2015年8月13日木曜日

John Finney "Water: A Very Short Introduction"[水:非常に短い入門]


  1. 水、どこにでも水・・・
  2. 水分子と相互作用
  3. 氷としての水
  4. 液体―そして期待としての水
  5. 説明されるべき特異性
  6. 生体分子としての水
  7. 過去と現在のいくつかの論争

ひたすら水の構造を解説する本。氷と言っても17種類あるとかで、色々大変だ。水には他の液体にはない様々な特徴があるが、一々構造から解説していく。詳しくは読んでもらうしかないが、基本的にはH-O-Hの曲がった構造、そしてさらに細かく見ると酸素が電気的に陰性に、水素がそれぞれ陽性になるところから隣の水分子と正四面体ができ六角形ができたりしてみたいな話がずっと続く。というようなわけで、水の文化史とか気象変動とか水戦争とかそんな話は全くない。最後には水に記憶があるとかないとか(優しい言葉をかけ続けると良い水がとかいうような)そんな話にもなるが、基本的にはハードな物理化学。ただ、話が上手いので読みやすいのは確か。
Physical chemistry of water(s). Very readable.
Oxford Univ Pr (2015/11)
英語
ISBN-13: 978-0198708728

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