Not a typical introductory textbook. The author expresses his view on democracy rather freely. Apparently democracy is not supreme value for him. It seems that the ultimate value is something like "free society" and democracy is an indispensable element for it but democracy alone cannot do any good.
このシリーズにしてはヘヴィな読み物だ。わりと著者独自の意見が前に出ている。教条的に民主主義を絶対視しているわけでもなく、かといって全然冷たいわけでもない。むしろ粘着質なバランスのとり方だが、このテーマだとみんなこうなるんだろうか。日本語のこの手の本だと、もっと粘着質になるし。しかし、何かしらこういう本を読まないといけないのなら、この本でもいいんじゃなかろうか。
2011年8月16日火曜日
2011年8月14日日曜日
Mary Jo Hatch "Organizations: A Very Short Introduction"
In my eyes, well written but just a bunch of obvious observations chiefly on business organizations. If you are not familiar with sociology or social psychology, this book may be a good introduction. Maybe a textbook for MBA or something like that? There are a lot of famous quotes from major sociologists and psychologists. Since I knew them very well and in some cases better than the author, I am not in a position to judge this book.
組織とは何かという話なんだけど、正直なところ、わたしには当たり前のことがひたすら書いてあるようにしか思えなかった。ただし、これはわたしが社会心理学とか、特に社会学に通じているからで、そういう背景がない人が読んだら感想が違うかもしれない。有名な社会学者や心理学者の引用がいっぱいある。わたしとしては、知っている引用ばかりなんで、なんとも言えない。MBAの副読本とかそんな感じか。経営の話をする時に、気の利いた引用の一つも言えないといけないかもしれない。
組織とは何かという話なんだけど、正直なところ、わたしには当たり前のことがひたすら書いてあるようにしか思えなかった。ただし、これはわたしが社会心理学とか、特に社会学に通じているからで、そういう背景がない人が読んだら感想が違うかもしれない。有名な社会学者や心理学者の引用がいっぱいある。わたしとしては、知っている引用ばかりなんで、なんとも言えない。MBAの副読本とかそんな感じか。経営の話をする時に、気の利いた引用の一つも言えないといけないかもしれない。
ラベル:
Very Short Introduction,
ビジネス
2011年8月11日木曜日
Mohamed ElBaradei "The Age of Deception: Nuclear Diplomacy in Treacherous Times"
This book is a must read for all who are interested in diplomacy or nuclear disarmament/proliferation. Diplomacy should be conducted in this way. This book is fairly thick but easy to read. Fascinating. In the mean time, what were our diplomats doing?
別にエルバラダイ氏の言うことが真相のすべてとは思わないが、IAEAが政治化されてるとか、イランがどうこうとか言うのなら、少なくともこの本を読んでから言うべきで、さっさと日本語訳されることを期待する。前事務総長エルバラダイ氏が、北朝鮮・イラク・イランなどとの交渉の次第を書きつづったもの。分厚い本だが、普通に面白く、外交を追体験できる。外交・核軍縮・核不拡散などに興味があれば、絶対に読まないといけない。それにしても、ほとんど日本人が出てこない。一箇所だけ著しくマヌケな出演があるが、一体日本の外交官は何をしているのか。現事務総長の天野氏について全く言及がないのも憂鬱だ。
別にエルバラダイ氏の言うことが真相のすべてとは思わないが、IAEAが政治化されてるとか、イランがどうこうとか言うのなら、少なくともこの本を読んでから言うべきで、さっさと日本語訳されることを期待する。前事務総長エルバラダイ氏が、北朝鮮・イラク・イランなどとの交渉の次第を書きつづったもの。分厚い本だが、普通に面白く、外交を追体験できる。外交・核軍縮・核不拡散などに興味があれば、絶対に読まないといけない。それにしても、ほとんど日本人が出てこない。一箇所だけ著しくマヌケな出演があるが、一体日本の外交官は何をしているのか。現事務総長の天野氏について全く言及がないのも憂鬱だ。
2011年8月9日火曜日
Jacques Derrida, Gerald Graff, Jeffrey Mehlman, Samuel Weber "Limited Inc"
If it is crystal clear to you
that you are totally right,
that your opponent is totally wrong,
that you know why your opponent misunderstood you,
that your opponent is trying to defame you some what intentionally,
that your opponent's malice justifies your counterattack,
that you have enough time and patience to do so,
and that it is a good opportunity to advertise your theory more correctly,
then this is a sort of book you would write. I read this book more than ten years ago and it still amuses me. Bad taste.
