2010年1月4日月曜日

Human Rights (Oxford Very Short Introduction)

導入部分は「何でも人権人権言いやがって」みたいなシニカルな入り方で、どうなることかと思ったが、こういう感じ方は、世界共通なんだろう。もともと、人権という概念が出てくる文脈というのが、色々な意味でネガティブなことが多くて、楽しく学ぶことが難しいのかもしれない。特に日本での人権概念が面倒くさくなっている人は、こういう洋書で学ぶと、また新鮮だと思う。日本では「人権」という言葉ではあまり語られないような問題、たとえば「死刑」や「拉致」や「開発」のような話も多数出てくる。平易で読みやすい解説書だ。

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