An history of the calculus. It appears like a popular math book, but it's not. The most beautiful parts of this book are written in math equations. You don't need to get a pen and notepad to go through this book, though you have to follow mathematical expressions. My main motif to read this book was Leibnitz. In that regard, I sensed a little weakness in the author's philosophical backgound. But, well, who cares. This is a math book, not a philosophy book. The best part starts after Cauchy, and I find it really fascinating.
解析の歴史。一見アメリカにありがちな"popular math"風だけど、実際には教養程度の解析とか集合論の知識は必要だろうな・・・。手を動かさなくてもいいけど、基本は数式を追う本だ。高校生では多分しんどい。もっとも、わたしも大して数学に強いわけではないんで、つまり、それくらいのレベルというような・・・。
とにかく、公式的な数学のテキストは、どこに向かっているのかが分かりにくくてよくない。こういう経緯を説明する本は必ず必要だと思う。他に類書をあまり読んだことがないけど、ちと視野を広げてみる気になった。
実は、わたしの主たる目的は、特にライプニッツとかオイラーの辺りだったんだけど、そういう意味では哲学的にはイマイチかもしれない。しかし、本書が最も輝いているのは、コーシー以降で、多分、ほとんどの読者の趣味もそのあたりだろう。訳書も発見した。要は数学書なんで、原書と差はないだろう。
2011年3月4日金曜日
2011年2月22日火曜日
Joseph M. Siracusa "Diplomacy: A Very Short Introduction"
The first chapter describes a very brief history of deplomacy. Then next four chapters describe four diplomatical events: the American Revolution, WWI, Churchill and Stalin at the end of WWII, and the ANZUS treaty. They are meant to be case studies, though, from which the author draw no generalization nor moral. The last chapter describes current trends in world politics.
This book does not give you an overview of diplomacy. It does not explain, for example, techniques of diplomacy. It is just an history book, though it is worth reading especially for those who are interested in "high politics" and those events.
外交の一般論らしきものが最初と最後にあるけど、本体は四つの外交的事件の叙述だ。つまり、アメリカ独立・第一次世界大戦・第二次世界大戦末期のチャーチルの立ち回り・ANZUS条約の締結。ケーススタディということなんだろうけど、そこから一般論や教訓が引き出されるわけではない。ただ外交上のやりとりを叙述してあるだけで、どちらかというと歴史書に近い。
そういうわけで、たとえば外交官の生活とか、外交のテクニックみたいなことに興味があるのなら、この本を読むのは見当違いということになる。この本はむしろ、「外交がどれだけ歴史を変えたか」という点に関心がある。ANZUSが大して歴史を変えた気がしないけど、著者は長らくオーストラリアに住んでいたので、もしかするとオーストラリアにとっては歴史的な外交的勝利だったのかもしれない。などと考えながら、物語として楽しむのが正しい読み方と言えよう。
This book does not give you an overview of diplomacy. It does not explain, for example, techniques of diplomacy. It is just an history book, though it is worth reading especially for those who are interested in "high politics" and those events.
外交の一般論らしきものが最初と最後にあるけど、本体は四つの外交的事件の叙述だ。つまり、アメリカ独立・第一次世界大戦・第二次世界大戦末期のチャーチルの立ち回り・ANZUS条約の締結。ケーススタディということなんだろうけど、そこから一般論や教訓が引き出されるわけではない。ただ外交上のやりとりを叙述してあるだけで、どちらかというと歴史書に近い。
そういうわけで、たとえば外交官の生活とか、外交のテクニックみたいなことに興味があるのなら、この本を読むのは見当違いということになる。この本はむしろ、「外交がどれだけ歴史を変えたか」という点に関心がある。ANZUSが大して歴史を変えた気がしないけど、著者は長らくオーストラリアに住んでいたので、もしかするとオーストラリアにとっては歴史的な外交的勝利だったのかもしれない。などと考えながら、物語として楽しむのが正しい読み方と言えよう。
ラベル:
Very Short Introduction,
政治
2011年2月15日火曜日
Keith Cuninghame "Guidelines for Legislative Libraries (Ifla Publications)"
I find this book almost amusing. Very readable even for a layman. Everyone who access a congressional or parliamentary library on a regular basis would understand a tension between librarians and parliamentary researchers. Though I don't know what a professional librarian would think about all these things, I assume it holds some truths.