なんか急にデリダを読み返したくなるブームがわたしの中に来ている。デリダは難解だと言われていたし、今でも言われているけど、人によるんだろう。もちろん、必要な哲学的予備知識の量とか、極端に用心深くて面倒くさいとかいうことはあるけど、一旦馴染んでしまえば、デリダの真似をするのは、そんなに難しいわけでもないというか、実際そうして脱構築論文が量産されたんだろう。用心深さについて言えば、本当は、この本のような事態を避けるためということだろう。
有限責任会社abc...のファンというのは、「自分を理解する能力のないバカが勝手に誤解してバカげた非難をしてくる」という経験をしている人で、そういう人たちは「もしも自分にヒマと体力があって、そうすることによって労力に見合うだけの利益が見込めるなら、こんな本を書きたい」と思っているに違いない。実際にはそんな気力もなければ相手に恥をかかせる趣味もないので、どこかの時点で無視せざるを得ない。ところが、デリダは多分本気でムカついていて、それを徹底的にやっていて、しかもそれが行為遂行的なエクリチュールの一例でございましてとかいう、他にも色々あるけど、悪いタイミングが重なったものだ。その様を眺めて、我々が溜飲を下げるというような。
that you are totally right,
that your opponent is totally wrong,
that you know why your opponent misunderstood you,
that your opponent is trying to defame you some what intentionally,
that your opponent's malice justifies your counterattack,
that you have enough time and patience to do so,
and that it is a good opportunity to advertise your theory more correctly,
then this is a sort of book you would write. I read this book more than ten years ago and it still amuses me. Bad taste.
なんか急にデリダを読み返したくなるブームがわたしの中に来ている。デリダは難解だと言われていたし、今でも言われているけど、人によるんだろう。もちろん、必要な哲学的予備知識の量とか、極端に用心深くて面倒くさいとかいうことはあるけど、一旦馴染んでしまえば、デリダの真似をするのは、そんなに難しいわけでもないというか、実際そうして脱構築論文が量産されたんだろう。用心深さについて言えば、本当は、この本のような事態を避けるためということだろう。
有限責任会社abc...のファンというのは、「自分を理解する能力のないバカが勝手に誤解してバカげた非難をしてくる」という経験をしている人で、そういう人たちは「もしも自分にヒマと体力があって、そうすることによって労力に見合うだけの利益が見込めるなら、こんな本を書きたい」と思っているに違いない。実際にはそんな気力もなければ相手に恥をかかせる趣味もないので、どこかの時点で無視せざるを得ない。ところが、デリダは多分本気でムカついていて、それを徹底的にやっていて、しかもそれが行為遂行的なエクリチュールの一例でございましてとかいう、他にも色々あるけど、悪いタイミングが重なったものだ。その様を眺めて、我々が溜飲を下げるというような。
2011年8月5日金曜日
Brian Charlesworth "Evolution: A Very Short Introduction"
This book is a basic account of evolutionary biology. In Japan, there exists virtually no controversy about the evolution theory. Sometimes the author poses "evidences" for the evolution theory whose necessity most Japanese do not understand. It was more interesting than I had expected though.
進化生物学とかいう分野の基本的な概説書。特に自然選択と適応の解説が面白かった。かなりの部分が「進化論の証拠」とかいう話に当てられているが、つまり、欧米、特にアメリカでは、いまだに進化論に対する反対が多いということで、日本人にはどうでもいいことだ。この本とは関係ないけど、日本で言う「教科書問題」は、日本史の教科書がどうとかいうセコい話だが、アメリカで言う「教科書問題」は、進化論とか地球温暖化の話を言う。日本がたかだかここの百年くらいの歴史の捏造だの歪曲だの騒いでいる間に、アメリカは生命や地球の歴史自体を捏造しているのだ。このようにアメリカは何かとスケールがでかい。
進化生物学とかいう分野の基本的な概説書。特に自然選択と適応の解説が面白かった。かなりの部分が「進化論の証拠」とかいう話に当てられているが、つまり、欧米、特にアメリカでは、いまだに進化論に対する反対が多いということで、日本人にはどうでもいいことだ。この本とは関係ないけど、日本で言う「教科書問題」は、日本史の教科書がどうとかいうセコい話だが、アメリカで言う「教科書問題」は、進化論とか地球温暖化の話を言う。日本がたかだかここの百年くらいの歴史の捏造だの歪曲だの騒いでいる間に、アメリカは生命や地球の歴史自体を捏造しているのだ。このようにアメリカは何かとスケールがでかい。
ラベル:
Very Short Introduction,
科学
2011年7月25日月曜日
Ian J. Deary "Intelligence: A Very Short Introduction"
"Intelligence" is defined in this book as narrowly as one can expect. It means the score of IQ tests. The author carefully and correctly limits his investigation to what is measurable. Still there are lots of amazing findings. No previous knowledge is required. Very fascinating.
