2019年6月20日木曜日

Pink Dandelion "The Quakers: A Very Short Introduction" [クエーカー:非常に短い入門]

目次:1.クエーカーは誰か 2.クエーカー教の歴史 3.礼拝 4.信仰 5.神学と言語 6.教会一致運動 7.クエーカー教の未来

著者の名前に引っかかるが、まあいい。この本はクエーカー教徒自身にも教科書として使われているようなことらしい。だから良いとは言えないが、別に歴史上、クエーカー教徒は平和主義者で迫害されることはあっても問題を起こした気がしない。だいたい文学作品などでクエーカー教徒という言葉が出てきても「ふうん」と言って無視しているが、こういう本で改めて確認すると、特に風変わりな教義のような気もしない。個人的には否定神学か不可知論みたいなのは面白かったが、キリスト教の一つの究極形のような気もする。

It seems that the quakers themselves cherish this book.

Oxford Univ Pr (2008/3/20)
英語
ISBN-13: 978-0199206797

2019年6月19日水曜日

John Robertson "The Enlightenment: A Very Short Introduction" [啓蒙:非常に短い入門]

目次:1.啓蒙 2.宗教との関り 3.人間の境遇の改善 4.公衆を啓蒙すること 5.哲学と歴史の中の啓蒙

VSIにしては内容が重くて素人にはお勧めしかねるというような…。ある程度歴史と哲学の基礎知識がないと読めない。我々が歴史で習う啓蒙の時代というのは、要するに今の時代に通るような自然法の理論とか自然科学とかが確立されて、タイムスリップしたとしても、まあ何とか一応知的な話が通じるようになった時代みたいなことだろうと思う。その後世界に起こったことは、つまずきながらもカントとかハバマスとかが考えるような公共圏みたいな公正というか透明というかそういう単一の世界に進み続けているというような…。こういう話を脱構築するのは簡単だが、良くも悪くも何となく目指すべき社会の方向は共有されているのだろう。例えばの話、国家が特定の宗教を強要することを良いとは我々は思わないし、この前提を共有しない人間とは話にならないような気がしている。しかし、そういう話と関係のない、例えば江戸時代の日本が同時代の西欧に比べて野蛮だった気もしないし、どうもこの辺りがわたしの中で整理がついていない。こういう本を読むと、さらに何のことやらわからなくなる。現実的にはハバマスが考える線で生きていくしかないと思うが…。

At least, this book does not serve as an "introduction".

Oxford Univ Pr (2015/12/1)
英語
ISBN-13: 978-0199591787

2019年6月18日火曜日

Ian Stewart "Infinity: A Very Short Introduction" [無限:非常に短い入門]

目次:1.パズルと証明と逆説 2.無限との遭遇 3.無限の歴史的な見方 4.無限の裏面 5.幾何学的無限 6.物理的無限

こういうpop-mathというかpop-scienceみたいな本はもう読まなくなったが、たまに読むとそれなりに発見もあり…。たとえば超準解析がε-δよりマシだといのなら、一つ勉強するか…とか。この著者はこの類の数学書では大御所で、興味があるムキには安心してお勧めできる。言っていること自体は、まあ数学志向の高校生ならついていけると思う。別に紙と鉛筆が必要な本ではない。

A nice work of a famous author.

Oxford Univ Pr (2017/7/23)
英語
ISBN-13: 978-0198755234

Katarzyna de Lazari-Radek, Peter Singer "Utilitarianism: A Very Short Introduction" [功利主義:非常に短い入門]

目次:1.起源 2.正当化 3.何を最大化するべきなのか 4.異論 5.規則 6.現場功利主義者

最初に少し歴史が語られるが、基本的には有名なトロリー問題のあたりから始まって倫理学の問題についてのガチの議論が本体だ。正直なところわたしは普遍的な道徳判断基準の導出というものが可能とも有益とも信じていないし、この著者たちの主張にもあまり同意できないところがあるが、この類のパズルに興味がある人は面白く読めるだろう。結局、功利主義は、政治判断を正当化するために最も持ち出されることの多い原理かもしれない。一つだけ引用すると、「食用動物を殺すのはその動物に損害を与えない、なぜなら殺す前提でなければ、そもそもその動物は生まれなかったから」という主張は衝撃的だった。こういうことになるから倫理学というのは油断できない。

Utilitarianism is one of the strongest political decision criteria all over the world. We cannot ignore it, regardless our preferences....

