ヨーロッパにはやたら塔があるけど、アイルランドには特に円柱の塔が多いらしく、アイルランドに散在する円柱のガイドブック。実際には、アイルランド人以外はあまり知らないようだ。ほとんどが見張り台とか時計台とかそんなことらしい。日本語訳もあり。
A good guidebook to Ireland.
Wooden Books (2005/6/1)
ISBN-13: 978-1904263319
ヨーロッパにはやたら塔があるけど、アイルランドには特に円柱の塔が多いらしく、アイルランドに散在する円柱のガイドブック。実際には、アイルランド人以外はあまり知らないようだ。ほとんどが見張り台とか時計台とかそんなことらしい。日本語訳もあり。
A good guidebook to Ireland.
Wooden Books (2005/6/1)
ISBN-13: 978-1904263319
来年の机上カレンダーもDilbertで。使い始めて何年になるのか忘れたけど、十数年くらい使っているのかもしれない・・・。Dilbert自体は別に日替わりでWebで見れるわけだけど、机の上にあるとWebにはあまりアクセスしなくなった。Scott Adamsは最近何か本を書いているのかと思ったら、"How to Fail at Almost Everything and Still Win Big"とかいう自伝じみたものを出しているようだ。この作者、マンガを読んでいる限りは全く気が付かないが、実は典型的なアメリカン自己啓発系みたいな考え方をするところがあり、あんまり裏側を知りたくないような気もする。"God's Debris"も同じような理由で読んでいない。以前の記事で紹介したけど、単なるマンガのcompilationじゃなくて、作者の考えが活字で表明されている本として、"The Dilbert Principle"と"The Dilbert Future"と"The Joy of Work"と"Dilbert and the Way of the Weasel"の四冊は間違いのないところだが、マジな話なら、作者のblogでも読んでいればいいわけだしな・・・。
My yearly purchase. I do not remember , but for more than ten years?
Andrews McMeel Publishing; Pag版 (2014/7/8)
ISBN-13: 978-1449451509
予約買いしたものの時間がなくて読むのが遅くなった。毎度確実に面白いシリーズで、とにかく日本語訳を読むより原文を読むことを推奨する。普通にギャグマンガ読むより、全然笑える。
今回は車に乗って家族旅行ということで、途中で色々な大惨事が起こる。今までで一番ドタバタが酷く、ちとやり過ぎな気もした。最後のほうはほとんど犯罪レベルというかリアルに深刻なことになり、笑っていられるレベルを越えている気もするが、この辺りは個人差もあるんだろう。こういうのは振り幅がないとダメだし。
このシリーズについては、日本語訳もずっと出ているし、児童書として推奨もされているんだろうけど、そういう種類の本ではない気もする。どっちかというと"The Simpsons"に近く、保守層から批判されそうなものだ。一貫して教育というものに対してシニカルだし、特に今回は犯罪性の点から文句を言う親が出かねない。まあ、わたしとしては、面白いから、ずっと愛読し続けるか・・・。
Hysterical, Cynical, never disappointing.
Harry N. Abrams (2014/11/4)
ISBN-13: 978-1419711893
ユーザインターフェースのデザインについて、わりと包括的な解説書。といっても、こういうのは特に体系性や網羅性はないもので、様々なアイデアと部品をなんとなく並べることになるけど、わりとしっかり語っている印象がある。翻訳もなかなか良さげではある。
This kind of book can never be complete nor systematic. That said, this book seems to succeed to some extent. At this point, this is the best book of this kind.
Oreilly & Associates Inc; Full Color ed(2013/11/4)
ISBN-13: 978-1491945926
超初歩的なドイツ語のリーダー。過去形すらほとんど出ていなかったような。ちょっとした文章と質問がついている。解答はないけど、どうでもいいだろう。イラストが多いので、分からない単語も推測できる。巻末には語彙も収録されているが、完全ではないので、辞書はあったほうが良い。初学者には良いんでは。そんなに面白くはないがすぐに読み終わるし。
Ein Lesebuch fuer Anfaenger.
Glencoe/McGraw-Hill; 1版 (1988/1/1)
ISBN-13: 978-0844221700
ローマの出現(トロイアの滅亡とかアエネイアースくらい)から共和制の終焉(カエサルがどうとか)くらいまでの通史。"Roman Empire"に比べると、普通の標準的な通史と言えるだろう。しかしまあ、特にカルタゴと西方でのローマの軍事行動を見ていると、まさしく暴力の組織的な使用方法に秀でていたのがローマの栄光なわけで、成功する国家というものはこういうことかと思う。その上で文化とか芸術もあるわけで・・・。
A standard history of republican Rome.
