2010年5月30日日曜日

Neoliberalism (Oxford Very Short Introduction)

これは名著。三十年に渡る新自由主義の功罪を解説。第一の感想は、「さっさと翻訳しろ」ということだけど、翻訳しても生硬な文章になったりするんだろう。英語を読めることに感謝しなければならない。

新自由主義そのものの説明もコンパクトでいいが、世界の新自由主義を概観して回るのが素晴らしい。もちろんサッチャー・レーガンから始まるけど、アジア、南米、アフリカなども概観。もちろん小泉政権も入っている。それぞれのバリエーションと功罪を分析。

日本のマスコミはいまだに小さな政府だとか事業仕分けだとか言っている次第で、本当に世界から見れば遅れているというか、バカと言っていいと思う。こういうのはblogとかでは結構論じられているとは思うけど、そういう人たちは、学問的背景が薄かったり、単なるアカだったりで、パワー不足は否めない。こういう本を読んで、世界のネオリベを学習すれば、また説得力が違ってくると思うのだ・・・。

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