使徒パウロの思想というか神学の読解。もちろん多少キリスト教の知識は必要だが、別にわたしのような異教徒でも普通に感心して読める。キリスト教には明らかに説明の必要な矛盾、たとえば旧約聖書と新約聖書で神が言っていることが違うとか、なんで全知全能の神の作った世界が悪に満ちているのとか、いくつもあり、辻褄を合わせるために神学というか哲学が発展していく。この本でのパウロ読解は、わりとそういう側面からパウロがどう考えていたかを考えていく。著者はユダヤ教研究の大家だそうで、パウロの思考を当時の想定で読むのには最適任者のようだ。
Fascinating and logical even for a pagan like me.
Oxford Univ Pr (T); New Ed版 (2001/6/7)
ISBN-13: 978-0192854513
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