2026年5月20日水曜日

Michael D. Gordin "Pseudoscience: Very Short Introductions" [疑似科学:非常に短い入門]

 Pseudoscience (Amaozon.co.jp)

目次:1. 境界問題 2. 痕跡科学 3. 超政治的科学 4. 「確立された」科学と戦うこと 5. 物質を超える精神 6. 論争は避けられない 7. ロシア問題

まず科学と疑似科学の識別が問題になるが、最初にポパーの反証主義がいとも容易く反駁されて、以後、特に識別基準は探求されない。関心はどちらかというと社会学的なほうに向かっていく。しかし、結局、著者の立場はあまりはっきりしない。確かに疑似科学と言っても、単なる詐欺と単なる間違い、廃棄された説への固執などいろいろあるが、科学・疑似科学の境界問題については、曖昧なまま終わる。

本書のポイントはそういうことよりも、要はいろいろ展示される歴史的な個別例が面白いということだろう。わたしも疑似科学は好きだし、このブログでも疑似科学に分類されるような本をかなり紹介している気がする。歴史を振り返って改めて雑誌「ムー」などを読むと理解が深まるかもしれない。

出版社 ‏ : ‎ Oxford Univ Pr

発売日 ‏ : ‎ 2023/4/27

言語 ‏ : ‎ 英語

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0190944421

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