2019年12月19日木曜日

Graham Patrick "Organic Chemistry: A Very Short Introduction" [有機化学:非常に短い入門]

目次: 1.導入 2.基礎 3.有機化合物の合成と分析 4.生命化学 5.医薬化学 6.殺虫剤 7.感覚の化学 8.重合体とプラスチックと繊維 9.ナノ化学

VSIのこういう「一般的過ぎるタイトル」はレベルが低いことが多いが、多分、高校でやる程度の化学をだいたい分かっていれば大丈夫だろう。構造式は大量に掲載されているし、エチレンの構造式を書けないレベルでも問題ない。内容はほぼ目次から予想される通りで、有機化学の基本を少し解説した後は、いろいろな応用分野の解説だ。個人的には有機化学系の知識としては、毒劇物と登録販売者の資格を持っているくらいだが、退屈はしない。特に重合体のあたりは結構手薄なところだったので、勉強になった。一般にも評判がいい本のようだ。

A good reading.

Oxford Univ Pr (2017/5/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198759775

2019年12月17日火曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid: Wrecking Ball" [軟弱な子供の日記:鉄球]

シリーズ14作目。表紙から想像されるような大騒ぎはなく、引っ越しの話。翻訳も直ぐに出ているようで、一定の需要があるのだろう。多分作者の実体験だと思うが、前から気になっているが、Gregの家が裕福過ぎて、引っ越しもどうも実感がない。どこまでが誇張でどこまでが実際にあり得る話なのか、わたしには判別しかねる。恐らく二階に水回りの施設があると、水漏れの問題は確かにあるだろうけど、どれくらいの話なのか…。特にMannyの件が信じがたい。個人的な事情として、わたし自身がミニマリストなので、物が散らかる話はフィクションでもちょっとしんどいということがあり、この巻については、少し下がったかな…。

A tale about a rich family.

Puffin (2019/11/5)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0241412039