議会図書館の一般論を書いた本。ここでいう議会とは、基本的には世界各国の国会だが、地方自治体でも大して事情は変わらないだろう。つまり、議会・議員へのレファレンス・サービスが主眼となっている図書館と言う意味で、日本で言えば、市役所の建物の中や近所にあるような図書館を含む。素人が読んでも読みやすいし面白い。一般論なのに妙にリアルなのは、多分、記述対象が十分に狭いからだろう。薄いので直ぐに読み終わる。しかし、図書館をめぐる環境は激変しているし、どんどん改訂していくのかな。
議会図書館の一般論を書いた本。ここでいう議会とは、基本的には世界各国の国会だが、地方自治体でも大して事情は変わらないだろう。つまり、議会・議員へのレファレンス・サービスが主眼となっている図書館と言う意味で、日本で言えば、市役所の建物の中や近所にあるような図書館を含む。素人が読んでも読みやすいし面白い。一般論なのに妙にリアルなのは、多分、記述対象が十分に狭いからだろう。薄いので直ぐに読み終わる。しかし、図書館をめぐる環境は激変しているし、どんどん改訂していくのかな。
2011年2月11日金曜日
Keith Grint "Leadership: A Very Short Introduction" (Oxford Very Short Introductions)
This is not a "how-to" or "self-help" type of book, and not so an academic book, either. There are some interesting observations in this book, among which I appreciate best diagrams explaining the history of management theories. Overall, however, the way the author tells the story seems pretty random to me. It comprises of random citations from psychology, sociology, anthropology, philosophy, business management, politics, and so on. I don't understand what the author is trying to explain. I read this book only because I am forced to discuss leadership with westerners. Honestly, I would say, "Yeah, I know these topics are fervently discussed by western elite businessmen, which I am not." Well, I would not say this book is a waste of money especially if you have to talk about leadership thing with westerners.
これなあ・・・。英語でこんな話をしないといけないというので、一応全部読んだけど。もちろんビジネスマン向きの自己啓発書ではないけど、大して学術的でもない。一応、社会学・心理学・哲学・歴史・政治学・経営学とかから、ランダムな引用は大量にあるけど。正直なところ、著者が何を説明したいのかよく分からなかった。議論がどこに向かっているのか不明で、思いつきの寄せ集めという印象を受ける。個々の議論は、時々面白いけど。ただ、経営理論の歴史の解説だけは楽しかったな。権限集中と権限分散の繰り返し、科学的管理と情緒重視の繰り返し、それぞれの時代背景。まあ、アングロサクソンのビジネスマンと話をするには、こんな話にも付き合わないといけないというようなことで。
これなあ・・・。英語でこんな話をしないといけないというので、一応全部読んだけど。もちろんビジネスマン向きの自己啓発書ではないけど、大して学術的でもない。一応、社会学・心理学・哲学・歴史・政治学・経営学とかから、ランダムな引用は大量にあるけど。正直なところ、著者が何を説明したいのかよく分からなかった。議論がどこに向かっているのか不明で、思いつきの寄せ集めという印象を受ける。個々の議論は、時々面白いけど。ただ、経営理論の歴史の解説だけは楽しかったな。権限集中と権限分散の繰り返し、科学的管理と情緒重視の繰り返し、それぞれの時代背景。まあ、アングロサクソンのビジネスマンと話をするには、こんな話にも付き合わないといけないというようなことで。
ラベル:
Very Short Introduction,
ビジネス
2011年2月10日木曜日
George Anderson "Federalism: An Introduction"
An overview of federalisms around the world. It describes practices and principles of 28 federal countries. However it is arranged by subjects such as original formation of federal system, election systems, taxing systems, etc. The writing is plain and readable though it can be used as a easy reference book.
