2012年11月8日木曜日

Nancy Duarte "Resonate: Present Visual Stories that Transform Audiences"

評判だし、プレゼンをする機会がないこともないので読んでみたが、こういう本にしては多分良い部類なんだろう。この本の言うプレゼンは営業的な意味合いが強く、従って感情の煽り方が重視されており、聴衆の思考力には期待していない。巧言令色みたいなニュアンスが付きまとうのは避けられず、そこに引っかかる人はこんな本は読めない。ただし、他人のプレゼンを冷たく裏読みするのには役に立つというような・・・。

それにしても、たとえば、聴衆の気を引くために数字を出すという手法があるが、「毎日x人が死んでいます」みたいな数字は、「またこのパターンか」くらいで記憶に残ったためしがない。いかにも「プレゼンの手法を勉強した人」みたいな印象は受けるし、それこそが重要ということもあり得るが。ゴミの排出量を東京ドームで表すなら、埋立地やゴミ処理場の能力も東京ドームで表してもらわないと意味が分からない。早い話が、流暢なプレゼンを心地よく聴いて後に何も残らないより、多少、客に頭を使わせたほうが良いこともあるんじゃないかね。

細かい話はキリがないが、この本の最大の欠点は、この本自体がプレゼンとして面白く無さ過ぎるということだった。ただ、アメリカでも評判みたいなので、社内社外の営業活動をする人は読んで損はなさそうだ。大学で講義するとかいうことだと、多分あまり参考にならない。

Rumor has it that this is the best book of its kind. I seldom read this sort of book. I can only say that this book itsself is rather boring.

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