2016年8月24日水曜日

John A. Matthews, David T. Herbert "Geography: A Very Short Introduction" [地理学:非常に短い入門]

目次:1. 地理:世界がわたしたちの舞台 2. 物理的次元:わたしたちの自然環境 3. 人文的次元:場所の中の人々 4. 全体としての地理学:共通の基盤 5. どのように地理学者は働くのか 6.地理学の現在と未来

自然地理学と人文地理学という学問というか学科の概要。VSIの一つの典型で、とても分かりやすく、大学で地理学を専攻しようというような人にはちょうどいいだろう。

個人的には測量の国家資格も持っているし、高校の頃は地学と地理を選択していたし、大学レベルでも、歴史学はもとより地政学だの疫学だ気象学だの農業だのと地理が重要な分野に興味はある。ただ、だからと言って地理学一般に興味があるかというとそんなこともない。実際、大学で「地理」と名のつく単位は何個か取ったけど、やっていることは農業だったり歴史だったりで、「地理」という括りにあまり納得はしていない。状況は「統計学」ほど酷くはないかも知れないが、ともあれ、日本では統計学科はほとんど存在しないが、地理学科は存在するわけで、読んで損な本ではないくらいだった。しかし、地理ファンというのは確実に存在するので、そういう人たちが読むとまた全然違うのだろう。

A good concise overview of geography.

出版社: Oxford Univ Pr (2008/7/20)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199211289

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