2010年3月4日木曜日

The United Nations and Human Rights: A Guide for a New Era (Routledge Global Institutions)

国連における、人権関係諸機関のガイド。版を重ねているだけのことはあって、この件に関しては、第一に参考になる本かなと思う。特に、この手の機関と頻繁に付き合いがあるか、言及する機会の多い人にとっては、必携書かもしれない。あくまで機関の概説で、人権概念そのものについては、あまり記述していない。

しかし、ここに記載されているような数多くの重複した機関が何をやっているのかというと、結局は、それ系のNGOから話を聴いたり、各国に大量の報告書を提出するように命令したりして、適当に非難声明を出すくらいのことで、話に具体性が乏しく、正直あまり面白くはない。別にこれはこの本のせいではなくて、「人権」とか「国連」とかいう言葉から、当然想像できることだ。まあでも、こういう話が好きな人も多いので、個人的な感想に過ぎない。資料性もあるし、関係者なら、手元に置いておけば、結構活用する機会があるんではないかと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