2010年1月10日日曜日

How to Start a Conversation and Make Friends

これは日本人の英語学習者が全員読むべき英会話本である。

基本的にはアメリカのビジネスマン向けの本だけど、日本人の英語学習者も、この本を読む程度の英語力があれば、直ちに読むべきである。この本の対象読者には、外国人の英語学習者も含まれていると書いてある。

この本が優れているのは、読み始めて直ぐに分かる。まず、最初に解説されているのは、知らない人ばかりの立食パーティーのような状況だ。こういうのは、「コネを作る」という趣旨で開催されるが、多くの日本人にとって、居心地悪いものではないだろうか。アメリカ人はわりと平気な顔をしているように見えるが、この本を読めば分かるように、彼らにとっても勇気のいることらしい。こういう時に、ドギマギしてしまう人のためにこそ、この本は書かれている。もちろん、有用な英語フレーズも満載だ。

第一章は、そんなことを含めた、会話の始め方で、ここだけでも価値がある。続く章では、会話の続け方、深め方、面倒な相手の取り扱いなどが解説されていく。我々にとっては、外国人との会話の仕方という箇所も非常に重要で、読み応えがある。携帯電話とかe-mailとかも、結構重要なことが書かれている。

この手の本にありがちな精神論は、ほとんどない。もちろん、自分の会話スタイルの欠点を認識することは重要だが、この本によると、そういう欠点は特に深刻な心理学的問題の表れというより、単なるクセだから気をつけて直しましょうと。自己啓発書嫌いの人でも問題ないと思う。そして何より、英会話に役立つ。本当は日本人が学ばないといけない英会話は、こういうことなのだ。

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