このタイトルでは色々なことを想像できてしまう。たとえば、生物の進化の過程とか脳科学とか人工知能とか知能の構成要素とか知能テストの政治的問題とか。しかし、実際にはこの本のテーマは極端に単純で、要するに知能テストの成績に及ぼす色々な因子の解説だ。たとえば遺伝とか環境とか脳の大きさとか反射神経の良さとか年齢とか。こう言うと詰まらなく聞こえるかもしれないが、わたしが読んでいる分には、結構な数の驚きの結果があった。別にわたしはアメリカ人みたくIQの概念がそんなに人生にとって重要だとは思っていないが、たかがこれだけの数値でも、色々研究すべきことはあるものだ。
このタイトルでは色々なことを想像できてしまう。たとえば、生物の進化の過程とか脳科学とか人工知能とか知能の構成要素とか知能テストの政治的問題とか。しかし、実際にはこの本のテーマは極端に単純で、要するに知能テストの成績に及ぼす色々な因子の解説だ。たとえば遺伝とか環境とか脳の大きさとか反射神経の良さとか年齢とか。こう言うと詰まらなく聞こえるかもしれないが、わたしが読んでいる分には、結構な数の驚きの結果があった。別にわたしはアメリカ人みたくIQの概念がそんなに人生にとって重要だとは思っていないが、たかがこれだけの数値でも、色々研究すべきことはあるものだ。
ラベル:
Very Short Introduction,
心理学
Julia Annas "Ancient Philosophy: A Very Short Introduction"
This book is chiefly on Socrates, Platon, Aristoteles, Stoicism and Epicureanism. It is not a concise overview. The author is seriously discussing some topics with those great ancient philosophers. This method is a great way to become acquainted with ancient philosophies, though in the academic world, you would be required to treat them with more indifference to their arguments, because their arguments are too rudimentary compared to those maniac modern counterparts. For me, Aristoteles's view of the world seems very attractive. It is sad that almost all the book on science history I have ever read portrayed Aristoteles as an authoritarian idiot.
主題はソークラテース・プラトン・アリストテレース・ストア派・エピクーロス派。特にプラトンとアリストテレースについては、日本語に限らず原典を見もしない偏見に満ちた解説ばかりだ。プラトーンはファシズムの祖だし、アリストテレースは科学の進歩を妨害したバカだとか。そんな中でこの本は、入門書として妥当なところだ。著者はこれらの哲学者の思考の内容に立ち入って、議論を交わしている。「古代哲学の歴史」とか「古代哲学の研究の歴史」という要素も多少解説されているけど、中心はあくまで議論にある。しかも、予備知識はほとんど必要なく、誰が読んでもそこそこ面白いと思う。
主題はソークラテース・プラトン・アリストテレース・ストア派・エピクーロス派。特にプラトンとアリストテレースについては、日本語に限らず原典を見もしない偏見に満ちた解説ばかりだ。プラトーンはファシズムの祖だし、アリストテレースは科学の進歩を妨害したバカだとか。そんな中でこの本は、入門書として妥当なところだ。著者はこれらの哲学者の思考の内容に立ち入って、議論を交わしている。「古代哲学の歴史」とか「古代哲学の研究の歴史」という要素も多少解説されているけど、中心はあくまで議論にある。しかも、予備知識はほとんど必要なく、誰が読んでもそこそこ面白いと思う。
ラベル:
Very Short Introduction,
哲学
2011年7月21日木曜日
Norman Solomon "Judaism: A Very Short Introduction"
I did not know much about Judaism chiefly because there are few Jews in Japan. There are some books about world-dominating Jewish conspiracy theory at bookstores that no one would seriously believe. There are also books that say "Learn Jewish way of thinking and become rich" sort of things. Maybe some people seriously read this sort of books. My little knowledge about Judaism came chiefly from a TV series "Evangelion" in the same way I learned Catholicism and Protestantism from OVA "Hellsing". What I mean is that this book is very nice for beginners or lay persons. As an average Japanese sometimes I find it difficult to distinguish those religions and Islamic sects from each other. It is a really nice beginner's guide to Judaism.
