2018年11月13日火曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid #13: Meltdown" [軟弱な子供の日記13巻:融解]

日本語訳グレッグのダメ日記も未だにほぼ同時発売されているようで結構なことだ。ポプラ社の力かも知れないが全世界的に売れているという話でもある。わたしはあの装丁が受け付けないし、一切見ていないが、普通の中学生じゃ原書はキツいだろうか。それにしても高校生なら読めるだろうというようなかなり易しい英語だ。

今回は真冬の話で、前半は登下校などで寒さから逃れる方法、後半はこのシリーズには珍しく子供たちの雪合戦の話。そもそもこの主人公、友達はほぼ一人だけだし、大勢の子供と遊ぶようなエピソードはこれまでなかったかもしれない。まあ遊ぶと言っても、どうもわたしはこれを素直に楽しそうとは思えず、この辺りに子どもの頃から変わらないわたしの性格の問題というか発達障害があるのだろう。このシリーズ、もともと犯罪すれすれのエピソードなどもあり、児童書にしては教育上良いとは思えないのだが、特にケガ人が出るとわたしはしんどい。

そう思って読者レビューなどを見ると、概ね評価が高く、文句を言っている連中のが堅物過ぎる印象は拭えない。主人公の生活水準が髙過ぎるというようなのは仕方がない。日本の子供向けマンガもほとんど平均より金持ち側だ。ただ、主人公の周囲の見下し方に引っかかるのは分からなくはない。わたしがちびまる子ちゃんが大嫌いなのと同じようなことだろう。ただ、弁護のために、グレッグには偽善がなく、彼が周囲を見下していること自体も笑いの対象として描かれていることは言っておく必要がある。

このシリーズ、最初は必ずしも子供向けとは限らなかったような気がするが、巻が進むにつれてはっきり児童向けになった。大人が読んでも面白いが、子供が読んだらもっと面白いのだろうと思う。こんな風に余計なことは考えないだろうし。それに、グレッグみたいなタイプを肯定的に描いてくれる児童書は少ないんじゃないか。このタイプの子供は否定的な自己イメージを形成しがちと思えば、やはり教育上良いのかもしれない。

Not for strict parents.

Harry N. Abrams (2018/10/30)
言語: 英語
ISBN-13: 978-141972743

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