Oxford Univ Pr (2017/9/27)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198728795

Susan Llewelyn, Katie Aafjes-van Doorn "Clinical Psychology: A Very Short Introduction" [臨床心理学:非常に短い入門]

目次:1.現場の臨床心理学者 2.揺り籠から墓場まで 3.商売道具 4.臨床心理化が使う枠組み 5.反省する科学者-実践家としてのわたしたちのアイデンティティを作ること 6.現在の合意と議論 7.臨床心理学の対象の拡張

簡単に言うと心理カウンセラー業の職業案内というところ。その手の学科に入った/入ろうとしている大学生などに良いのではなかろうか。個人的にはこの類の職業の人に感心したことがほとんどないが、必要な職業ではあるのだろう。そしてどんどん業務も拡張されているようなので、そのうち何もかもカウンセラーに相談する世の中になるかもしれない。ここでもマインドフルネスが取り上げられていて、もう完全にこの業界の定番になっているようだ。

A nice concise introduction to the field.

Oxford Univ Pr (2017/6/14)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198753896

2019年5月6日月曜日

Paul Luna "Typography: A Very Short Introduction" [活版印刷術:非常に短い入門]

目次:1.完全な文字 2.実用的な文字 3.言葉を提示すること 4.種類と配置 5.絵文字 6.感情か情報か? 7.活版印刷を可読化すること 8.ポジティブ活版印刷術

目次も分かりにくいが、最初は活字・字体について話しているが、少しずつ段組みやページレイアウト、さらに抽象的な一般的なデザイン論に発展していく。終盤になって心理学やバリアフリーみたいな話になると再び字体の話に戻ってくる。ほぼすべてラテンアルファベットの話で、日本文字の話はない。あと、かなりの部分は物理活版ではなく、画面上のフォントの話だったりする。

個人的な話として、わたしの字、特に英字は人に褒められることが多く、実は一時期カリグラフィーに凝っていたせいだが、その延長でフォントにも色々興味があり、その辺りの話は興味深かった。ただ中盤の一般的なデザイン論はわたしには退屈としか言いようがない。この本の致命的な問題点は、このテーマなのに図版が少なすぎる。まあ、ググればすぐに出てくる有名フォントばかりだが、手元にWeb環境がないと読むのはしんどい。ただ、このテーマで段組みなども実際に再現しているので、この本自体は電子版より紙で読んだほうがいいという…。

Only if more illustrations were presented....

Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199211296

2019年4月3日水曜日

Mark H. A. Davis "Mathematical Finance: A Very Short Introduction" [数理ファイナンス:非常に短い入門]

目次:1.貨幣と銀行業と金融市場 2.リスクの定量 3.オプション価格の古典理論 4.金利 5.信用リスク 6.ファンド管理 7.リスク管理 8.銀行危機と余波

表題通りの本だが、これまで読んだVSIの中で最も数式に頼った本だ。数学自体は高校生でも理解できると思うのだが、こういう話は経済/物理学特有の考え方を理解しないと本題に入る前に前提で引っかかる人が多いし、この本は入門として良さげだ。経済数学にありがちな話で現実を数学に合わせて単純化し過ぎて結果崩壊するというこもとあるが、それにしても一応の理屈を知っておく必要がある。将棋と同じで、現在主流の考え方が最適とは絶対に証明できないようなものの、ナッシュ均衡みたいなもので、ずれたらずれただけ損するというのが普通だ。現在の理論の誤りを突いて大儲けしようと企んでいるにしても、まず現在の考え方を理解する必要はありそうだ。