普通にユダヤ教の歴史や文化や哲学や風俗や生活を概説している本。一冊でコンパクトに概観できていて、まさしくシリーズの趣旨に沿っている。わたしは多少はキリスト教に詳しいのでまだしもだが、普通の日本人に取っては、ユダヤ教というのは、イスラム教と大して距離感が変わらないんじゃないかと思う。多分、そんな人でも、これを読めば多少は親しみが持てるんじゃないかと思う。世界には色々な宗教や民俗がありますね、というような。
普通にユダヤ教の歴史や文化や哲学や風俗や生活を概説している本。一冊でコンパクトに概観できていて、まさしくシリーズの趣旨に沿っている。わたしは多少はキリスト教に詳しいのでまだしもだが、普通の日本人に取っては、ユダヤ教というのは、イスラム教と大して距離感が変わらないんじゃないかと思う。多分、そんな人でも、これを読めば多少は親しみが持てるんじゃないかと思う。世界には色々な宗教や民俗がありますね、というような。
ラベル:
Very Short Introduction,
哲学
2011年7月19日火曜日
Simon Critchley "Continental Philosophy: A Very Short Introduction"
I do not know what English-speaking people think about this book, because in Japan, it is an obligation for philosophy students to study both "analytic" philosophy and "continental" philosophy. It seems that in English-speaking countries philosophy students stay away from their continental counterpart. It was really interesting for me to watch their mutual misunderstandings, but in my humble opinion, continental philosophers know about analytic philosophy much more than the other way round. This book is not for a beginner. Obviously readers are required to have a wide range of knowledge about both philosophical traditions. Maybe at least one year or two years' training in college philosophy?
これはスゴく面白かったけど、相当程度、哲学(史)の素養がないと理解不能かと思われる。少なくとも一年か二年は哲学を真剣に勉強したことがないと、何を問題にしているかすら分からないだろう。たとえば、フィヒテとかフレーゲとかも何の説明もなく引用されるし、「名前を聞いたことがある」程度では、到底読めない。
というわけで、あなたが哲学専攻で大学院進学希望という前提で話を続けると、この本は、分析哲学者の職業集団に、大陸哲学を正当に評価するように迫る本だ。この辺りの不毛な対立とか、相互無理解は、傍目には面白い。著者の考えを乱暴に要約すると、分析哲学は科学の下僕に成り下がって人生の問題から撤退しているし、大陸哲学は肝心なところで不可解な概念にうったえるばかりで問題に真剣に答えていない。この見立て自体が英米的だとも言えるけど、著者の視点に同意するかどうかは別として、この辺りの相互無理解の歴史が、色々な例示を伴って説明されるので、例示を理解できる程度の哲学的素養があれば、楽しく読むことができる。
これはスゴく面白かったけど、相当程度、哲学(史)の素養がないと理解不能かと思われる。少なくとも一年か二年は哲学を真剣に勉強したことがないと、何を問題にしているかすら分からないだろう。たとえば、フィヒテとかフレーゲとかも何の説明もなく引用されるし、「名前を聞いたことがある」程度では、到底読めない。
というわけで、あなたが哲学専攻で大学院進学希望という前提で話を続けると、この本は、分析哲学者の職業集団に、大陸哲学を正当に評価するように迫る本だ。この辺りの不毛な対立とか、相互無理解は、傍目には面白い。著者の考えを乱暴に要約すると、分析哲学は科学の下僕に成り下がって人生の問題から撤退しているし、大陸哲学は肝心なところで不可解な概念にうったえるばかりで問題に真剣に答えていない。この見立て自体が英米的だとも言えるけど、著者の視点に同意するかどうかは別として、この辺りの相互無理解の歴史が、色々な例示を伴って説明されるので、例示を理解できる程度の哲学的素養があれば、楽しく読むことができる。
ラベル:
Very Short Introduction,
哲学
2011年7月15日金曜日
Catherine Belsey "Poststructuralism: A Very Short Introduction"
Another book of nostalgia. Worth reading if you have no knowledge about this subject. In Japan, continental philosophies are much more widely studied than those of UK or US, in case you did not know.
