2024年2月2日金曜日

Steve Marshall "Acoustics: The Art of Sound" [音響学:音の芸術]

Acoustics: The Art of Sound (Amazon.co.jp)

音波の科学から人の聴覚・録音再生技術まで一通り。わたしとしては騒音振動の公害防止管理者/計量士で勉強した範囲が半分くらい。無線・電気通信・電子回路などで勉強した範囲が1/4くらい。残りの録音した音をいじる技術などはあまり知らない感じ。Wooden booksなので、対象読者は多分中高生くらいだが、完全に理解するのは日本の普通の大学生相手でも難しすぎるように思う。dBの説明も薄いし(対数の説明からするのは不可能だが)、フーリエ級数展開は論外としても、回路図なんか普通読めないだろう。まあ雰囲気だけ分かればいいのかもしれない。もちろん、わたしが異常者なのであり、普通の大人にとっては知らないことばかり書いてあるし、相当楽しめるだろう。音楽に興味がないとしても、音に無縁の人は少ない。

わたしは耳はやたら良く、音感も正確だが、音楽に全く興味がない。つまり音をHzとdBとしか思っていない。今まで住宅騒音で二度引っ越している。「こちら側のドアが開きます」は全く理解できないが、そもそも音が何重にも反射するエレベーターの中で音の定位ができるわけがないと思っている。というくらいの音への関心だが、音楽をやる人/聞く人は読んで損はないかもしれない。すぐに読めるし、多分、この本がカバーする範囲を全部わかっている人も少ないと思う。

出版社 :Wooden Books (2022/11/1)
言語: 英語
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-1907155437

2 件のコメント:

  1. 以前の音響工学の延長で、興味深いので購入して読んでみることにしました。

    返信削除
  2. ちょっと浅すぎる内容かもしれませんが、音響工学の全範囲という気はします。

    返信削除