2011年11月25日金曜日

Walter Isaacson "Steve Jobs"

わたしのIT土方生活は日立メインフレーム・Solaris・DOS/V・Macintoshくらいから始まって今に至るわけで、そういう人にとっては、業界の歴史を懐かしく読めて楽しい。BeOSとかNeXTとかiMacとか。そこから先は若い人でも馴染みのある話だと思う。Hacker文化の通例で、closedなAppleからは出来るだけ逃げてきたわたしだが、iPodだけは避け切れずに持っている。今後もApple信者になる予定はないが、少しはその美意識というか世界観も分かった気がする。Apple的美意識から枯山水を見たら、少しは面白くなってくるかもしれない。

そんなわけで面白く読んだけど、まあ特にITに詳しくなくても面白いんじゃないかな。たとえば、Pixarの件は、わたしは何も知らない部分だけど、それでも面白かったし。経営者として見れば、とても他人の参考になるような人ではないかも知れないし、変に影響を受ける奴がいたらイヤだが、遠巻きに眺めている分には面白い。音楽業界の部分はリアルに参考になった。

著者は、画期的な洞察を披露しているわけではないが、十分業界に精通しているようだ。なにより、あのSteveに伝記を任されるくらいだから、只者なはずがない。日本語訳は見ていないから出来は知らないけど、これだけ売れて特に悪い評判もないから問題ないんだろう。わたしとしては、早いうちに"iWoz"を読むつもりだ。どう考えてもわたしはあっち側だし。

You can review the history of IT industry reading this biography. That was the best aspect of this book for me. Now I'm planning to read "iWoz". Apparently my hero should be Woz, not Jobs.



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