しい日本語」みたいな本と同じで、「別にええやん」みたいなこともあるが、全体的にそこまで高度な話でもなく、教養ある人の英文ということでは、割と最低限の規則かもしれない。英文自体簡単だし、退屈しないように工夫されているし、まあ大学一年生くらいから洋書を読む練習くらいで読んでもいいかも知れない。

Fascinating, it explains common grammatical mistakes native English speakers often make. Since we non-native speakers' weak points are quite different from those of native speakers, it is not so useful for us, but still interesting to study.

Barrons Educational Series Inc (2011/08)
英語
ISBN-13: 978-0764147128

Elleke Boehmer "Nelson Mandela: A Very Short Introduction" [ネルソンマンデラ:非常に短い入門]

目次:1.マンデラ:物語と象徴 2.人生を書く:初期 3.国家のイコンの成長:後期 4.影響と交流 5.ソフィアタウンの洗練 6.男性的演技者 7.刑務所の庭の影響 8.マンデラの倫理的遺産

マンデラの伝記で、何で買ったのか忘れたが、本棚から発掘されたので読んだ。VSIに収録されている伝記は色々読んでいるが、時代が新しい人なので、今まで読んだ中で最も情報量が多い。圧倒されるが、なにせ、生存環境がわたしに縁が無さ過ぎる上に、人物的にも違い過ぎて、リアリティが感じられない。考えて見れば、今までに読んだ伝記は学者か文学者ばかりで、大政治家は馴染みがない。大人物というのはこういうことなんだろうけど、自分の参考するには距離があり過ぎる。というわけで、わたしにはこの本を評価する資格がないが、この伝記が力作であることだけは間違いない。

A great man. Too great for me to understand.

Oxford Univ Pr (2008/08)
英語
ISBN-13: 978-0192803016

2015年9月23日水曜日

Terence Allen "Microscopy: A Very Short Introduction" [顕微鏡学:非常に短い入門]

目次:1.顕微鏡と新世界の発見 2.顕微鏡の種類 3.光学顕微鏡‐アッベから超解像度へ 4.何を見ているかを識別する 5.電子顕微鏡と原子解像度の夜明け 6.表面の電子顕微鏡 7.他の方法による拡大 8.顕微鏡の影響

顕微鏡の技術解説。光学顕微鏡と透過・走査電子顕微鏡を丁寧に解説しているが、高校程度の物理の知識では理解しきれない気がする。数式などは避けられているが、英語力を別にしても読めるのは理系の大学生以上だろう。物理学一般、特に光学と電磁気学のある程度の知識が必要だ。内容的には相当最先端で、いわゆるナノテクの領域まで踏み込む。この辺り、原子を一個ずつ操作するような最新技術の話だ。また、生物に対する顕微鏡の使用に関する解説がかなりの分量になっていて、たとえばノーベル賞受賞者下村脩先生の業績も文脈の中で理解できる。これだけでもなかなかの収穫だ。誰にでもお勧めというわけに行かないが、研究・業務で顕微鏡を使う人は、顕微鏡技術自体に興味がなくても、教養として読んでおいて損はない。類書もあまり見たことがないし。

Too difficult for high school students, but a very good reading for those who use microscopy at routine basis.

Oxford Univ Pr (2015/08)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198701262