2014年2月16日日曜日

Rana Mitter "Modern China: A Very Short Introduction"

清末期以降から胡錦濤くらいまでの現代中国史。前半は普通の政治史で、後半は、社会・文化・経済などの各方面の解説。日本語でこういう本はムダに感情的に重くなるし、もちろん中国共産党公認の歴史を読む気にもならないので、VSIだと楽に読める。もともと中国情勢に関する情報は、検閲があるため、英語で読むのが一番という評判である。この本は、面白いし、それなりにバランスも取れているのだろう。ただし、日本人から見ると、チベットやウイグルの問題や、日本を含めた東南アジア各国との領有権問題などについて全く触れられていないのは気になるところではある。どっちにしろ、本を出版しただけで逮捕されたりするような国には住みたくないものだ。この本にしても、中国国内では読めるのかどうか。

A good introduction, though I notice the absence of important themes such as Tibet, Uyghurs, territorial conflicts with south-east Asian countries.

Oxford Univ Pr (2008/4/7)
ISBN-13: 978-0199228027

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