危険で面白い化学実験を集めた本。一応、面白さを追求しているが、どっちかというと危険であることに意義があるというような・・・。爆発系の写真が多くて楽しいけど、問題があるとしたら、マジで危険なことだ。注意事項は色々書いてあるけど、本当にこの実験を再現しようとするのなら、こんな注意では到底足りないし、相当な設備と経験が必要になる。そんなわけで、危険過ぎる実験を著者が代わりにやってくれていると考えるべきだ。一応科学的な解説もしてあるけど、やっていることは基本的に中学生レベルなんで、これで何か勉強になるわけでもない。まあ、一回読んで面白かったから、それでいい。
2010年7月23日金曜日
2010年7月15日木曜日
The Laws of Thermodynamics (Oxford Very Short Introduction)
熱力学の入門書。このシリーズでは通例だが、数式は最小限に抑えられている。技術的な細部より、熱力学の第零~三法則の意義を説く。
熱力学というと、どうもダサいイメージがあって、ポピュラーサイエンスでも、ほとんど話題にならない。そういう意味でも、この本は価値があるけど、物理志向の高校生くらいが読んでも面白いんじゃないかと思う(英語が読めればの話だが・・・)。四つの法則だけでも、色々、環境問題的・哲学的な含意があると思うけど、この本はその辺りはストイックに、あくまで物理学に集中している。それを良しとするかどうかは人それぞれだと思うけど、どのみち薄い本なので、少しでも興味があれば、読む価値は高い。
熱力学というと、どうもダサいイメージがあって、ポピュラーサイエンスでも、ほとんど話題にならない。そういう意味でも、この本は価値があるけど、物理志向の高校生くらいが読んでも面白いんじゃないかと思う(英語が読めればの話だが・・・)。四つの法則だけでも、色々、環境問題的・哲学的な含意があると思うけど、この本はその辺りはストイックに、あくまで物理学に集中している。それを良しとするかどうかは人それぞれだと思うけど、どのみち薄い本なので、少しでも興味があれば、読む価値は高い。
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Very Short Introduction,
科学
2010年6月3日木曜日
Desert (Oxford Very Short Introduction)
砂漠の自然地理とか人文地理とか地学とか博物学とか。高校の頃に地理の時間に習ってそのまま二度と思いだすことのない単語が頻出する。わたしは地理とか生物とか嫌いだったけど、それでも面白いんだから、相当な名著かもしれない。著者は砂漠に関するテレビ番組を作ったりもしているようで、この面白さは納得できる。
主題は砂漠の物理と、そこに住む生き物や人間文化の驚異だ。もちろん環境問題にも触れられているけど、視点が完全に観察者で、鬱陶しい「ねばならない」という観念が薄く、砂漠の豊かな自然を語るほうに重点がある。たとえば地下水を汲み上げて無理矢理砂漠の上に作った都市とかについても、「長くは維持できないだろう」みたいな観察をするくらいで、要は砂漠の一時期の一風景でしかないんだろう。
とかく、砂漠というと最近はロマンというよりネガティブな印象のほうが強いけど、かなり感覚が変わる。とりあえずサボテンでも買ってこようと思う。
主題は砂漠の物理と、そこに住む生き物や人間文化の驚異だ。もちろん環境問題にも触れられているけど、視点が完全に観察者で、鬱陶しい「ねばならない」という観念が薄く、砂漠の豊かな自然を語るほうに重点がある。たとえば地下水を汲み上げて無理矢理砂漠の上に作った都市とかについても、「長くは維持できないだろう」みたいな観察をするくらいで、要は砂漠の一時期の一風景でしかないんだろう。
とかく、砂漠というと最近はロマンというよりネガティブな印象のほうが強いけど、かなり感覚が変わる。とりあえずサボテンでも買ってこようと思う。
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Very Short Introduction,
科学
2010年5月30日日曜日
Neoliberalism (Oxford Very Short Introduction)
これは名著。三十年に渡る新自由主義の功罪を解説。第一の感想は、「さっさと翻訳しろ」ということだけど、翻訳しても生硬な文章になったりするんだろう。英語を読めることに感謝しなければならない。
新自由主義そのものの説明もコンパクトでいいが、世界の新自由主義を概観して回るのが素晴らしい。もちろんサッチャー・レーガンから始まるけど、アジア、南米、アフリカなども概観。もちろん小泉政権も入っている。それぞれのバリエーションと功罪を分析。
日本のマスコミはいまだに小さな政府だとか事業仕分けだとか言っている次第で、本当に世界から見れば遅れているというか、バカと言っていいと思う。こういうのはblogとかでは結構論じられているとは思うけど、そういう人たちは、学問的背景が薄かったり、単なるアカだったりで、パワー不足は否めない。こういう本を読んで、世界のネオリベを学習すれば、また説得力が違ってくると思うのだ・・・。
