2012年3月8日木曜日

Burton G. Malkiel "A Random Walk Down Wall Street: The Time-Tested Strategy for Successful Investing"

翻訳も版を重ねている「ウォール街のランダム・ウォーカー」。わたしが株を買うきっかけだった。

本書は基本書であり、世界中どこでも、株式市場の業界関係者は全員読んでいる。難しい本ではないし、株式売買をするなら、素人であっても必読書と言える。みんなが読んでいる本は、やはり読んだほうが良い。語彙が増える。

よって立つ基本原理、効率的市場仮説は、要するに公開株式には全ての情報が織り込まれた値段がついているので、割安だったり割高だったりする銘柄は基本的に存在しえないということだ。独自情報や理論を元に出し抜こうとしても、多数のプロが鎬を削っている効率的な市場では無謀。ただし、株式市場は常にインフレに対して勝ち続けていることだけは事実なんで、リスクとリターンを考慮して適当にインデックス的に買って、あとはホールドしておけばよい。売買を繰り返すのは手数料を損するだけであると。

正しいかどうかは別として、専門家がランダム買いに負けるという理論は痛快ではある。そんなわけで、わたしは株を始めた。そして、ホリエモンが立候補して逮捕され、村上ファンドは解散し、リーマンは破綻し、木村剛は逮捕された。日航は上場廃止となり、東電は巨額の賠償を抱えている。どう見ても市場価格は全ての情報を織り込んでいなかった。個人的には、この間も不屈の精神でbuy & holdを貫徹しているが、だからといってこの本の主張を支持しているわけではない。わたしの成績はインデックスよりは全然マシだ。運が良いだけだと思うが・・・。

この本自体、専門家を否定すると言う意味で不可知論だが、近頃は更に過激な不可知論のほうが人気があるようだ。その最たるものが"The Black Swan"であろう。しかし、勉強という意味でも、こっちを先に読んだほうが良い。



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