わたしとしては、懐かしいのみ。全くの個人的な感想だけど、浮世離れしつつ憂鬱。基本的に喪失感とか抑圧とかから始まるから、憂鬱になる以外に道がない。訳はキモいけど、当時の流行りの文体だったかもしれない。気になる人はやはり原書のほうが平易。ここで扱われているような哲学者たちは既に文献学の対象で、あまり現代にリアルに議論するようなことでもないかもしれないけど、入門書としては悪くはないだろう。
わたしとしては、懐かしいのみ。全くの個人的な感想だけど、浮世離れしつつ憂鬱。基本的に喪失感とか抑圧とかから始まるから、憂鬱になる以外に道がない。訳はキモいけど、当時の流行りの文体だったかもしれない。気になる人はやはり原書のほうが平易。ここで扱われているような哲学者たちは既に文献学の対象で、あまり現代にリアルに議論するようなことでもないかもしれないけど、入門書としては悪くはないだろう。
ラベル:
Very Short Introduction,
哲学
2011年7月14日木曜日
Jonathan Culler "Literary Theory: A Very Short Introduction"
I took this book out of nostalgia. I would say that it is a collection of interesting topics in literary theory, rather that a brief overview. However literary theory is itself a collection of miscellaneous topics. So what else should we expect under this title? I think all the English (Japanese) teachers at high school should have at least this level of knowledge.
懐かしいというのが第一印象で、文学理論をこの長さで紹介しろと言われたら、こんな感じだろう。日本で言う文学部文学科は文献学を教えるところなので、そういう本ではない。どちらかと言えば、文学部哲学科で、まあ、実際にはそこでも文献学しか教えていないのかもしれないが・・・。オースティンやらデリダやらも簡単ながら紹介されるし、日本語で言えば「現代思想」というのが近いのかもしれない。書いてあることは雑駁だが、文学理論自体が雑駁なんだから仕方がない。しかし、高校の国語の先生は、これくらいの知識は持っておくべきだろうな。
懐かしいというのが第一印象で、文学理論をこの長さで紹介しろと言われたら、こんな感じだろう。日本で言う文学部文学科は文献学を教えるところなので、そういう本ではない。どちらかと言えば、文学部哲学科で、まあ、実際にはそこでも文献学しか教えていないのかもしれないが・・・。オースティンやらデリダやらも簡単ながら紹介されるし、日本語で言えば「現代思想」というのが近いのかもしれない。書いてあることは雑駁だが、文学理論自体が雑駁なんだから仕方がない。しかし、高校の国語の先生は、これくらいの知識は持っておくべきだろうな。
ラベル:
Very Short Introduction,
哲学
2011年7月12日火曜日
John H. Arnold "History: A Very Short Introduction"
This book is a "history of history". I expect that all historians should have this degree of conscientiousness. Making up a history needs a self-analysis, if you call it describing. You must be conscious about what you are doing. And it will benefit also consumers of history books. And this book is also entertaining.
これは良い本だった。歴史記述の歴史。いきなり、一読しただけでは分かりにくい中世の殺人事件の話から始まり、先が思いやられたが、歴史記述というものが、何のためにどうやって作られるのか、様々な例を引きつつ分かりやすく考えて行く。というのも、著者自身が自分の見解を相対化しているからで、だからといって、アナーキーにならないのもバランスが取れている。ヨーロッパ中世の例が多いけど、特に予備知識は必要でない。結局、「本当はどうだったの」という疑いは、単なる歴史小説愛好家ですら常々思うところで、こういう歴史家の現場を見るのは参考にもなるし、面白くもある。
これは良い本だった。歴史記述の歴史。いきなり、一読しただけでは分かりにくい中世の殺人事件の話から始まり、先が思いやられたが、歴史記述というものが、何のためにどうやって作られるのか、様々な例を引きつつ分かりやすく考えて行く。というのも、著者自身が自分の見解を相対化しているからで、だからといって、アナーキーにならないのもバランスが取れている。ヨーロッパ中世の例が多いけど、特に予備知識は必要でない。結局、「本当はどうだったの」という疑いは、単なる歴史小説愛好家ですら常々思うところで、こういう歴史家の現場を見るのは参考にもなるし、面白くもある。
ラベル:
Very Short Introduction,
歴史
2011年7月11日月曜日
Gillian Butler, Freda McManus "Psychology: A Very Short Introduction"
An overview of psychology. Not bad, not great. VSIs with a title too general tend to be boring and this book is not an exception. It is a catalog of psychology related subjects. Those who have just started to study psychology might find it helpful.
