2015年3月4日水曜日

Toby F. Sonneman "Lemon: A Global History (Edible)"

レモンの歴史の簡単な概説。著者は特に専門家ではなく、ただのジャーナリストらしい。ので、一般的なレモンの栽培法や利用法の歴史をひたすら描写している。アメリカでレモネードが普通になったのはイタリア系の移民のせいだとか、その類のまめちしきは身に付くが、この本の最大のメリットは、読んでいる間中、ずっとレモンのことを考えていられるということだろう。本物の歴史家や農学者ならまた深いところまで探究してくれそうだが、レモン好きとしては必読書と言える。翻訳も良さげだ。

まったく個人的な事情として、わたしはいわゆる「薬味マニア」である。わさび、生姜、茗荷、紫蘇、梅、胡椒、辛子、山椒などをフィーチャーする食品はとりあえず買ってしまうし、柑橘類で言えば、柚子とか酢橘とかレモンとかいう表示にかなり弱い。この本も面白かったが、この方面の読書も広げていこうかと思っている。

I love lemon, and while reading this book, I can always be thinking of them, which rendered me very happy. A must-read for all lemon-lovers.

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