人口の多い先進国ではほとんど採用されているという連邦制。具体的には28ヶ国だけど、トピック毎にカナダはどうだとかスイスはどうだとか述べていく。かなり面白いのは、単に世界の制度比較が面白いのもあるけど、「日本に導入する時にどうなるのか」と考えるからだ。一番問題になるのは税制だろうけど、他にも警察だとか、連邦直轄領とか、連邦議会とか。一々考えていると、なかなか楽しい。読みやすいけど、レファレンスブックとしても使えそうだ。日本語訳はとても優秀らしいので、どっちで読んでもよさそう。
人口の多い先進国ではほとんど採用されているという連邦制。具体的には28ヶ国だけど、トピック毎にカナダはどうだとかスイスはどうだとか述べていく。かなり面白いのは、単に世界の制度比較が面白いのもあるけど、「日本に導入する時にどうなるのか」と考えるからだ。一番問題になるのは税制だろうけど、他にも警察だとか、連邦直轄領とか、連邦議会とか。一々考えていると、なかなか楽しい。読みやすいけど、レファレンスブックとしても使えそうだ。日本語訳はとても優秀らしいので、どっちで読んでもよさそう。
2011年1月26日水曜日
Peter Morville, Jeffrey Callender "Search Patterns: Design for Discovery"
This book is a must read for a librarian, researcher, web designer, website developer and anyone who concerns about the web search. Personally, I tend to prefer a more deductive and systematic approach and at a first glance this book looks quite messy. However, the world wide web itself is messy and I think the authors' approach is quite suitable for this subject. It talks about simple search windows, portals, faceted searches and other variations. It's a source of a lot of ideas for me.
これはオライリーから出ているし、日本語訳もあるので、関心のある人なら見落とす可能性は低いが・・・。特に「サイト内検索」に関する今、最高の本だ。ポータル(トップページからニ・三階まで)とFaceted Searchの二本建てが基本で、あとはいろんな実例やアイデアが豊富に載っている。読んでいるうちに、色々妙なアイデアがどんどん湧いて来て、大いに刺激になった。いずれwebsiteの企画会議があったら、好き勝手なことを言い散らかそうと思う。
問題があるとすれば、砕けているのか気取っているのか微妙な文章が馴染みにくいという人がいるかもしれない。これは原文がそうなんで、多分、日本語訳の責任ではない。もっとも、日本語は少し見ただけだけど、少し首をかしげるような箇所もあったのは事実だ。でも大勢に影響はないだろう。そんなことを気にして手に取るのが遅れたのが、少し悔しい。
これはオライリーから出ているし、日本語訳もあるので、関心のある人なら見落とす可能性は低いが・・・。特に「サイト内検索」に関する今、最高の本だ。ポータル(トップページからニ・三階まで)とFaceted Searchの二本建てが基本で、あとはいろんな実例やアイデアが豊富に載っている。読んでいるうちに、色々妙なアイデアがどんどん湧いて来て、大いに刺激になった。いずれwebsiteの企画会議があったら、好き勝手なことを言い散らかそうと思う。
問題があるとすれば、砕けているのか気取っているのか微妙な文章が馴染みにくいという人がいるかもしれない。これは原文がそうなんで、多分、日本語訳の責任ではない。もっとも、日本語は少し見ただけだけど、少し首をかしげるような箇所もあったのは事実だ。でも大勢に影響はないだろう。そんなことを気にして手に取るのが遅れたのが、少し悔しい。
Daniel Fleisch "A Student's Guide to Maxwell's Equations"
This is the best physics book that I have ever read. English-speaking people can easily find this book out of the sea of physics textbooks because it is so famous that I feel hardly it is necessary to add another book review. I just want to point out that it is translated into Japanese.