新自由主義そのものの説明もコンパクトでいいが、世界の新自由主義を概観して回るのが素晴らしい。もちろんサッチャー・レーガンから始まるけど、アジア、南米、アフリカなども概観。もちろん小泉政権も入っている。それぞれのバリエーションと功罪を分析。
日本のマスコミはいまだに小さな政府だとか事業仕分けだとか言っている次第で、本当に世界から見れば遅れているというか、バカと言っていいと思う。こういうのはblogとかでは結構論じられているとは思うけど、そういう人たちは、学問的背景が薄かったり、単なるアカだったりで、パワー不足は否めない。こういう本を読んで、世界のネオリベを学習すれば、また説得力が違ってくると思うのだ・・・。
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Very Short Introduction,
政治
2010年5月22日土曜日
Forensic Science(Oxford Very Short Introduction)
日本語では科学捜査とかいうのかなあ。詳しくは知らないけど、英語圏ではこういうテーマのテレビドラマが流行っているらしい。概説だけど、地味な仕事だという印象。
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Very Short Introduction,
科学
2010年5月16日日曜日
Privacy (Oxford Very Short Introduction)
個人情報保護法制の概説。読みにくいのは、第一に分野自体が新しくて論点が整理されつくしていないのと、第二に、判例法中心の英米法の体系が、日本人に馴染みがないから。日本で言えば、個人情報保護法はもちろんだが、知財関係とか民法、不正競争防止法、不正アクセス防止法のほか国際条約等の広い知識が必要で、応用分野の中でも最も高度な世界かもしれない。というわけで、この辺りの知識に自信があって、さらに英米にまで手を出そうという志の人にのみお勧めする。
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Very Short Introduction,
法律
2010年5月12日水曜日
The Wimpy Kid Movie Diary: How Greg Heffley Went Hollywood
映画のメイキングなんで、基本的には映画を見た/見る人が読むものなんだろう。わたしは見ていないし、見る機会があるかどうかわからないが、なんとなく面白かった。ただ、わたしは例外なんだろうとは思う。
2010年4月22日木曜日
Freefall : Stiglitz
これはこれからの時代の経済学の基本的入門書になるかなあ。といっても、本当の素人が読んで理解できる部分は限られていると思うけど。しかし、経済学を学び始めたのなら、一刻も早く読んだほうがいいのは間違いない。大恐慌からリーマンブラザーズ破綻に至るまで、何が起こったのかを分かりやすく解説している。これを読んだからといって単位が貰えるわけでもないが、本当に経済を理解したいのなら、必須だ。
2010年4月9日金曜日
Innovation: A Very Short Introduction (Oxford Very Short Introductions)
ウェッジウッドの話から始まるが、結局はビジネスマン向けの啓蒙書みたいな方向なのかなあ。言っていることは、オープンな企業文化が大事だとかWeb2.0だとかで、わたしから見ても凡庸な気がする。ただ、この本の価値は、豊富な実例引用だ。それに、日本では、あまりイノベーションという切り口でビジネスや政治を語ることがないので、斬新に感じるところもある。
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Very Short Introduction,
科学
2010年4月7日水曜日
101 French Proverbs with MP3 Disc: Enrich your French conversation with colorful everyday sayings
フランス語の諺を101集めたもの。別にそれ自体は面白くも何ともないが、一つ一つにちょっとした文章例がついていて、そこに価値がある。適当な感じの長さのフランス語って、案外ないし。音声ファイルも大きいな。
2010年3月29日月曜日
The Ultimate French Verb Review and Practice
初級文法を一通り終えている&英語が読めるのが前提だと思うけど、とりあえず、フランス語の動詞活用に関しては、これが確かに最善の一冊だろう。特に欠点もなく、ただただ優良図書。わたしとしては、"The Ultimate French Review and Practice"を終えてからやったので、楽だった。問題集で習得できるのはここまでだろう。この先は実地にやっていくしかない。