これは日本語訳も出ているけど、わりと酷いのでお勧めしない。それはともかく、原書自体も、本当の心理学の初心者向きというところで、せいぜい大学一回生相当といったところか。だいたいVSIは、一般的過ぎるタイトルは、こういうパターンが多い。それはそれで価値があるんだけど、素人のヒマ潰しにはお勧めしない。
これは日本語訳も出ているけど、わりと酷いのでお勧めしない。それはともかく、原書自体も、本当の心理学の初心者向きというところで、せいぜい大学一回生相当といったところか。だいたいVSIは、一般的過ぎるタイトルは、こういうパターンが多い。それはそれで価値があるんだけど、素人のヒマ潰しにはお勧めしない。
ラベル:
Very Short Introduction,
心理学
2011年7月5日火曜日
Uta Frith "Autism: A Very Short Introduction"
Amazingly great short book on ASD. Very informative and very easy to read. I can feel warmness of the author who is an excellent scientist and a great humanitarian at the same time. This book contains a lot of insights into not only ASD but also what we are. I was impressed with complexity of our brains. Recommended for those who are in contact with ASD people but also for those interested in brain science.
いわゆるASD、自閉症とかアスペルガー症候群とかの解説書なんだけど、これは素晴らしい。現実の自閉症がどんなものか、とてもリアルにわかりやすく書かれている。実際に自閉症の人と付き合いがあるのならmust-readだけど、純粋に脳の働きに興味がある人にとっても驚くべき情報がいっぱいあるので、特に自閉症に興味がなくても面白いだろう。個人的にびっくりした一例だけど、健常者でも脳のある部位を損傷すると、物をやたら集めるようになる。これはその部位が物集め本能を司っているからではなく、物集め本能を抑止する部位だからだという。えっ、じゃあ人間は自己抑制し続けてないと、自然に物を集めてゴミ屋敷を作ってしまうということなの? いろんなことを考えてしまう。自閉症に関する本を他に読んだことがないので知らないけど、日本語訳したいところだなあ。
いわゆるASD、自閉症とかアスペルガー症候群とかの解説書なんだけど、これは素晴らしい。現実の自閉症がどんなものか、とてもリアルにわかりやすく書かれている。実際に自閉症の人と付き合いがあるのならmust-readだけど、純粋に脳の働きに興味がある人にとっても驚くべき情報がいっぱいあるので、特に自閉症に興味がなくても面白いだろう。個人的にびっくりした一例だけど、健常者でも脳のある部位を損傷すると、物をやたら集めるようになる。これはその部位が物集め本能を司っているからではなく、物集め本能を抑止する部位だからだという。えっ、じゃあ人間は自己抑制し続けてないと、自然に物を集めてゴミ屋敷を作ってしまうということなの? いろんなことを考えてしまう。自閉症に関する本を他に読んだことがないので知らないけど、日本語訳したいところだなあ。
ラベル:
Very Short Introduction,
心理学
2011年7月1日金曜日
Leslie Iversen "Drugs: A Very Short Introduction"
This is a very basic introduction to drugs. No scientific background is required. I have never studied much about this subject, still I found this book is too elementary. There are few books of this kind, that is, books for ordinary people outside of medical profession.
こんなテーマは、普通は、医学部か薬学部でしか勉強しないだろうし、一般人に薬学を普通に全般的に解説しようとする本は、これくらいかもしれない。特定の疾患や、特定の病気に関する薬の解説書は、素人向きでもいくらでもあるだろうけど、この本は、普通に一般薬学だったり、製薬業界の解説だ。薄い本なので、はっきり言って、わたしとしては物足りなかったけど、これ以上となると、普通に薬学のテキストを読むしかないんだろう。
こんなテーマは、普通は、医学部か薬学部でしか勉強しないだろうし、一般人に薬学を普通に全般的に解説しようとする本は、これくらいかもしれない。特定の疾患や、特定の病気に関する薬の解説書は、素人向きでもいくらでもあるだろうけど、この本は、普通に一般薬学だったり、製薬業界の解説だ。薄い本なので、はっきり言って、わたしとしては物足りなかったけど、これ以上となると、普通に薬学のテキストを読むしかないんだろう。
ラベル:
Very Short Introduction,
科学
登録:
投稿 (Atom)