これも一つのVSIの典型で「自分が自分の分野について普段考えているわりと壮大な色々なこと」を初心者向けと称してつらつら書いたもの。つまり、論文として傍証を固めて提示しようとすると巨大な著書になってしまうが、まあ、ラフに語る分には初心者にも面白いだろうというような。つまり、あまり教科書のように体系だったものではないが、個々の考察については、研究書ではお目にかかれない断言に満ちており、読みやすいし記憶にも残る。たとえばこの本によると西洋は一貫して専制を嫌っていて、それはギリシアvsペルシアの頃からそうなのだそうだ。全体的には特に構造はないが、政治史というか政治体制史というか政治思想史というか。
Miscellaneous thoughts about history of politics or political thinking. Not organized still interesting.
Oxford Univ Pr New Ed版 (2000/6/15)
ISBN-13: 978-0192853882
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