2013年7月2日火曜日

Matthew Frederick, Vibeke Norgaard Martin "101 Things I Learned in Law School"

誰でも予備知識なしに読める本だが、特にアメリカ法・法曹業界に興味がある人にとっては必読かもしれない。

このシリーズの定例で、イラストと文章が見開きセットで101のまめちしきがあり、非常に読みやすい。法律の勉強をしている人でなくても、全く法律に縁のない人が読んでも楽しいと思う。特に、アメリカの犯罪ドラマやら法廷ドラマに興味があれば、もう十分に読む価値がある。わたしはそれなりにアメリカ法について詳しいつもりだが、それでも結構な発見があった。一つには、法廷・法律相談の現場について、建前抜きで語ってくれるからで、日本語でこういう本は少ないように思う。

もっとも、アメリカはcommon lawの国なので、日本のようなcivil lawの国と事情が異なるところもあり、はたしてこの本が和訳されるかどうか分からない。和訳するなら、タイトルに「アメリカの」という言葉は必須であろう。それでも日本でもアメリカのTVシリーズはそこそこ見られているのだし、そういうのを見る時の参考にもなるのだから、その辺りを上手に宣伝すれば、日本でも十分売れるのではないかと思うのだ・・・。

The USA belongs to the tradition of common law system, while Japan belongs to that of civil law. However, basic principles are same and above all, American TV series are widely accepted in Japan too. It will sell in Japan if translated and properly PRed, I guess.

Grand Central Publishing (2013/5/21)
ISBN-13: 978-1455509805

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