組織としてのUNESCOの概説書。UNESCOと言えば、気まぐれに「世界遺産」を決定しているだけの組織としか思えず、あとはいい加減な財政で米英の顰蹙を買ったとか、設立当時は東西冷戦のせいでグチャグチャになったとかいうような話しか知られていない。実際のところ、この本を読んでもそのイメージは拭えないが、ともあれUNESCOは頑張っているのであった。
この本の最後にも書かれているが、そもそもこのRoutledgeのシリーズ企画自体が、「組織としての国際機関そのもの」に焦点を合わせている点が画期的で、UNESCOに限ったことではないが、国際機関を知る上で非常に重要なシリーズになっている。この際、国際政治を研究している人には、再度強くお勧めしておきたい。
An overview of UNESCO as an organization. There are few books which focus on an international organization itself rather than its activities. Routledge's "Global Institutions" series are best of its kind.
2011年10月15日土曜日
2011年4月21日木曜日
Steve Hughes and Nigel Haworth "International Labour Organization (ILO): Coming in from the Cold" (Global Institutions)
This book is about a history of ILO, not a history of labor economics. It focuses on how they have survived since the inception of the League of Nations. In Japan, their influences are hardly sensed, except for an anti-communist institution and except when trade unions argues their rights citing ILO conventions. Maybe they work better in other countries, but it is not apparent from this book. This book focuses on the ILO itself and its survival strategies. That makes me think about the concept of "inter-governmental organization" in general. Inter-governmental organizations have their respective special areas, but it appears they all behave in the same way.... Anyway, this is a nice and concise introduction to ILO.
ILOの簡潔な歴史。ILOは国際連盟の時からの生き残りで、現存する国連専門機関の中では、最古の部類だが、その時々の情勢に合わせてスタンスを変えることにより、生き残りを図ってきた。日本では反共組織として認知されているか、時々労働組合がILO条約を引き合いに出して議論するくらいのプレゼンスしかない。発展途上国ではインパクトがあるのかも知れないが、そういう話はこの本からは明らかではない。この本はILOの生き残り戦略を重点的に描いている。わたしもラウトレッジのこのシリーズを随分読んでいるので、国際機関の振る舞いが大体読めてきた。とはいえ、ILOに興味がある人や、仕事で関わりあいのある人には、いい入門書だろう。
ILOの簡潔な歴史。ILOは国際連盟の時からの生き残りで、現存する国連専門機関の中では、最古の部類だが、その時々の情勢に合わせてスタンスを変えることにより、生き残りを図ってきた。日本では反共組織として認知されているか、時々労働組合がILO条約を引き合いに出して議論するくらいのプレゼンスしかない。発展途上国ではインパクトがあるのかも知れないが、そういう話はこの本からは明らかではない。この本はILOの生き残り戦略を重点的に描いている。わたしもラウトレッジのこのシリーズを随分読んでいるので、国際機関の振る舞いが大体読めてきた。とはいえ、ILOに興味がある人や、仕事で関わりあいのある人には、いい入門書だろう。
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政治
2011年1月12日水曜日
Elizabeth R. DeSombre "Global Environmental Institutions" (Routledge Global Institutions)
環境問題に取り組む国際機関の概説。多国間(多政府間)の機関の紹介のみで、NGO等は、重要であるとしながらも、記述からは省かれている。
中心はUNEPだけど、World Bankもあれば、UNESCOもあるし、ラムサール条約もあれば世界遺産条約もあるというようなことで多彩だ。個人的にはIMOの話や酸性雨の話がタメになった。世界レベルの環境問題について本当に関心があるのなら必読書だ。そうでなくても、レファレンスブックとしても使えるくらいで、色々な知識が詰まっている。
This title provides an overview of a wide range of intergovernmental institutions dealing with all kind of environmental problems. NGOs are omitted in spite of their significance.
Though the institution that occupies the most important part is UNEP, it describes a wide range of institutions, from World Bank to UNESCO, from the Ramsar Convention to the World Heritage Convention. As for me IMO and the story of acid rain were most interesting. If you are interested in global-scale environment problems, this book is a must read. If not, this book can be used as a reference-book.
