2022年12月21日水曜日

Randall Munroe "What If? 2: Additional Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions" [もし-だったら2 :無茶な仮定の質問に対する追加の真剣な科学的な回答]

"What If?"の続編。前が八年も前というのが信じられないが、この間"How to"とか"Thing Explainer"もあったし、何より著者のサイトxkcd.comを頻繁に見ているから、あまり久しぶりな気がしない。

内容は副題の通り前著"What If?の継続で、基本的にはxkcd.comで受け付けた質問に対する回答という形式。最初のうちはただの数値推定みたいな話が多くて(フェルミ推定とかいうのが流行った時期だろうか)、面白いのもあればそれほどでもないのもある。考えたら、出版界でムダに真剣な科学的考察というのが流行った時期が確かにあったが、生き残っているのはこの著者だけのような気もする。こういうの何人もいらないからな…。読むなら前著から読みたいような気もするが、別にこの本から読んでもいいし、何ならどこから読んでもいい。翻訳はまだ出ていないようだが、そのうち出るんじゃないだろうか。誰が読んでも面白いとは思えないが、xkcd.comのファンは全員読むだろう。

Great, as expected.

Hodder & Stoughton (2022/9/13)
言語:英語
ISBN-13:978-1473680623

2022年12月11日日曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid #17 : Diper ÖverLöde" [軟弱な子供の日記#17: Diper ÖverLöde]

このサブタイトルは、このシリーズを追っている人には分かるが、主人公の兄Rodrickのやっているバンドである。表紙は主人公Gregで、なぜこんな絵になっているかは最後のほうで判明するが、内容のほとんどはRodrickとその仲間たちのエピソードだ。このシリーズは第一巻からもう何年もずっと出るたびに読んでいて、まあだいたい面白いんだけど、正直なところ、この巻はちょっと低調だったかな…。

というのも、この巻の主役は結局Rodrickなのだが、ファンは知っているように、このRodrickというキャラはかなりハードボイルドというか、無表情であまり何も話さない。絵で言えばほぼ吹き出しがつかない。残りのバンドメンバーもあまりなじみがないし、わたしも最後まで読んであまり誰が誰か覚えていないようなことで、主要キャラが全部ちょっと遠目の描写になっているのが迫力に影響しているのかも知れない。さらに直前の#16はシリーズ最高傑作だったからなあ…。あとタイトルがこれなんで、やや下ネタが多めで、子供には受けるのかもしれない。

それはそれとして、この本は「グレッグのダメ日記 なんだって、やってやる!」という翻訳がポプラ社から出版されている。というか、過去分も含めてシリーズが全部翻訳されているようだ。このシリーズ、前からほぼ犯罪スレスレかどう考えても軽犯罪みたいなことをやっているが、この巻については完全に犯罪を犯しており、ポプラ社的にいいのか心配になる。まあPTAから禁書指定されるほど読まれていないのかもしれないが。わたしに子供がいたら読ませるし、大人でも十分面白い。英語の勉強としてもお勧め。

出版社: Puffin (2022/10/25)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0241583081