2010年3月25日木曜日
Institutions of the Asia-Pacific (Routledge Global Institutions)
わざわざ地球の裏側の人に解説してもらうこともないとは言えるが、外からみた状況という意味もある。
解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。
後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。
解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。
後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。
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Global Institutions,
政治
2010年3月10日水曜日
Relativity (Oxford Very Short Introductions)
特殊相対性理論&一般相対性理論の一般人向け解説書。数式はほとんど出てこない。
似たような本は、特に翻訳書でも結構多いし、あんまり期待していなかったけど、予想外に面白かった。
話自体は古典的なので、後は説明の仕方とか、最新の宇宙論とかとの関係とかで差がつくだけだけど、冗談も交えながら、自然に読ませる。特に特殊相対性理論は、数学的にそんなに難しいわけでもないので、一般向けの解説書を読んでいるより、真面目に勉強したほうがいいというのも一理あるけど、見通しも大事だし、一冊というのなら、これが一番だ。
似たような本は、特に翻訳書でも結構多いし、あんまり期待していなかったけど、予想外に面白かった。
話自体は古典的なので、後は説明の仕方とか、最新の宇宙論とかとの関係とかで差がつくだけだけど、冗談も交えながら、自然に読ませる。特に特殊相対性理論は、数学的にそんなに難しいわけでもないので、一般向けの解説書を読んでいるより、真面目に勉強したほうがいいというのも一理あるけど、見通しも大事だし、一冊というのなら、これが一番だ。
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Very Short Introduction,
科学
2010年3月4日木曜日
The United Nations and Human Rights: A Guide for a New Era (Routledge Global Institutions)
国連における、人権関係諸機関のガイド。版を重ねているだけのことはあって、この件に関しては、第一に参考になる本かなと思う。特に、この手の機関と頻繁に付き合いがあるか、言及する機会の多い人にとっては、必携書かもしれない。あくまで機関の概説で、人権概念そのものについては、あまり記述していない。
しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。
しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。
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Global Institutions,
政治
2010年3月1日月曜日
German a la Cartoon
マンガでドイツ語を学ぼうという趣旨の英語の本だが、タイトルはフランス語風というような・・・。
実際には、一こまマンガが101個あって、それぞれに単語の説明と英訳がついている。ごくごく初歩的な単語にも訳がついているので、その点で苦労する人はいないだろう。文法的には、多分、直接法しか使っていなかったと思う。正直なところ、あんまり勉強になるとは思えないが、ドイツ語に親しむという意味では、非常に良い本だろう。マンガ自体は大して面白くないけど、絵は好きだ。マンガ家は複数だけど、こういう絵を見ていると、日本のマンガの絵が、いかに画一化されているかを痛感する。
実際には、一こまマンガが101個あって、それぞれに単語の説明と英訳がついている。ごくごく初歩的な単語にも訳がついているので、その点で苦労する人はいないだろう。文法的には、多分、直接法しか使っていなかったと思う。正直なところ、あんまり勉強になるとは思えないが、ドイツ語に親しむという意味では、非常に良い本だろう。マンガ自体は大して面白くないけど、絵は好きだ。マンガ家は複数だけど、こういう絵を見ていると、日本のマンガの絵が、いかに画一化されているかを痛感する。
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