中心はUNEPだけど、World Bankもあれば、UNESCOもあるし、ラムサール条約もあれば世界遺産条約もあるというようなことで多彩だ。個人的にはIMOの話や酸性雨の話がタメになった。世界レベルの環境問題について本当に関心があるのなら必読書だ。そうでなくても、レファレンスブックとしても使えるくらいで、色々な知識が詰まっている。
This title provides an overview of a wide range of intergovernmental institutions dealing with all kind of environmental problems. NGOs are omitted in spite of their significance.
Though the institution that occupies the most important part is UNEP, it describes a wide range of institutions, from World Bank to UNESCO, from the Ramsar Convention to the World Heritage Convention. As for me IMO and the story of acid rain were most interesting. If you are interested in global-scale environment problems, this book is a must read. If not, this book can be used as a reference-book.
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政治
2010年9月14日火曜日
Harriet Bulkeley, Peter Newell "Governing Climate Change" (Routledge Global Institutions)
たとえば、Shell一社でサウジアラビア一国の二酸化炭素排出量を越えているというような時に、従来型の国際機関-国-企業・私人というようなガバナンスには限界があるというような問題意識から書かれている。企業は規制の厳しい国からは逃げることができるし、途上国の住民を立ち退かせて森にしてカーボン・シンクなどと言い張ることもできる。
このような状況では、国以外に、コミュニティベースの運動や企業連合のようなものが重要になってくるというのが一貫した主張だ。HIVと同じで、似たような団体や標準が増えすぎている気もするし、果たしてどれだけ有効なのかも良く分からない。一方、ネオリベラルな思考に基づいた排出権取引のようなガバナンスもあるとかで、有効無効は別として、色々考えさせられる。
そして、もちろん、ガバナンス推進派と懐疑派との間の知識社会学的戦闘も描かれているが、筆者たちは基本的には懐疑派を科学的に問題にならないと考えているようだ。なんにしろ、この本は、温暖化問題に対する対策を記述するというよりは、新しいタイプのグローバル・ガバナンスの勃興に興味がある。その点に関しては、わたしももっと研究したくなった。
わたしは実は個人的には温暖化問題を真剣に考えていないのだが、二酸化炭素原因説が陰謀だという話より、二酸化炭素が原因じゃないというの説が陰謀だと言うほうが説得力がある。どっちにしろ多少の陰謀はあるんだろうけど、その辺りも少し記述がある。
純粋に温暖化問題について概要を知りたいという場合は、たとえば、Oxford Very Short Introduction Seriesの"Global Warming"をお勧めしたいけど、別に日本語でも色々あるだろう。
このような状況では、国以外に、コミュニティベースの運動や企業連合のようなものが重要になってくるというのが一貫した主張だ。HIVと同じで、似たような団体や標準が増えすぎている気もするし、果たしてどれだけ有効なのかも良く分からない。一方、ネオリベラルな思考に基づいた排出権取引のようなガバナンスもあるとかで、有効無効は別として、色々考えさせられる。
そして、もちろん、ガバナンス推進派と懐疑派との間の知識社会学的戦闘も描かれているが、筆者たちは基本的には懐疑派を科学的に問題にならないと考えているようだ。なんにしろ、この本は、温暖化問題に対する対策を記述するというよりは、新しいタイプのグローバル・ガバナンスの勃興に興味がある。その点に関しては、わたしももっと研究したくなった。
わたしは実は個人的には温暖化問題を真剣に考えていないのだが、二酸化炭素原因説が陰謀だという話より、二酸化炭素が原因じゃないというの説が陰謀だと言うほうが説得力がある。どっちにしろ多少の陰謀はあるんだろうけど、その辺りも少し記述がある。
純粋に温暖化問題について概要を知りたいという場合は、たとえば、Oxford Very Short Introduction Seriesの"Global Warming"をお勧めしたいけど、別に日本語でも色々あるだろう。
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政治
2010年3月25日木曜日
Institutions of the Asia-Pacific (Routledge Global Institutions)
わざわざ地球の裏側の人に解説してもらうこともないとは言えるが、外からみた状況という意味もある。
解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。
後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。
解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。
