2013年6月10日月曜日

Michael W. Preis, Matthew Frederick "101 Things I Learned in Business School"

この本は「ビジネススクールで学ぶ101のアイデア」ということで、ぱっと見、原著に忠実ぽい日本語訳も出ている。わたしとしては、この本というかシリーズはもっと評価されるべき。確かにいくつか明白な欠点があり、たとえば、内容があまりにも初歩的だとか、根本的に内容が薄過ぎるとか、体系性が全くないとか、版形が変で書棚に収まりにくいとか・・・。

確かにあっと言う間に読めてしまうので、その意味では損だし、体系性がないから何か「良い物を読んだ」気にはならない。言ってみれば、ビジネススクールで教えている重厚っぽい体系性のある理論を爆破して、面白そうな破片を101集めたような感じで、真面目な勉強家のカンに障るのも分からなくはない。

しかし、もともとビジネスというゴチャゴチャmessyな世界に取りつくろった体系性を持ち込むのも正しいのかどうかと思うわけです。むしろ、この本みたいに、適当なアイデアをランダムに配置しているほうが本来的な気がする。その中に、二、三個面白く思うアイデアがあればいいし、もちろん、リアルにビジネスをしている人は、一つ一つについて、自分の仕事と関連させて考えることもあるだろう。一例としては、個人的にはCannibalism推奨とか少し感心した。色々な考え方があるものだ。このシリーズは他にも出ているので、カードみたいにして、ランダムに二つのアイデアを組み合わせて理屈をこねても面白いかもしれない(面雀)。

Many say this book is too thin, lacks depths or organization. It looks as if authors blew up the well-organized curriculum of business school and collected some beautiful fragments or debris and arranged them in one cute box. I love the concept, especially because doing business is not a neat task and defies any formalization. This book is for business people, not for scholars.

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