2024年3月13日水曜日

Oliver P. Richmond "Peace: A Very Short Introduction" [平和:非常に短い入門]

Peace (Amazon.co.jp)

目次: 1. 平和の複数の次元 2. 平和を定義する 3. 歴史の中の勝者の平和 4. 歴史の中の平和:啓蒙時代へ 5. 現代の平和:立憲的平和 6. 次の段階:制度的平和 7. 革新的な段階:市民的平和と社会運動 8. 国際平和機関の発展 9. 平和維持・平和構築・国家構築 10. 平和・平和形成・対抗平和の混合形式

この本の言う「平和」とは主に政治的な意味で、国家間や武装勢力間の戦争・紛争がない状態を指す。日本国憲法的な意味での平和だ。ということで本書の半分くらいは世界史の復習みたいなことで、残りは現代の平和構築の色々な例という感じ。単なる哲学的思索というよりはリアルだが、現場というほどリアルではない。大学の授業とか国会の前で平和デモをしている団体くらいのリアルというか…。こんな感想になるのは、一つには戦争が起こる理由の説明がなさすぎるからだと思われる。おかげで話は難しくなく、読みやすい本ではあった。

Peaceful reading. Provides you with a necessary vocabulary.

Oxford Univ Pr (2023/6/28)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0192857026

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