古典的な話については、昔読んだ「金融・証券のためのブラック・ショールズ微分方程式」が良かったので、志の高い人はそっちに進むべきだろう。しかし、世の中には賢い人がいくらでもいるので、そんな高度な裁定の機会は我々が発見する前に取り尽くされている。個人投資家は専門家に任せたほうがいいし、専門家が何をやっているのかの感じくらいはこの本でつかめる。それに、特に上場株式みたいなものは、既にその価格に専門家の知見が取り込まれていると考えていいのではないだろうか。

とは言え近頃はアルゴリズム取引の暴走だとか誤発注fat-finger syndromeみたいなこともあるので、素人に勝ち目がないわけでもない。ただそういう話は、この本では「将来の課題」ということで、扱われていない。扱われるようになったら、いよいよファイナンス市場は完全に数理的に管理されて、一切のチャンスが失われるのだろうか。とてもそうは思えないが…。

I have never read a VSI that so heavily relies on mathematical formulas. The style is very succinct and easy to follow. A good introduction to the field.

Oxford Univ Pr (2019/3/24)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198787945

2019年2月21日木曜日

Elizabeth Hellmuth Margulis "The Psychology of Music: A Very Short Introduction" [音楽心理学:非常に短い入門]

目次:1.音楽心理学の技法と科学 2.音楽の生物学的起源 3.言語としての音楽 4.時間の中で聴くこと 5.音楽演奏の心理学 6.人間の音楽性 7.音楽への欲望 8.未来

音楽心理学のアウトライン。後から思うと、「まあそうでしょうね」みたいなことしか書いていなかった気もする。8章「未来」に面白そうな話がまとまっていた気がするが、つまり、これから面白くなる学問なんだろう。根本的な問題として、この学問は、音楽好きの心理学者がやるのか、微妙に挫折した音大の学生がやるのか。どっちにしろ、この本は入門書だ。これからは音楽ビッグデータを利用して、科学的にキャッチーな音楽を作れるのかもしれないとか。

全く個人的な事情だが、わたし自身は義務教育以上の音楽の教育も受けていない。しかし聴いた曲を直ちにリコーダーで再生できる程度の音感がある。別にそれほどレアな才能ではないかもしれないが、ザラにもいないだろう。しかも、音楽にほとんど興味がなく、意図的に音楽を聴くことはほぼない。携帯で音楽を聴いたりもしないし、一人の時間はだいたい無音で過ごしている。そして、わたしの知る限り、音感のない・音痴の人間のほうが音楽を良く楽しんでいる気がする。これがどういことなのか著者に聞きたいものだ。

An outline of the dicipline.

Oxford Univ Pr (2018/11/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0190640156

2019年2月7日木曜日

Maryvonne Pellay, Jean-Louis Chaussade "Les 100 mots de l'eau" [水の100語]

目次:1.物理学・化学・生物学 2.水資源 3.水の用途 4.水質 5.地政学と管理 6.水の値段 7.歴史と文化の観点

水に関するよもやまというか取り留めもない話。100 motsの通例で、豆知識リストと思っていいだろう。たとえば近頃は日本でも水道民営化が議題になっているが、そういう個別方面については、この本の知識では浅すぎるとはいえる。水道事業に関しては確かにフランスは先進国だが。水配達業も増えていることだし、水に興味のある人は多いのだろうけど、そういう人がこういう本を読むのかというと疑わしい。水に本当に興味があったら、水配達なんて頼むはずがないと思われ、しかし、今後、世界的に水資源の枯渇が問題になるのは見えている。幸いにして日本は水資源大国だが、ムダに水を輸入している国でもある。今のうちに準備しておいても良いとは思う。

Un bon livre à lire.

