2016年4月10日日曜日

Christopher Hall "Materials: A Very Short Introduction" [材料:非常に短い入門]

目次:1.金・砂・糸 2.微細な検査 3.強固だがツルツル 4.電気の青 5.材料を作る事と物を作る事 6.砂のそんな量

この本はものすごく面白いのだが説明が難しい。目次でも伝わらないと思うが、とにかく、VSIにありがちな「これから専門分野を学ぶ学生のためのガイダンス」みたいな本ではない。要は様々な「材料」または「素材」という物について物理的・科学的・工学的・歴史的・経済的・資源的・環境的なあらゆる面から色々記述している。従って、単一の学問分野に限定されていない。これだけの広い知識を一人で扱う著者はスゴい。ちょっと難しい部分もあるかもしれないが、基本的には高校生でも読めるのではないかと思う。人に言いたくなるまめちしきが満載で、どういう人にお勧めというわけでもないが、強いて言えば資源を扱う商社マンとかか。もちろん、わたしみたいな単なる好奇心の強い一般人でも退屈はしない。タイトルが一般的過ぎるのであまり期待していなかったが、予想外のヒットだった。

The title may appear too simple, but it contains a lot of trivia and is never boring. The author describes so many materials from so many aspects. He is incredibly polymathy.

Oxford Univ Pr (2014/12)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199672677

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