Oxford Univ Pr(2012/10/25)
ISBN-13: 978-0199595112
1920年代までのロシア革命の概説。政治だけでなく、経済社会文化面でのボルシェビキの政策と人々の暮らしも詳しい。色々あって惨憺たる歴史だ。しかし、彼らが何を目指して、何を間違って、何に成功したのか学ぶべきだろう。第一次大戦でボコボコにされた後進専制君主国では、他にどんな選択肢があったのかもよく分からないが・・・。合わせて読みたい"The Soviet Union"と"Russian History"。
だいたい団塊の世代は左翼だし、わたしたちもコルホーズとかソホーズとかがまるで優れた制度であるかのように教えられてきた気がするが、もっと上の世代は、少なくとも庶民レベルでは反共であるように思う。というのも、我々がソ連の実情をリアルタイムで知っていたように、彼らもロシア革命の結果をある程度肌で知っていたからなんだろう。おおざっぱには「統治されているのに不満を持った下々の労働者が革命を起こして自分たちで統治しようと試みたが、なにぶん下々の者は資本家たちのように大局的見地に立てないので自滅した。資本家も労働者もそれぞれの役割があるのだから、それぞれの役割を果たすことに専念せよ」みたいな話で、正直なところ、この本を読んでいると、この意見に同意するところもある。日本でも「お前は額に汗して働く労働者か」ということで、人格を判定する風があったらしいが、ソ連は国家レベルでそれをやっていたのであり、実にゾッとする。少し金持ちな風を見せると近所の人にチクられて強制収容所送りなんて期間が何十年もあったわけで、政治というのは恐ろしいものだ。
というのがわたしの感想だが、人それぞれ様々な教訓を得るだろう。革命をどう考えるにしても、色々考えることの多い本ではあった。今時、共産主義革命を起こそうなんてムキも少ないし、そろそろ冷静に社会主義革命の何が良くて何が悪かったのか、考え直しても良いころだ。
An excellent account of the revolution. There are few people trying to cause a socialist revolution, so now we can assess the socialism in more balanced ways.
Oxford Univ Pr(2002/5/16)
ISBN-13: 978-0192853950
Incotermsと言っても普通の人は何のことか知らないと思うが、International Commercial Terms国際取引条件の略で、貿易の際の各種条件を規格化したものである。これを利用してたとえば"CIF Yokohama"と言えば、「輸出者が商品を輸出港で運送人に引き渡した時点で輸出者の責任は終わるが輸送費と保険料は輸出者モチで輸入港横浜での通関とかもろもろは輸入者がすること」等々という意味になる。まあ、特に貿易と関係していなくても、海外から届いた荷物に"DAT Narita"だの"FOB New York"だのというラベルがついているのを見たことのある人はいるだろう。
というわけで、貿易に関わる人は事務所に置いておくべき本で、できれば通読しておくべきだろう。わたしはというと、仕事では実際には国際運送業者に丸投げということが多いが、貿易実務検定を取ろうと思ったので、一通り目を通している。いわゆる貿易実務のマニュアルみたいな本は日本語でもいくらでもあるし、Incotermsに言及していない本はありえないが、大して分厚いわけでもないので、一度原文を見ておくべきだろう。素人でもなかなか面白いもので、貿易実務を垣間見ることができる。
A must-have for traders.
ICC Publishing S.A. (2010/11/1)
ISBN-13: 978-9284200801
15世紀前後に起こった科学革命の歴史的な記述。つまり、科学革命の理論とかを提示するというよりは、近代科学の始まりの叙述である。キリスト教が科学を抑圧したとかいうような俗説は排除しているので、安心して読める。わたし個人としては、知識として特に新しい話はなかったが、この分野は初めてという人にはお勧めできる。
A basic description of the scientific revolution. Free from prevalent beliefs. Recommendable for novices in this area.
Oxford University Press (2011/5/19)
978-0199567416
日本語で言うと「内分泌学」とか言うのだろうか。最初に概要と歴史、最後に今後の展開がある以外は、各系統のケーススタディ。生殖・血圧尿関係・骨カルシウムの代謝・脂肪食欲関係・甲状腺ホルモンの作用・サーカディアンリズム関係。わりと淡々と説明している感じだが、非常に面白い。というのも、普通の人が考えているよりホルモンの生成・作用が遥かに複雑だからだ。いわゆる「心」というものは神経によって構成される電気回路を中心に考える傾向があるが、実際には神経と密接な関係のある化学物質によって気分感情が影響を受けるというか、むしろそっちのほうが心と考えるべきなのかもしれない。全身の細胞は神経によって作用に影響を受ける部分もあるけど、ホルモンの影響のほうが遥かに大きくて複雑なのであり、感銘を受ける。
それはそれとして、特にOxford Very Short Introductionsを読んでいると、つくづく日本の新書は知的レベルが落ちたなと感じる・・・。まあ、数も増えたが・・・。特にこういう医学関係だと、ここまで高水準な本は新書ではまずないどころか、あからさまな疑似科学本を結構な出版社が出している有様で、むしろ単にこういう本を翻訳したほうが良いと思う。売れないのかもしれないが・・・。
A great introduction. Chiefly comprised of several areas(axis) of hormonal mechanisms. Impressive.