これは今までに読んだ物理学のテキストの中で最善だった。四つのマクスウェル方程式のそれぞれの微分形・積分形を完全解説。日本の高校程度の物理・数学の知識があれば、他に必要なのは偏微分の知識くらいで、ググればすぐわかる程度のことだ。ベクトル解析はこの本の中で解説されるので、知っている必要はない。∇とか、その他怪しい記号も全部解説されるので、むしろ、この本によってベクトル解析に入門できる。
日本語訳もあるけど、個人的には原書のほうが好きだ。理由として一番大きいのは、ベクトルの表記で、原書の矢印表記が、日本語訳では太字表記になっていて、わたしは馴染みにくい。日本語訳は訳注が充実しているけど、もともとが易しい本なので、逆に混乱する虞がないとは言えない。
原書はWebsiteと連動していて、podcastもいいけど、演習問題の解答がすばらしい。一気に答を見る必要はなく、何段階にもわたってヒントを順番に見ることができる。わかった時点で答えればいい。日本人の感覚では学生を甘やかし過ぎなのかもしれないけど、独学者には有り難い仕掛けだ。日本語訳は、巻末に答がついているけど、最悪そこだけでもWebsiteを使わないと、この本の価値は三割減くらいになる気がする。まあ、三割減くらいでは、この本がマクスウェル方程式に関する最高の入門書であることを、全く傷つけないが・・・。
これは今までに読んだ物理学のテキストの中で最善だった。四つのマクスウェル方程式のそれぞれの微分形・積分形を完全解説。日本の高校程度の物理・数学の知識があれば、他に必要なのは偏微分の知識くらいで、ググればすぐわかる程度のことだ。ベクトル解析はこの本の中で解説されるので、知っている必要はない。∇とか、その他怪しい記号も全部解説されるので、むしろ、この本によってベクトル解析に入門できる。
日本語訳もあるけど、個人的には原書のほうが好きだ。理由として一番大きいのは、ベクトルの表記で、原書の矢印表記が、日本語訳では太字表記になっていて、わたしは馴染みにくい。日本語訳は訳注が充実しているけど、もともとが易しい本なので、逆に混乱する虞がないとは言えない。
原書はWebsiteと連動していて、podcastもいいけど、演習問題の解答がすばらしい。一気に答を見る必要はなく、何段階にもわたってヒントを順番に見ることができる。わかった時点で答えればいい。日本人の感覚では学生を甘やかし過ぎなのかもしれないけど、独学者には有り難い仕掛けだ。日本語訳は、巻末に答がついているけど、最悪そこだけでもWebsiteを使わないと、この本の価値は三割減くらいになる気がする。まあ、三割減くらいでは、この本がマクスウェル方程式に関する最高の入門書であることを、全く傷つけないが・・・。
2011年1月20日木曜日
David A. Rothery "Planets" (Oxford Very Short Introductions)
太陽系の惑星・衛星その他の化学組成・地質・気候などをひたすら解説。特に前半部の惑星の解説は、かなり単調で、たいていの人が退屈するんじゃないかと思う。わたしとしては実に心が和む風景で全然結構だが。特に木星の衛星の解説の辺りから急にエキサイティングになるのは、多分、著者の関心がそこにあるからだろう。わたしが子どもの頃に聞いたのとは違って、惑星にも衛星にも水なんかいくらでもあるし、有機物もどこにでもあるし、太陽系外まで広げれば、生命のいる星なんかいくらでもあるように思える。筆者の主張では、現在の地球程度の技術でも、一千万年もあれば全銀河系に植民できるはずだとか。
This book describes chemical compositions, geological information, weather etc. of the planets, their satellites, asteroids etc. I must say especially the first half of the book is highly monotonous, though it is OK for me since I enjoyed the sense of peace out of this monotonous astronomy. When it comes to describing the situations of satellites, it suddenly turned very exciting because, I guess, this is the author's chief concern. When I was a kid, they say liquid water is very rare in the solar system but there is a lot of water there as well as organic molecules to support life. The pinnacle of this book is the last part, but I do not reproduce it here.
This book describes chemical compositions, geological information, weather etc. of the planets, their satellites, asteroids etc. I must say especially the first half of the book is highly monotonous, though it is OK for me since I enjoyed the sense of peace out of this monotonous astronomy. When it comes to describing the situations of satellites, it suddenly turned very exciting because, I guess, this is the author's chief concern. When I was a kid, they say liquid water is very rare in the solar system but there is a lot of water there as well as organic molecules to support life. The pinnacle of this book is the last part, but I do not reproduce it here.
