2012年1月27日金曜日

Joshua Piven, David Borgenicht "The Complete Worst-Case Scenario Survival Handbook"

これは相当出ているシリーズだが、そのベスト版という感じ。日本語でも「この方法で生きのびろ!」というタイトルでいくつか出ていた。様々な危機的な状況からの脱出手段を解説している。半ば真面目なのもあるが、基本的にはギャグだ。真剣にシリーズを追うほどのファンでなければ、この一冊がお勧めというような感じ。

Very best of "Worst-Case Scenario" series.

2012年1月23日月曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid 6: Cabin Fever"

いつも楽しみにしているこのシリーズ、まだ六冊目だったか・・・。日本語訳も続いているようだ。例によって日本語訳は読んでいないから出来は知らないが、表紙の時点でアウト。ていうか、こういうのって、訴えられるんじゃなかったのか。原著を強く推奨する。ていうか、本屋でも見かけないということは、多分、児童書のコーナーに置いてあるんだろう。ポプラ社だし。

何の根拠もないただの憶測だが、もしかすると日本語訳には検閲が入っていても不思議ではない。主人公は「真面目系クズ人間」と言うのが最も近い。アメリカ人の感覚では"wimpy"というのは、相当な悪口だと思われるが、「ダメ日記」と言うのは自意識過剰過ぎる。本人は天真爛漫に怠惰で臆病で利己的だ。のび太に近い。

とにかくリアルなのは、多分、著者にそれくらいの子どもがいるのと、著者自身がそうだったんだろう。この世代になると、親子でそんなに子ども時代の環境が変わっていない。リアル過ぎて、主人公に共感して一緒にイライラしたりする次第だ。これを笑って読めるのが大人なのかもしれない。

リアルというのは主として感情面の話で、物理的には、アメリカの中産階級の裕福さに唖然とする。庭付き一戸建てに専業主婦は当たり前として、子ども部屋からトイレから車から、何もかもが広大だ。何より、主人公を取り巻く大人が、色々な意味でちゃんとしている。まあ、よく調べると、中味はあんまり主人公と変わっていないようだが・・・。

I love this series. Greg is really wimpy, which all we are. By the way I am astounded by his family's richness. Adults surrounding him are all very, well, well-educated. Though, inside they are all wimpy too, I guess.



2012年1月20日金曜日

Chris Bray "Backgammon For Dummies"

この本の解説をする前に「バックギャモン」の何たるかを説明せねばならぬ。

「バックギャモン」は数千年の歴史を持つとか言っているが、要は双六で、日本では奈良時代から遊ばれていた。囲碁並みに単純なゲームだから、ルールがそんなに違ったはずがない。おそらく、「枕草子」や「徒然草」に出てくる「双六」と、今の「バックギャモン」に大した違いはないと思われる。当時からそんな描写があるが、なかなか熱い深遠なゲームだ。

ルールを覚えるだけなら、どうせ単純なものだし、無料で落ちているソフトを適当にプレイしていれば大体分かる。ついでにGNU Backgammonなどはゲームを解析してくれる。とは言え、ある程度本気で解析結果を理解するには、一冊くらい何か読んで考え方を理解する必要がある。この辺りはオセロに似ているが、オセロではコンピュータの手が人間の理解を越えているのに対し、バックギャモンは一応理解可能だ。

というわけで、この古式ゆかしい伝統遊戯を習得したいと考えると、日本語の本では日本バックギャモン協会編『バックギャモン・ブック』しかない。しかし、残念ながら、『バックギャモン・ブック』は読みやすいとは言えず、バックギャモンの普及に貢献しているというよりは、妨害している気がする。さらに、amazon.co.jpに、あからさまに不自然なキモいレビューが多い。仮に内容が素晴らしかったとしても、この点については、こだわらざるを得ないであろう。

チェスでもそうだけど、どのみち、日本語の解説はカタカナばかりで読みにくい。さらに、こういうマイナーゲームは、日本語圏では村社会の空気で気後れがする。最初から洋書を読むべきだが、とりあえずこの本は無難なところだろう。定評があるし、読みやすいし、勉強になった。一つ文句があるとしたら、ダブリングの説明は後回しにしたほうが良かった。ダブリングは1920年代に発明されたもので、それ以前の数千年は、そんなのなしでも、世界中で禁止令が出るほど楽しまれていた。さんざん遊んでから、ダブリングを学んでも遅くない。ダブリングの導入によって、途端に戦略上の計算が面倒になる。不合理な点がないので、麻雀の点数計算とは比較にならないほど簡単だが、囲碁程度には面倒だ。さらにトーナメントになると更に難しくなるが、幸いにしてこの件は最後に回されている。ていうか、ボードゲームの常で、いくら考えても切りがない。

この本を読んだだけでバックギャモンの達人になるわけではないが、少なくとも、「単にルールを知っている」程度の人に負けることは、ほとんどなくなるだろう。サイコロがあるので、絶対というわけにはいかないが・・・。たとえば、オセロで同じような本を一冊読めば、初心者にはほぼ絶対に負けないと思われるが、そこまでの差にはならない。しかし、麻雀よりは率がいいはずだ。ルールも単純だし、小学生くらいから余裕で始められる。だいたい、こういうのは子どものうちに覚えてしまうのがよろしく、小学校の先生などは、算数の勉強にもなるので、是非習得して指導されたい。

Nice book, though I never read another book on backgammon. Now I can play against GNU backgammon in my spare time. I would prefer if the explanation on "doubling" were put in the last part, because backgammon is fascinating even if there were no doubling cube.