2022年10月20日木曜日

Warwick F. Vincent "Lakes: A Very Short Introduction" [湖:非常に短い入門]

目次:1.導入 2.深い水 3.太陽光と動き 4.生命を支えるシステム 5.魚に至る食物連鎖 6.極限の湖 7.湖とわたしたち

全く個人的な話だが、わたしにとって湖とはまず第一に琵琶湖Lake Biwaであり、その点については、近畿圏以外の人間、特に関東地方の人間が琵琶湖の大きさを過小評価しているのが気になっている。琵琶湖の大きさは滋賀県の1/6程度だが、これは東京23区を全部足したより余裕で大きい。東京23区を全部水没させても琵琶湖より小さいのである。これだけは言っておかないと、「琵琶湖で泳ぐ」という行為がほぼ海水浴と同等であることが理解されない。当然それなりに危険もある。

その琵琶湖は昔は南部の水質が悪くてそこから引く京都大阪の水は不味いというもっぱらの評判だったが、最近では随分改善されたんだろう。飲んでいないから知らないが。淀川もきれいになり過ぎ、そもそも瀬戸内海がきれいになり過ぎてもう少し汚さないと生態系に悪影響とかそんな話になっている。

というようなことがあって、元々平均的な日本人より湖について詳しいということもあるが、最近は公害防止管理者・水質一種を取ったこともあって、この本に書いてあるような生物物理化学地学みたいな理屈の話は実はあまり知らないことがない。世界の色々な湖の自然史みたいな話は楽しい。陸水に興味のある学生向けの入門書としても優れているのだろうが、一般人としては普段から湖の傍に住んでいる人は必読かもしれない。湖はそれぞれに個性があって一般論で語り切れないところもあるが、一般論も知っておいたほうが人生も楽しい。

I guess that this is not only an excellent introduction for limnology, but for all the people who live near a lake will appreciate this book. Although every lake have its own peculiarities, knowledge of some general limnology will your lake life more interesting.

Oxford Univ Pr (2018/4/1)
言語:英語
ISBN-13:978-0198766735