2010年1月4日月曜日

International Judicial Institutions (Routledge Global Institutitons)

国際司法の歴史だけど、実質はほとんどが戦争裁判で、「平和と人道に対する罪」の話がほとんど。日本人としては、こういうことだと、すぐに東京裁判を思い浮かべ、「どうせ」みたいな気分になるけど、著者たちは徹底して訴追する立場で、国際司法の発展に尽力しているようだ。確かに「戦争だから何やっても仕方がないんだよ」みたいな暴論には賛成できないが、著者たちの情熱にも、ついていけないような正義感を感じる。しかし、こういう情熱がないと人類も進歩しないんだろう。色々な裁判を具体的に追っているので、現代史の勉強にもなる。

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