2021年1月27日水曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts Vol. 25: 1999-2000" [Peanuts完全版1999-2000巻25]

このシリーズを通してあまり真剣に序文とか読んでいないが、この巻はオバマ大統領である。まあ大したこと言ってないけど。

わりと最初のほう、Charlie Brownが赤毛の女の子のためのクリスマスプレゼントを返品するのにLinusが付いてくるのは面白い。
CB: You work here? In this store? You're her mom, and you work here?
Linus: When we first saw you, I thought you were her older sister..
(Later)
CB: Why did you tell her that?
Linus: She let you return the present, didn't she?

Rerunが鳥をなでるのは遺伝なのだろう。時代背景として、子供たちがソファに座って一方向を見ていたらテレビに決まっているのだが、もう通じにくくなっているだろうか。Woodstockが携帯電話で事故ったりしているが、このマンガは基本的に最後まで黒電話だった。Beagle ScoutにConradの名。全部記録したはずなので後で全部名前を確認しておく。Aunt Marianは確かLucyのauntだったはずだが、Snoopyがauntと言っている。最後はAndyとOlafは常にSpikeを目指しているキャラになった。時事としてHarry Potterの言及。

2013/2/13最後のマンガ。2013/2/12作者逝去。直前まで描いていたことになる。急だった。8年前か…。当時Webで毎日読んでいた…。この巻の残りはLi'l Folks。ちょっとずつCharlie BrownやPattyやShermyになっていく。だんだん面白くなってくる。ギャグがはっきりしてくるというか。

How I miss them....

Canongate Books Ltd (April 21, 2016)
Language:English
ISBN-13:978-1782115229

2021年1月19日火曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts Vol. 24: 1997-1998" [Peanuts完全版1997-1998巻24]

まず、Peggy Jeanのクダリで気が付いたが、例えば1990年冬のPeggy Jeanのクダリと全く同じsequenceが1997年冬に出ている。これはオチが同じとかではなく、例えば、20巻306頁と24巻149頁にSnoopyが最後に"Well, at least they didn't go to waste.."と言う全く同じstripがあり、Snoopyの左下に20巻のほうには12-13と書かれているが、24巻には12-13-97と書き足されている。しばらくの間、昔のものが何点か使いまわされているようだ。しかしWebで調べてもこの話が出てこないのは、もしかしてわたしみたいに本当に全部読んでいる人間がほとんどいないのだろうか…。

Rerunのharassmentのクダリは衝撃だ。この概念の流行り始めだろうか。Rerunの幼稚園生活はハードだ。彼の同級生の女の子は可愛いのに名前がないのは残念だ。Rerunの活躍が増えてきた。このマンガ、登場時期によって一応年齢差があるが(たとえばSchroederが生まれたときに既にCharlie Brownはいたし、Lucyはもっと後とか)、結局みんな同年代みたいになっていて、明確に差があるのがRerunだけで、作者的には孫みたいなことかもしれない。

キャラ情報としてLucyが14年後に21歳になると言っている。かなり前にCharlie Brownが7歳だったと思う。Aunt Marianが言及される。"Crybabay" Boobieが久しぶりに登場。Pigpenの打率が.712とか。Beagle Scoutの名前は常に注目しているが、ここではBillとConradが挙がる。もう名前付きキャラは出ないかと思っていたが、Naomi登場。Franklinが黒く描かれなくなったと思っていたが、今度はスクリントーンでかなり黒い。もうPeanutsの名声が確立されて久しいし、「黒人と白人を同じ教室に描くな」的な抗議があったのも昔の話だ。

この時期の定番のクダリとしてAndyとOlafが常にSpikeを探しているし、SpikeがMicky Mouseの友達なことは確立されている。"The moon is always over Hollywood."というフレーズは検索してもこのマンガしかヒットしないし、起源があるわけではならしい。Valley Forgeもこの辺りから増えてくる。Beagle Scoutよりブリッジのシーンが増えてきた。わたしがブリッジを多少勉強したのも、このマンガのせいだった気がする。このマンガは全員がココナツが嫌いだが、それを知っていないと分からないコマもあり。

時事として、ついにDilbertへの言及が出た。ここから先は確実に全部読んでいるはず。Dilbertも作者があんなことにならなければ…。Tiger Woods然り…。

Several strips of the winter of 1997 are exactly the same ones of 1990, except for the numbers(date, I guess) in the last panel. I googled about it and found that no one has mentioned this fact. So, I wonder, am I the only one who read litterally whole "The Complete Peanuts"?

