2010年3月25日木曜日

Institutions of the Asia-Pacific (Routledge Global Institutions)

わざわざ地球の裏側の人に解説してもらうこともないとは言えるが、外からみた状況という意味もある。

解説の中心はASEAN諸国で、それに加えて中国・日本・オーストラリア・アメリカ・インドの動き。前半は既存の組織の解説で、中心となるのはASEAN, APEC, ARF。いかに無効な組織であるかばかり書いてあって、先が思いやられるが、事実だし、読んでいて面白い。欧州と違って、各国の背景があまりに多様で、アメリカが統合を阻み続けたということが繰り返される。

後半は今後の展開で、geopolitics/geoeconomicsの解説に重点がある。中国の台頭、アメリカの撤退、日本の対米追従、オーストラリアの微妙な立場などお馴染みの話題。ただし、この本が書かれた時期と比べると、日本の現政権ははっきり脱米入亜に進路を振っているし、オーストラリアも中国寄りに切り替えた。まあ当然の流れとは言える。何にしろ、話の中心には必ず日本がいるので、あまり資料性はない気がするが、読み物として成り立っている。

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