後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。
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2010年3月4日木曜日
The United Nations and Human Rights: A Guide for a New Era (Routledge Global Institutions)
国連における、人権関係諸機関のガイド。版を重ねているだけのことはあって、この件に関しては、第一に参考になる本かなと思う。特に、この手の機関と頻繁に付き合いがあるか、言及する機会の多い人にとっては、必携書かもしれない。あくまで機関の概説で、人権概念そのものについては、あまり記述していない。
しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。
しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。
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2010年1月4日月曜日
International Judicial Institutions (Routledge Global Institutitons)
国際司法の歴史だけど、実質はほとんどが戦争裁判で、「平和と人道に対する罪」の話がほとんど。日本人としては、こういうことだと、すぐに東京裁判を思い浮かべ、「どうせ」みたいな気分になるけど、著者たちは徹底して訴追する立場で、国際司法の発展に尽力しているようだ。確かに「戦争だから何やっても仕方がないんだよ」みたいな暴論には賛成できないが、著者たちの情熱にも、ついていけないような正義感を感じる。しかし、こういう情熱がないと人類も進歩しないんだろう。色々な裁判を具体的に追っているので、現代史の勉強にもなる。
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The International Olympic Committee and the Olympic System (Routledge Global Institutions)
国際オリンピック委員会の概説だけど、それだけでなく、様々な関連団体(各スポーツの国際団体や各国内のオリンピック委員会など)も解説していて、国際的なスポーツビジネス全般の解説書になっている。これを読んでいないスポーツジャーナリストなんてあり得ないんじゃないかと思う。読んでいて驚くような発見も多い。名著だ。
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The International Organization for Standardization (ISO) (Routledge Global Institutions)
本書でも触れられているけど、日本企業は、概して「お客様の要望に合わせて物を作る」ことを良しとしており、自ら規格を作って客に押し付けようという発想が薄い。最近になって、ようやく日本でも標準規格を作ることの重要性が認識されてきたけど、ひとまず、こういう本から勉強したらどうだろうか。
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The Organization for Security and Co-operation in Europe (Routledge Global Institutions)
OSCEという機関は、欧米でも知名度が高いとは言えず、NATOかEUの下部機関と思われてるんじゃないだろうか。実際にはロシアからアメリカまでほぼ全ヨーロッパをカバーする組織であり、しかも歴史もずっと古い。そして現実に重要な活動を行なっていて、その辺りは本書を読んで発見していただきたい。特に東欧・中央アジアの紛争地帯での活動実績が多数地図入りで解説されていて、その辺りの世界地理・国際情勢の勉強にもなる。類書もなく、お勧めの一冊だ。
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The World Bank (Routledge Global Institutions)
世界銀行というと、一般的にはあんまり良い評判がないような気がするけど、反グローバリズム団体が書くような本と比較すると、この本ははっきり世銀を擁護する側だと言えるだろう。正直なところ、決して公平な本とは思えなかった。しかし、批判する側の本はもっと不公平なことが多い。
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政治
The World Intellectual Property Organization (Routledge Global Institutions)
WIPOというと、TRIPs以降、単なる国際特許事務所くらいにしか思われていないけど、筆者はそうではないと主張している。そうなんだろうとは思うけど、この本の価値は、とにかくWIPOの概要を解説していて、類書がない点にある。知らなくても実務上大して問題がないということもあるけど、知財関係の仕事をしている人は一応基礎教養として知っておくべきことが多い。
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政治
UN Security Council (Routledge Global Institutions)