ラベル:
Very Short Introduction,
科学
2011年1月12日水曜日
Elizabeth R. DeSombre "Global Environmental Institutions" (Routledge Global Institutions)
環境問題に取り組む国際機関の概説。多国間(多政府間)の機関の紹介のみで、NGO等は、重要であるとしながらも、記述からは省かれている。
中心はUNEPだけど、World Bankもあれば、UNESCOもあるし、ラムサール条約もあれば世界遺産条約もあるというようなことで多彩だ。個人的にはIMOの話や酸性雨の話がタメになった。世界レベルの環境問題について本当に関心があるのなら必読書だ。そうでなくても、レファレンスブックとしても使えるくらいで、色々な知識が詰まっている。
This title provides an overview of a wide range of intergovernmental institutions dealing with all kind of environmental problems. NGOs are omitted in spite of their significance.
Though the institution that occupies the most important part is UNEP, it describes a wide range of institutions, from World Bank to UNESCO, from the Ramsar Convention to the World Heritage Convention. As for me IMO and the story of acid rain were most interesting. If you are interested in global-scale environment problems, this book is a must read. If not, this book can be used as a reference-book.
中心はUNEPだけど、World Bankもあれば、UNESCOもあるし、ラムサール条約もあれば世界遺産条約もあるというようなことで多彩だ。個人的にはIMOの話や酸性雨の話がタメになった。世界レベルの環境問題について本当に関心があるのなら必読書だ。そうでなくても、レファレンスブックとしても使えるくらいで、色々な知識が詰まっている。
This title provides an overview of a wide range of intergovernmental institutions dealing with all kind of environmental problems. NGOs are omitted in spite of their significance.
Though the institution that occupies the most important part is UNEP, it describes a wide range of institutions, from World Bank to UNESCO, from the Ramsar Convention to the World Heritage Convention. As for me IMO and the story of acid rain were most interesting. If you are interested in global-scale environment problems, this book is a must read. If not, this book can be used as a reference-book.
ラベル:
Global Institutions,
政治
2011年1月7日金曜日
Byron Katie "I Need Your Love - Is That True?"
何か気持ち悪いタイトルだけど、日本語訳はほとんど正確だと思われる。特に自分に関する強迫観念を取り除くためのワークブックのような。愛に飢える女性が主たるターゲットなわけだけど、教訓としては、大抵の思い込みは思い込みに過ぎないということだろう。自分で自分の自由を制限するような思い込みを発見して除去せよということで、もっと簡単には、自分の感情を客観視せよということらしい。
The title is a bit creepy and makes me squirm, but that is a truth. This book is a workbook for removing obsession, especially about oneself. The main target customers are women who crave for love, but men might get some lessons from it. I think the main morale is that we should discover our obsessional thinking about ourselves and start observing our own emotions. We already know that, but not how to.
The title is a bit creepy and makes me squirm, but that is a truth. This book is a workbook for removing obsession, especially about oneself. The main target customers are women who crave for love, but men might get some lessons from it. I think the main morale is that we should discover our obsessional thinking about ourselves and start observing our own emotions. We already know that, but not how to.
