2012年8月20日月曜日

Joseph E. Stiglitz "The Price of Inequality"

世界の99%を貧困にする経済というわけで、こういう本が素早くまともな日本語訳で出ているのは素晴らしいことだ。カーネマンの訳を待ち望んでいる人が多いが、こっちのほうが緊急に決まっている。

実を言うと、この本に書いてあることは、少なくともわたしにとっては既に常識化しているようなことで、特に斬新な話はない。日本の常識とは依然として大きくかけ離れていると思うが・・・。わたしは議論を求める人に「この本を読んでからにしてくれ」と言うことは滅多にないのだが、この本は第一候補になりそうだ。特に経済学の知識がなくてもほとんど理解できるんではないかと思う。なぜなら、明白なことを明白に書いているだけだからだ。今回の不景気は金融機関が規制緩和されてムチャをしたせいであり、従って規制を元に戻せと言うだけのことに、何の難しいこともない。技術的には色々あるにしても、そこまでは踏み込まない。あくまで一般向けだ。そしてスティグリッツ先生の今後の活躍を祈る。日本にもこういうしっかりした経済学者がいればねえ・・・。

This book is very easy to read. Because it states obvious things obviously. Doesn't it? I seldom say, "Wait, first you read this book. After, we're talking about it." This book might be one of few such books.

0 件のコメント:

コメントを投稿