安全保障理事会に関する最も標準的なテキスト。日本で国連というと、だいたい総会を基本に書かれることが多く、法的にはそれは間違いではないけど、現実に国連で最も重要なのは安保理だ。そして、国連は世界で最も正統性の高い機関である・・・。一頃の常任理事国入り問題の時にも、日本人が根本的に国連と安保理の重要性を分かっていなかった気がしている。日本語でも優れた解説書があるけど、そのうち二冊だけ紹介しておきたい。いずれも必読書であり、もしも英訳したら、世界中でテキストとして採用されるレベルだ。日本語で読めることに感謝。
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The World Health Organization (Routledge Global Institutions)
伝染病対策があるので、医療関係は国際機関の歴史がわりと古い。そして各地域の機関を統合する形でWHOができたわけだけど、そういう基本から、現在のWHOの概要まで解説。この本自体は読みやすくて退屈もしないし良いんだけど、残念なのは、日本人議長の評判が非常に悪いのと、結局は製薬会社の国際カルテルみたいな印象を受けたこと。インフルエンザでは派手に宣伝しているけど、かつてHIV/AIDSでは、ほとんど手を打たず、世銀やユニセフなどに完全に遅れを取ったことなども描かれている。
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Internet Governance (Routledge Global Institutions)
インターネットを誰がどのように管理して運営しているのか、ほとんど世間では知られていない。特に具体的な米国政府やITUのような団体との関連は、一般人には謎だろう。時折、ドメイン名問題や児童ポルノなどで問題になるけど、報道もしっかりできていないんじゃないだろうか。変遷もあるので、詳しいと自認する人も、一読する価値があると思う。
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The European Union (Routledge Global Institutions)
EUの概説書で、類書は多いけど、迷うんなら、Routledgeブランドを選んでも良いんじゃないだろうか。読み物としても読みやすい。リスボン条約を受けて、いずれ版を改めることにはなると思うけど、この本に書いてることが無効になるわけでもない。
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The North Atlantic Treaty Organization (Routledge Global Institutions)
NATO(北大西洋条約機構)を通して描く現代史のような感じで、読んでいて退屈しないし、最後の年表は資料性も高い。日本から見ると、完全に地球の反対側の話だけど、現実に地域紛争に対して実効性のある軍事力を持っている唯一の組織であり、日本にも重大な影響を及ぼす組織だ。
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Transnational Organized Crime (Routledge Global Institutions)
表紙を見るとInterpolの解説書かと思うが、実際にはInterpolや類縁機関の解説は少ししかない。本書の主要テーマは、国際犯罪一般だ。だから、Routledgeのこのシリーズの中では、異例といえる。
著者は元々Interpoleなどで現場にいた人なので、挙げられている事例が一々リアルなのが魅力的(この言葉が適切かどうか分からないけど)。中国人やイタリア人に対しても、全く遠慮がない。全体的に暗いムードが漂うけど、これが現実なんだろう。時々衒学的な書き振りが気になったけど、読み物としても苦にならなかった。
著者は元々Interpoleなどで現場にいた人なので、挙げられている事例が一々リアルなのが魅力的(この言葉が適切かどうか分からないけど)。中国人やイタリア人に対しても、全く遠慮がない。全体的に暗いムードが漂うけど、これが現実なんだろう。時々衒学的な書き振りが気になったけど、読み物としても苦にならなかった。
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The Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD) (Routledge Global Institutions)
OECDという組織があることを知らない人は少ないと思うが、具体的に何のための機関で加盟要件が何なのか知っている人は少ないと思う。わたしみたいな調査員は、OECDの出版物のお世話になることも多いが、それでも、OECD自体については、基本的なこともあまり知らなかった。他に類書もないし、普段世話になっている人は、一度読んでおく価値があるんじゃないだろうか。もちろん、出版物が出る過程にも触れられている。
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The International Committee of the Red Cross (Routledge Global Institutions)
国際赤十字委員会の概説で、国際赤十字連盟や、各国の類縁団体は対象外になる。といっても、たいていの人には区別がつかないんじゃないだろうか。要はスイスに本部のあるNGOなんだけど、「国境なき医師団」や「アムネスティ・インターナショナル」のようなNGOとは真逆で、派手な演出を嫌い、「静かな外交」を望む傾向がある。役割的にカブっている組織も多くて、縄張り争いみたいなことも記述されている。
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