2010年12月27日月曜日
Brian Daizen Victoria "Zen at War"
日本の仏教教団、特に禅宗の戦争責任を追及する本。
・・・というと狭すぎるけど、その上で、「もともと禅の教義自体に殺人を肯定する要素があるのではないか」という問いが立てられている。まあ昔から武士道とか剣道とかと禅がリンクさせられているし。
この話をどう考えるかは別として、こういう本を外人が書くしかなかったのは、情けない気もする。日本語訳の訳文の評判がよろしくなく、わたしとしても、決して好きなタイプの訳文ではないけど、この本に関しては日本語文からの引用が多く、敢えて英語で読むのはお勧めしない。意味的に特に気になることはなかった。つか、正直なところ、著者の主張より、引用のほうが遥かに重要だし。
高徳の僧侶とされている人が、政治経済社会科学等について、あり得ないほど無知なことを言って、がっかりすることは多い。その最たる分野がこの辺りのところだろう。禅僧が全員剣の達人でないのと同様に、社会的にバカでも仕方がないとは一応言えるが、この本が問うているのはそんなハイレベルなことではなく、仏教と道徳の関係だ。つまり、殺人に反対するのには、仏教の不殺生戒だけで十分だったはずだというようなことで。
・・・というと狭すぎるけど、その上で、「もともと禅の教義自体に殺人を肯定する要素があるのではないか」という問いが立てられている。まあ昔から武士道とか剣道とかと禅がリンクさせられているし。
この話をどう考えるかは別として、こういう本を外人が書くしかなかったのは、情けない気もする。日本語訳の訳文の評判がよろしくなく、わたしとしても、決して好きなタイプの訳文ではないけど、この本に関しては日本語文からの引用が多く、敢えて英語で読むのはお勧めしない。意味的に特に気になることはなかった。つか、正直なところ、著者の主張より、引用のほうが遥かに重要だし。
高徳の僧侶とされている人が、政治経済社会科学等について、あり得ないほど無知なことを言って、がっかりすることは多い。その最たる分野がこの辺りのところだろう。禅僧が全員剣の達人でないのと同様に、社会的にバカでも仕方がないとは一応言えるが、この本が問うているのはそんなハイレベルなことではなく、仏教と道徳の関係だ。つまり、殺人に反対するのには、仏教の不殺生戒だけで十分だったはずだというようなことで。
2010年12月26日日曜日
Robert J. McMahon "The Cold War" (Oxford Very Short Introductions)
第二次大戦からドイツ再統一に至る冷戦の通史。この本は、VSIの一つでありながら、この分野の定番の概説書となっている。
完全にアメリカ目線で、いわゆる「リアリスト」ということになるだろう。アメリカが如何に対ソ冷戦を戦ったかということを冷徹に描く。欧州以外では熱い戦争も多かったが、原爆やらベトナム戦争やらはアメリカの世界戦略の一環であり、同情的な描写は一切ない。この世界観自体どうかと思うけど、実際、冷戦期のアメリカの思考はこの通りだったんだろう。これが冷戦の全貌だとは思わないが、定番と言われるだけのことはある。
個人的には、歴史関係の本を読んでいて、一番面白いのが冷戦期だ。時代も近いので、あんまり妙なことを言うのも不謹慎かもしれないけど、どうもスリルがあるというか、夢があるというか。
完全にアメリカ目線で、いわゆる「リアリスト」ということになるだろう。アメリカが如何に対ソ冷戦を戦ったかということを冷徹に描く。欧州以外では熱い戦争も多かったが、原爆やらベトナム戦争やらはアメリカの世界戦略の一環であり、同情的な描写は一切ない。この世界観自体どうかと思うけど、実際、冷戦期のアメリカの思考はこの通りだったんだろう。これが冷戦の全貌だとは思わないが、定番と言われるだけのことはある。
個人的には、歴史関係の本を読んでいて、一番面白いのが冷戦期だ。時代も近いので、あんまり妙なことを言うのも不謹慎かもしれないけど、どうもスリルがあるというか、夢があるというか。
ラベル:
Very Short Introduction,
政治
2010年12月24日金曜日
S. V. Gupta "Units of Measurement" (Springer Series in Materials Sciense)
簡単に言うと「単位の百科事典」。もちろん、中心はSI単位系の解説だけど、他の単位系の解説や、条約、関連する科学者の伝記まである。個人的には次元解析みたいな話には興味がある。多分、通読する人は少ない。たとえば、古代インドの単位に興味を持つ人は少ない。筆者がインド人で、多分、インド人向きに書いているからだろうけど。
読み物として考えると、同じテーマの本は日本語でもいくつかあるし、特段この本が優れている気もしない。はっきり言って娯楽性が低く、淡々とした本だ。ただ、この手の参考書誌は、似たような本が沢山重複して、初めて役に立つ。英語であるというのも重要な利点だ。
