2020年6月26日金曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1977-1978: Volume 14" [Peanuts完全版1977-1978巻14]

Shermyの名前が出たが、もうこれで最後くらいだろうか。細かいキャラは時々出るが、普通に知られているメインキャラではこの巻で出てくるEudoraが最後のようだ。ただEudoraも1987年が最後の登場らしく、わたしはほとんど彼女絡みの話を読んだことがない。今読むとかなり面白いキャラだと思うが…。テニスのMolly Volleyと"Crybaby" Boobieのほうは記憶にある。またBeagle scoutの点呼で"Woodstock! Conrad! Olivier! Bill!"という名前が紹介される。

新キャラではないが、Snoopyの新技としてCheshire beagleとヘリコプターが登場する。LinusとTrufflesの再会からの騒動とかSpikeの駆け落ちとかこのマンガにしてはなかなかの騒動だ。Snoopyがジョギングをしているのは時代の流行だろう。Charlie Browntが"Marcie's usually right about a lot of things.. She's pretty sharp."と言っているのは印象に残る。

Eudora is cute!

Canongate Books Ltd (2013/11/7)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1782111009

2020年6月24日水曜日

Frank Ledwidge "Aerial Warfare: A Very Short Introduction" [航空戦:非常に短い入門]

目次: 1.基礎 2.始まり:第一次世界大戦1914-1918 3.理論と実践:戦間期1919-1939 4.第二次世界大戦:西洋の航空作戦 5.第二次世界大戦:太平洋の戦い 6.冷戦1945-1982 7.航空戦力の頂点1983-2001 8.軽航空機からアルゴリズムへ2001-2020 9.闘争を越えて星へ?

一応、航空戦の理論と実践の変遷を辿っている。米英軍の話がほとんど。軍事マニアには特に目新しいことは書いていないが、初学者にはこんなものなのだろうか。それよりも著者の書き方が軍事マニアぽいほうが気になる。というのは何かものすごく机上感が強い…。著者はRAFの関係者らしいが、そういうわけで、最後のほうで空軍の独立性を論じているクダリは、軍関係者しかあまり関心がないと思われ、しかし、軍関係者がこんな本を読んでいるようでは…。ただ現実に戦争を指導しているのはこういう人種なのかもしれない。

結構な分量が第二次世界大戦に当てられているが、そういうことならCatch-22のほうが現実だと思われる。

Too shallow...even for this series.

Oxford Univ Pr (2020/6/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198804314

2020年6月16日火曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1975-1976: Volume 13" [Peanuts完全版1975-1976巻13]

新キャラとしてTrufflesとFloydが登場。何気にMarcieが暴力的な設定である。さらにSnoopyのきょうだいとしてSpikeとBelle(とその息子)が登場。Belleは年齢的に姉と思われる。Sallyと学校の建物の件は良いが学校が鬱で自殺するとか…。

このマンガ、キャラがあまりサマーキャンプに行きたがらないし、全体的に旅行があまり好きでない感じがある。このマンガでは珍しく、Snoopyがディーゼル機関車と思われる車両でKansas Cityに到着する。このマンガで鉄道や具体的な地名が出るのは珍しい。隣家の猫が"World War II"と呼ばれていることが判明。まだ冬になると一応Woodstockは南に移るべきなんだが…という設定は生きている。

Actually, I am pressed to study that I have no time to spare....

Canongate Books Ltd (2013/11/7)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1782110996

2020年6月8日月曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1973-1974: Volume 12" [Peanuts完全版1973-1974巻12]

マイナーキャラだがPoochieが登場する。Charlie BrownをCharlie Brownと呼び始めたのは彼女だったという事実。絵としてRerun登場。1歳でいきなり野球をしているが基本はママチャリの後だ。Thibaultももう出てこないかもしれない。Loretta…このマンガ、ガールスカウトの扱いが酷い。何か個人的な恨みでもあるのか、アメリカ社会全体の意見なのか。

Sallyがパーティーから帰ってきた兄に同情するシーンは初めてPeanutsの単行書を買って読んだ時の記憶がある。あれもSelectionが入ったものだったんだろう。Sallyが兄に同情するのは珍しい。Sallyと学校の会話とかも覚えているし、多分、あれが生涯で初めて買った洋書だった。丸善だったけど高かったな…。Peppermint Patty: "How many black players in the NHL, Franklin?"今だったらかなり怒られる話だろう。

I keep reading it.

Canongate Books Ltd (2012/11/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0857864086

2020年6月7日日曜日

Sally Davies "The Drugs Don't Work: A Global Threat" [薬が効かない: 世界的危機]

目次:1.人と微生物と微生物叢 2.感染症の興亡 3.再び薬が効くようにすること

自粛期間中に本屋で平積みになっているのを見かけて読んでみただけで、内容としては「抗生剤の使い過ぎ/不適切な使用のために耐性菌が増えている」「危機を回避するために国際的な取り組みが必要」の二点にほぼ尽きている。だいたいその通りですねみたいなことだけど、特に「新しい抗生剤の開発のために資金を」という点について少し引っかかる…というのも、このブログで紹介しているような本、特にVSIなんか読んでいると、もはや地球上に存在し得るたいていの化学物質はテスト済みで、単純にはもうこれ以上抗生剤の候補がないというように聞いているが…。もっとも単純に化学ではなく、ナノテクだのdeliveryの技術とかでまだまだ道はあるのかもしれないが…。少し古い本が平積みになっていたのはもちろんCOVID-19に便乗ということだと思うが、この本の主たる対象である微生物とウイルスは少し話が違うと思われる。

This books is about antimicrobes, not anitvirus.

Viking (2014/1/28)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0241969199