PRESSES UNIVERSITAIRES DE FRANCE (25 août 2012)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2130595571

2019年1月31日木曜日

Pascal Gauchon, Jean-Marc Huissoud "Les 100 mots de la géopolitique" [地政学の100語]

地政学という概念自体は最近どんどん流行ってきている気はするし、フランス語とかで新聞を読む場合には、この本に書いてあることくらいは知っておいたほうが良い。まあ、わたし自身にとっては、それほど新しく学んだことがないが、フランス語の勉強という意味。この「100語」という体裁は、BOBO本では最高の効果を挙げたが、こういう風な感じで時事用語みたいなのを解説するのでも良いのかもしれない。

Ce n'était pas mal.

Presses Universitaires de France: 4e édition (10 mai 2017)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2130792796

2019年1月22日火曜日

David Simonnet "Les 100 mots de l'entreprise" [企業の100語]

会社にまつわる100語ということで、この方面の語彙を回収するために読んでみたが、途中で用がなくなり、そうなってみると特段面白い本ではない。Que-sais je?らしい大量の修辞疑問文が記憶に残る以外は、わりと普通の話ばかりで、フランス特有の労働者の強さと会社法事情を別とすれば、普通に新聞を読んでいる人のレベルの知識ばかりだろう。それに、この類の話はすぐに古くなるということもある。あえておすすめもしないし、翻訳もされないだろう。

Pas très interessant.

Presses Universitaires de France - PUF (20 janvier 2016)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2130619796

2019年1月20日日曜日

Thorstein Veblen "The Theory of the Leisure Class" [有閑階級の理論]

これは社会学の古典として必ず挙がる本だが、多分、先生方もそれほどプッシュせず、学生も読まないし、せいぜい就職試験とかで「ウェブレン‐有閑階級の理論‐誇示的消費」という連想だけ覚えているのが現実だろう。読んでみれば理由は明らかで、読みにくいとかムダにprovocativeというのは別としても、根拠不明の独断と偏見に満ち溢れていて、こんなのが社会学と思われては教育上問題がある。今の基準から言えばヴェーバーもデュルケムも酷いという話もあるが、これについては学問と言えるレベルではなく、せいぜいが文明批評というしかない。

ただまあ、それでも今のところまだ名著と呼ばれている理由も分からなくはない。たとえば、今の世で「品が良い」と言われるようなものは、要するにムダに使える閑暇か財力を表現するようなものであるというような主張がある。こういう断言は、根拠を示して正しいとか間違っているとかいうような命題ではなく、単に一つの見方の提示で、今の学界では排除されるのかもしれないが、しかし無意味な命題でもない。そして、現代の階級制度について冷笑的な分析を行っているが、マルクス主義的では全くない。

そういうことでは、今ならブルデューを読んでおけば上位互換の気もするし、わたしとしては、ボボの100語を強く推奨したい。あえてこの本を強く推奨しないが、こういう本を読んで引用して閑暇を誇示するのも一興かもしれない…。有名な本だし、読んで損したとは思わないし…。

A nice book to read to show off your abundant leisure.

Blurb (2019/1/9)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0464712701

2019年1月7日月曜日

Alistair MacLean "The Guns of Navarone" [ナヴァロンの砲]

第二次世界大戦中、イギリス軍の特殊部隊がギリシアの島に設置されているドイツ軍の要塞砲を破壊する物語。その筋では冒険小説の名作とされている。年末年始の休みに楽に読むのにちょうど良かった。

と言っても、わたしにとってはまず映画「ナヴァロンの要塞」の原作ということで読んでいる。映画は子供の頃テレビで、やはり正月に見たはずだが、記憶にあるのは三つのシーンしかない。多分最初のほうのナヴァロンの砲を撃つ時にドイツ兵が耳を両手でふさぐところと、最後の給弾装置で爆破装置が作動するところ、そしてドイツ軍に捕まったところでアンドレアが俺は関係ねえとか言って芝居をしてから反撃するところだ。この三つ目のシーンは、どう考えても小説より記憶の中の映画のシーンのほうが良い。主観を簡単に描写できるのが小説の利点ではあるが、ここではマロリーの主観を書くべきではなかった。