出版社 : Canongate Books Ltd (2015/11/5)
言語:英語
ISBN-13 : 978-1782115212

Louis P. Masur "The U.S. Civil War: A Very Short Introduction" [南北戦争:非常に短い入門]

目次: 1.内戦の起源 2.1861 3.1862 4.1863 5.1864 6.1865と戦後

基本的には米国内戦を時間で追っている。類書と比べてどうなのか分からないが、普通に話は分かるし、翻訳する価値もあるように思う。特にアメリカにおける黒人差別という問題は、日本人にはほとんど実感のないところで「なんでそこまで」と思うことも多く、少なくともこの辺りまでは遡らないとよく分からない。

それはそれとして、内戦はうんざりする。スペイン内戦も酷かったが、米国の内戦もうんざりだ。元々の原因は奴隷制をめぐって南部諸州が合衆国を脱退したことだが、リンカーン大統領はかなり後になるまで優柔不断で、戦争目的は奴隷制と無関係と言い続けるし、それに応じて戦争は長引くだけでただ死者だけが積みあがっていく。スペインの場合はフランコの意図的な作戦だが、内戦というのはもともとこういうものかもしれない。野蛮なことだが、奴隷解放の歴史はこの上にある。

そして日本は内戦を経験していなのだとつくづく思う。戦国時代だとか言っても一般人にとっては迷惑な話くらいでしかなく、小田原城を豊臣軍が包囲したところで周りの小田原市民は見物していただけだろうし、別に小田原市民が名古屋市民を恨んでいるとかいう話になりようもない。そういうこともあり、色々な意味で日本人も学ぶべき歴史だろう。

Gruesome.

Oxford Univ Pr (2020/10/21)
言語:英語
ISBN-13 : 978-0197513668

2021年1月6日水曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts Vol. 23: 1995-1996" [Peanuts完全版1995-1996巻23]

Charlie BrownのダンスパートナーEmilyが登場。これが名前付きキャラの最後かもしれない。Rerunが幼稚園に通うようになって女の子も出てくるが、この子は多分最後まで名前が出なかった。初期のShermyとかはもう出てこないが、VioletとPattyは出続けている。キャラの変化としてFranklinがあまり黒く描かれなくなったが、時代の流れなのか編集部の要請なのか。HarrietのAngel food cakeはまだ生きている。キャラの変化と言えば、いつの間にかPeppermint PattyはMarcieの"Sir"に反応しなくなっているし、"You are ... weird, Marcie."は定着している。Charlie Brownのpenmanshipもいつからかもう忘れた。

お約束と言えば、全員がココナッツが嫌いという設定は動かない。子供たちはあまりサマーキャンプに乗り気でない。とにかく良く雪が積もるが、アメリカ中部は今でもこんなに積もるのかもしれない。このマンガの一つの重要な論点として、周りがみんなCharlie Brownをフルネームで呼ぶということがあるが、考えてみたらあまりそんなに良くあるシーンじゃない気がする。SpikeがMicky Mouseをいじるシーンもちょくちょくあるが、姿は見せない。許可とってんのかな。このマンガに限ったお約束ではないが、昔のマンガはよくコンタクトレンズを落としてみんなで探すシーンがあったけど、なぜ今はなくなったのか。

時事として相変わらず主に黒電話が使われているが、ついにインターネットが登場した。わたしとしても、この辺りからWebで全部リアルタイムに読んでいる感じ。

I think I read all the strips hereafter on the web IRT.

Canongate Books Ltd (2015/11/5)
言語: : 英語
ISBN-13 : 978-1782115205