Oxford Univ Pr (2014/09)
ISBN-13: 978-0199672875
複雑系、特に複雑適応系(CAS)の概略。対象としては言語・生態系・市場など、ツールとしてはグラフ理論・マルコフ連鎖などが例示されているが、数式は出てこないし、どのみちあまり深みもない。創発性とか対称性の破れなどがテーマになっている。一つにはこの分野がまだ手探りの初期段階というのもあるだろうけど、もしかするとこの著者の語り方が下手なのかもしれないと疑う。どうも複雑適応系の形式的なモデル化を目指す方向の説明らしいが、多くの話が機械学習とか人工知能とかで聞いたようなことだ。ただ、最終章で現状のその類の研究がCASを取り扱うには力不足であることを明白に示しているわけで、確かにそれ以上の話ではあるらしい。まあ「複雑系」と名のつくpop scienceみたいな本は日本語でもあるし、ちとそういうのと比較しないと、この本の評価はできないが、個人的には、あまり面白くない本ではあった。
Complex systems, especially CAS are explained. But for me, it did not provide new insights....
Oxford Univ Pr (2014/09)
ISBN-13: 978-0199662548
基本的にはアレクサンダー大王の伝記。範囲はマケドニアからエジプト・トルコ・アフガニスタン・パキスタン・インド洋まで広いが、王位にあったのは8年だし、32歳で死んでいるので期間は短い。その間、ほとんど行軍しているが、軍事行動自体の記述は少ない。その点はちょっと残念が気がするが、実際のところ、信頼するに足る史料が少ないのだろう。俗説を訂正しながら、大体アレクサンダーの行軍の過程を追う。というと面倒くさい本のような印象を与えかねないが、実際には一気に読んでしまう。アレクサンダーの行動自体面白いが、俗説のほうもそこそこ面白いからだ。
こういう本が出てくる状況を説明すると、西洋ではアレクサンダー大王伝説(Alexander romance)が大量に作られており、そうでない真剣な伝記の試みも過去二千年以上に渡って膨大な蓄積がある。できるだけ事実に近いアレクサンダー大王像を取り出そうとすると、同時代人による記録を参照することになるが、それも鵜呑みにはできないようなことだ。特にローマ人が語る場合は、ローマの政治状況なども影響したり、時の皇帝の教訓に資するように書いたりするから難しい。たとえばWikipediaのアレクサンダー大王の項にはもっともらしいことが大量に書いてあるが、その前にこの本を読むべきだろう。とにかく、予備知識なしでも、面白く読める。これも翻訳してほしいところだが、アレクサンダー大王という名に感じる熱量が、西洋人と日本人じゃちょっと違うかね。
Fascinating presentation of Alexander III. We can find a lot of information on Alexander the Great, for example, in Wikipedia. However, you should read this book first, if what you want is a historically real Alexandros.
Oxford Univ Pr(2014/09)
ISBN-13: 978-0198706151
周期表の紹介にとどまらず、電子軌道とか原子以下の素粒子の話にまで突入し、最終的には超ひも理論まで解説。Wooden booksとしては、かなり情報が深く、中学生でも読めるとは思うが、大学生とかが読んでも勉強になりかねない。短い本だが、是非図書室には置いておきたい本だ。
Very informative and academic for a wooden book yet easy to follow. An very attractive cute book.
Walker & Co (2003/04)
ISBN-13: 978-0802714084
いわゆる恐竜の解説。かなり専門的で、特段難しいわけではないが、子ども向きではない。VSIにありがちなことで、図版が少なく、半分くらいは研究史。あとは恐竜の生理や生態をわずかな手がかりから再構成していく作業の紹介で、深い世界ではあるが、一般にはウケないかな。
A very academic book. Half of the book consists of a history of the research. The other half consists of researchers' trial of reconstructing dinosaurs' physiology, modes of living etc. Few pictures, as is often the case with this series.
Oxford Univ Pr (2005/12/15)
ISBN-13: 978-0192804198