North European Paganism (Amazon.co.jp)
今の地域で言えば主にデンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・バルト三国くらいのキリスト教以前の宗教についてのエッセイという感じ。資料というよりは読み物。と言っても、ヨーロッパ、特に西欧は基本的にキリスト教のせいで古代の宗教はすべて滅亡しているし、あまりはっきりしたことも分からないのかもしれない。
こういうことだから、後でナショナリズムの時代になった時に、民族神話みたいなのをでっちあげる段になって苦労する。ローマ・ギリシアの伝統を引き継げる地域はいいが、イギリスとかフランスはケルトに訴えるしかないし、ドイツは北欧寄りになる。
で、その北欧だが、それにしても今、本気で北欧の神々が信仰されているフシもなく、この本も実際にはファンタジーの材料という感じ。日本人はまあまあ本気で神社にお参りしていると思うが、そういう感じではない。そもそもpaganismというのが元々侮蔑語で、異教というより邪教と翻訳するほうが正しいのかもしれない。
出版社 : Wooden Books (2023/9/15)
言語 : 英語
ISBN-13 : 978-1907155468
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