2013年7月16日火曜日

Anthony Ashton "Harmonograph: A Visual Guide to the Mathematics of Music"

最近和訳が出たらしい。ハーモノグラフとは、振り子を二つないし三つ組み合わせて軌跡を描く装置で、要するにリサージュ図形を物理的に描く機械である。まあ、コンピュータ上なら比較的簡単にプログラムできるものなので、敢えて物理装置にこだわる必要はないかもしれない。本書については、特に数学的な説明もなく、ただ音程とハーモノグラフとの関係を説明して、あとは専ら美的に鑑賞している。小学生でも理解できるし、先生が授業の参考にすることもありそうだ。

ただ、個人的にはそんなことより、音程の説明が非常に興味深かった。というのも、昔、いわゆる楽典に異常にこだわる音楽の先生がいたのだが、結局、わたしは全音だの長三度だの純正律だの、一つも理解できなかったのである。この本の説明でようやく意味が分かった次第で、時間がある時に、真面目に楽典をやってみようかと思う。

A concise introduction to "harmonograph". A harmonograph is basically a device with two pendulums and draw physically Lissajous curves. Beautiful.

Wooden Books (2005/10/25)
ISBN-13: 978-1904263364

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