2014年6月17日火曜日

Quentin Skinner "Machiavelli: A Very Short Introduction"

伝記と君主論の解釈部分、さらに哲学者としての面と歴史学者としての仕事を概観。マキャベルリと言えば、偽善を臆面もなく痛快に主張したことで他の人文主義者と一線を画す印象だが、この本を読んでもその通りだ。ただ、君主の徳を統治の基本に置いているのは人文主義一般と共通で、ただ徳の解釈がちょっと違うというところだろう。別に我々は人文主義者ではないので、一々彼の所説に衝撃を受けたりしないが、なかなか過酷な人生で読んでいて退屈はしなかった。

A good overview on Machiavelli's works.

Oxford Univ Pr(2001/1/18)
ISBN-13: 978-0192854070

0 件のコメント:

コメントを投稿