読み物として考えると、同じテーマの本は日本語でもいくつかあるし、特段この本が優れている気もしない。はっきり言って娯楽性が低く、淡々とした本だ。ただ、この手の参考書誌は、似たような本が沢山重複して、初めて役に立つ。英語であるというのも重要な利点だ。
2010年12月17日金曜日
Toby Segaran, Colin Evans, Jamie Taylor "Programming Semantic Web"
オライリーという出版者とタイトルから想像される通り、セマンティックWebに関する、広範囲に渡る、具体的な概説書。翻訳もよくできているようだ。しかし、わたしはこの件について自分でコードを書く予定は今のところないし、ついでに、セマンティックWebに関してはもともと懐疑的なんで、その点を更に割り引かないといけない。
具体的なコードはPythonで書いてあるんだけど、わたしとしては、Prologのことが思い浮かんで仕方がない。特に日本はそうだけど、アメリカですら、冷戦期の大型計算機の成功体験が忘れられず、いまだに人工知能とかエキスパートシステムとか意思決定支援システムとか、それっぽいことを言えば予算を引っ張れるようなことではないかとかいうのが、わたしの懐疑の原点かもしれない。本書の中で人工知能はわざわざ否定されているけど、つまり、わざわざ断りを入れないといけないような世情なのであろう。実際にやっていることはPrologの頃とあまり変わっていない気がした。わたしの想像力のなさのせいかもしれないが、現に仕事でロクでもない開発例を何件も見ているんだから仕方ない。オントロジーとか言って哲学を引くのが流行りらしいけど、哲学者に失礼だろう。記号論はこんな雑な学問じゃない。
とはいえ、たとえば学術論文誌とか、そういう限られた世界では新展開が今後あるかも知れないという気もするので、一応こういう話は読んでおいて良かった。他にも入門書っぽい本はあるだろうけど、これが一番いいんじゃないかと思う。懐疑派であっても、読んで損したということにはならないと思う。
具体的なコードはPythonで書いてあるんだけど、わたしとしては、Prologのことが思い浮かんで仕方がない。特に日本はそうだけど、アメリカですら、冷戦期の大型計算機の成功体験が忘れられず、いまだに人工知能とかエキスパートシステムとか意思決定支援システムとか、それっぽいことを言えば予算を引っ張れるようなことではないかとかいうのが、わたしの懐疑の原点かもしれない。本書の中で人工知能はわざわざ否定されているけど、つまり、わざわざ断りを入れないといけないような世情なのであろう。実際にやっていることはPrologの頃とあまり変わっていない気がした。わたしの想像力のなさのせいかもしれないが、現に仕事でロクでもない開発例を何件も見ているんだから仕方ない。オントロジーとか言って哲学を引くのが流行りらしいけど、哲学者に失礼だろう。記号論はこんな雑な学問じゃない。
とはいえ、たとえば学術論文誌とか、そういう限られた世界では新展開が今後あるかも知れないという気もするので、一応こういう話は読んでおいて良かった。他にも入門書っぽい本はあるだろうけど、これが一番いいんじゃないかと思う。懐疑派であっても、読んで損したということにはならないと思う。
2010年12月8日水曜日
Rodolfo Saracci "Epidemiology" (Oxford Very Short Introduction)
多分、インフルエンザの流行に乗ろうとしたタイトルだけど、特に個別の疫病について解説するというよりは、一般的な疫学の方法論を解説している。個別の疫病については、方法論の説明の中で、肥満と糖尿病の関係や喫煙と肺癌の関係について解説されるくらい。パンデミックの防止法とかは書いていない。
・・・というと、専門的過ぎて一般に売れないような印象になるけど、疫学ほど統計の解釈に厳密な業界はない。統計的思考を鍛えるには、ある意味では、これは素晴らしい本だ。もちろん、実際には社会統計にも別の種類の難しさがあるけど、「統計的思考」という意味では、共通なことも多い。数理統計学の解説はほとんどないけど、実地での統計の使用に興味のある人には、疫学に興味がなくても面白いんじゃないかと思う。
・・・というと、専門的過ぎて一般に売れないような印象になるけど、疫学ほど統計の解釈に厳密な業界はない。統計的思考を鍛えるには、ある意味では、これは素晴らしい本だ。もちろん、実際には社会統計にも別の種類の難しさがあるけど、「統計的思考」という意味では、共通なことも多い。数理統計学の解説はほとんどないけど、実地での統計の使用に興味のある人には、疫学に興味がなくても面白いんじゃないかと思う。
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