2018年5月1日火曜日

Daniel Fleisch, Julia Kregenow "A Student's Guide to the Mathematics of Astronomy" [学生のための天文学の数学の案内]

目次:1.基礎 2.重力 3.光 4.視差・視直径・分解能 5.星 6.ブラックホールと宇宙論

近頃、高校の物理学を復習していたが、昔読んだ"A Student's Guide to Maxwell's Equations"に感銘を受けて、同じ著者の本を読んでみようと思った次第。しかし、こちらは随分対象レベルが下がっているように思われる。日本で言えば、せいぜいが高校生レベルだろう。宇宙に関心のある日本の中学生が読んでも、多分、分からないことは書いていない。もちろん、この程度のことはセンター試験で地学を選択する人間なら知っていなければまずい。なお、「算数でわかる天文学」という邦訳が岩波書店から出ているようだが、翻訳の評判が悪く、多分その通りなのだと思う。あるいは、特に物理学や計算に縁の無い、純粋な天文鑑賞ファンにはそれなりに科学的な雰囲気を提供するのかもしれない。とにかく、数字をやたら計算させるわりには、数学的に難しいことは全く言っていないから、数学に自信がなくても、その点は安心してよい。

A good book but really elementary. An average junior-high school student would be able to read this book.

Cambridge University Press (2013/8/29)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1107610217

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