話自体は面白くてどんどん読めるのだが、色々疑問なフシがあり…。まず12インチの砲というのがそんなに巨大な気がしない。二門と言わずもっと設置できる気が。主人公たる特殊部隊の指揮官マロリーは世界トップのロッククライマーということで、山岳戦闘の描写がかなりあるが、多少登山に詳しければ、描写の薄みは感じる。全体に具体的にどういうことをやっているのかも分かりにくいところも所々あり、結局こういうのは映画のほうが向いているのだろう。そしてドイツ軍が間抜け過ぎる…というのは、話の都合上、仕方がないかもしれない。人が結構死ぬというか、言い訳しながらどんどん殺していくので、受け付けない人にはお勧めできない。チープというのは言い過ぎだが、少なくとも純文学ではない。

しかし、こうやってツッコんでいくのも本来は野暮なことだろう。難しく考えないで楽しければ良い。

It was a good reading for holiday seasons.

HarperCollins(2004/5/4)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0006172475

Richard Carlson "Don't Sweat the Small Stuff: And It's All Small Stuff" [細かいことにこだわるな:そして全部細かいことだ]

随分昔に読んだ本で、未だに本屋に置いてあるところを見ると、良い本なのだろう。最近は洋書をあまりリアル店舗で買わないが、神保町の三省堂で買った記憶がある。一項目ずつが短く、英語も易しいので英語学習には良いだろう。今見ると別にいいやと思うが、鬱が酷い人には気分転換に良いかも知れない。中身はHow to Stop Worrying and Start Livingとさして変わらないが、こっちのほうがはるかに読みやすい。なんかこの類の本は卒業してしまった感じもあり、どっちかというと若者向けだろうか。当時「車の運転はそんなイライラスするものなのか」と思った記憶がある。わたしは車を運転しないので分からない。通勤電車も今は随分空いている電車に乗っているし…。日本語訳も売れているようで、「小さなことにくよくよするな」のほうが良い翻訳タイトルだろう。中身的には「くよくよ」よりは「イライラ」のほうが多かった気がするが、"worry"と同様にアメリカ人はこの二つを区別しないのかもしれない。サンマーク出版ということもあるし、長距離鉄道に乗る時なんかにちょうどいいかもしれない。

Hodder Paperback (1998/2/5)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0340708019

2019年1月2日水曜日

Mike Goldsmith "Waves: A Very Short Introduction" [波動:非常に短い入門]

1.波の本質 2.水の波 3.音波 4.地震波 5.生物学的な波 6.電磁波 7.量子波 8.重力波

5章を除いて基本的に物理学の概説。正弦関数だのフーリエ解析だの屈折だの干渉だのというような数理的な説明は1章にまとめられているが、別に数式が解説されるわけでもなく、ポピュラーサイエンスの範疇と言っていい。わたし自身を基準にして言えば、2章の水たまりに風が吹くところからの説明は、流体力学を一通り勉強したくらいでは知っている人は少ないと思われ、なかなか感動的だ。34章についてはわたしは騒音振動の勉強をしているから詳しいが、そんな人も少ないだろう。それでも初耳な話が多い。5章は他の章と毛色が違い、蛇がどうやって進むかとか興味深い話が多かった。6章については電気通信や無線や放射線の勉強をしているので、やはり知らないことは少ないが、それでも面白い。78章はさんざんポピュラーサイエンスでこすられている内容。

知っていることも多いのに、とにかく読んでて楽しい本だった。これはもしやと思ったらやはり"Sound:Very Short Introduction"と同じ著者だった。わたしが音の勉強を始めるきっかけになった本だ。さしあたり去年は騒音振動の公害管理者試験に受かったが、この方向は今年もどんどん進めていく。

Very fascinating book.

Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198803782