2010年3月29日月曜日

The Ultimate French Verb Review and Practice

初級文法を一通り終えている&英語が読めるのが前提だと思うけど、とりあえず、フランス語の動詞活用に関しては、これが確かに最善の一冊だろう。特に欠点もなく、ただただ優良図書。わたしとしては、"The Ultimate French Review and Practice"を終えてからやったので、楽だった。問題集で習得できるのはここまでだろう。この先は実地にやっていくしかない。



2010年3月25日木曜日

Institutions of the Asia-Pacific (Routledge Global Institutions)

わざわざ地球の裏側の人に解説してもらうこともないとは言えるが、外からみた状況という意味もある。

解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。

後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。

2010年3月10日水曜日

Relativity (Oxford Very Short Introductions)

特殊相対性理論&一般相対性理論の一般人向け解説書。数式はほとんど出てこない。

似たような本は、特に翻訳書でも結構多いし、あんまり期待していなかったけど、予想外に面白かった。

話自体は古典的なので、後は説明の仕方とか、最新の宇宙論とかとの関係とかで差がつくだけだけど、冗談も交えながら、自然に読ませる。特に特殊相対性理論は、数学的にそんなに難しいわけでもないので、一般向けの解説書を読んでいるより、真面目に勉強したほうがいいというのも一理あるけど、見通しも大事だし、一冊というのなら、これが一番だ。

2010年3月4日木曜日

The United Nations and Human Rights: A Guide for a New Era (Routledge Global Institutions)

国連における、人権関係諸機関のガイド。版を重ねているだけのことはあって、この件に関しては、第一に参考になる本かなと思う。特に、この手の機関と頻繁に付き合いがあるか、言及する機会の多い人にとっては、必携書かもしれない。あくまで機関の概説で、人権概念そのものについては、あまり記述していない。

しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。

2010年3月1日月曜日

German a la Cartoon

マンガでドイツ語を学ぼうという趣旨の英語の本だが、タイトルはフランス語風というような・・・。

実際には、一こまマンガが101個あって、それぞれに単語の説明と英訳がついている。ごくごく初歩的な単語にも訳がついているので、その点で苦労する人はいないだろう。文法的には、多分、直接法しか使っていなかったと思う。正直なところ、あんまり勉強になるとは思えないが、ドイツ語に親しむという意味では、非常に良い本だろう。マンガ自体は大して面白くないけど、絵は好きだ。マンガ家は複数だけど、こういう絵を見ていると、日本のマンガの絵が、いかに画一化されているかを痛感する。