2020年7月15日水曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts Vol. 16: 1981-1982" [Peanuts完全版1981-1982巻16]

この巻は昔読んだところが多く懐かしい。Lucyの名言"How could the world be getting worse with me in it? Ever since I was born the world has shown a distinct improvement!"は丸々覚えていた。I'm not your sweet babboo!が増えてきた。いつの間にかPeppermint Pattyが"Stop calling me 'sir'!"と言わなくなった。

SnoopyがSopwith Camelに乗っているのは前からだが、ここでSpikeが塹壕戦に駆り出され、Eudoraが巻き込まれる。さらにBelleも参加。住所としてBelleはKansas City、SpikeはNeedlesは確定している。Joe Richkidは見たことがなかった。別のきょうだいMarblesが登場。靴を履いているのがポイントのようだ。Molly Volley再び登場。そして"Crybaby" Boobieと"Bad call" Benny。Charlie Brownにもaunt Marianがいることになっている。Mr. Martinとかいうumpireがいたらしい。Beagle ScoutからHarrietがいなくなっているのは残念だ。SnoopyのMomとDadは間接的には言及されている。Schroederのお爺さんが58歳。MarcieがCharlesと言っている。

Keep going.

Canongate Books Ltd (2014/11/6)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1782111023

2020年7月7日火曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts Vol. 15: 1979-1980" [Peanuts完全版1979-1980巻15]

Beagle ScoutにWoodstock, Bill, Conrad, Olivierに続きHarriet(女の子)が加入。Angel food cakeの専門家。とても良い。Woodstockは前にsparrowということになっていたが、また種別不明になっている。新キャラというわけではないが、LucyにAunt Marionがいるという情報。二度目にはMarianとなっているが。さらに少し違うが、多分Zamboniが出てきたのはこれが最初ではないか。Rerunはまだ出番が少なく、だいたいママチャリの後に載っている。

今頃気が付いたがSpikeの住んでいるNeedlesはCaliforniaの実在の地名らしい。時代を感じるのはボーリングが流行っていたのは日本だけでなかったらしい。Charlie Brownは八歳半と言っている。この冴えない主人公がモテる展開はがっかりするが、Peanutsに限らず冴えない主人は長くなるとたいていこういうことになり、避けられないのかねえ。このマンガ、みんなが主人公を"Charlie Brown"と呼ぶのが面白いことになっているが、例外としてPeppermint PattyとMarcieが"Chuck"、もちろんSallyは"Big brother"で、Eudoraは"Charles"。

About the half line?

Fantagraphics Books (2011/4/11)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1606994382

2020年6月26日金曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1977-1978: Volume 14" [Peanuts完全版1977-1978巻14]

Shermyの名前が出たが、もうこれで最後くらいだろうか。細かいキャラは時々出るが、普通に知られているメインキャラではこの巻で出てくるEudoraが最後のようだ。ただEudoraも1987年が最後の登場らしく、わたしはほとんど彼女絡みの話を読んだことがない。今読むとかなり面白いキャラだと思うが…。テニスのMolly Volleyと"Crybaby" Boobieのほうは記憶にある。またBeagle scoutの点呼で"Woodstock! Conrad! Olivier! Bill!"という名前が紹介される。

新キャラではないが、Snoopyの新技としてCheshire beagleとヘリコプターが登場する。LinusとTrufflesの再会からの騒動とかSpikeの駆け落ちとかこのマンガにしてはなかなかの騒動だ。Snoopyがジョギングをしているのは時代の流行だろう。Charlie Browntが"Marcie's usually right about a lot of things.. She's pretty sharp."と言っているのは印象に残る。

Eudora is cute!

Canongate Books Ltd (2013/11/7)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1782111009

2020年6月24日水曜日

Frank Ledwidge "Aerial Warfare: A Very Short Introduction" [航空戦:非常に短い入門]

目次: 1.基礎 2.始まり:第一次世界大戦1914-1918 3.理論と実践:戦間期1919-1939 4.第二次世界大戦:西洋の航空作戦 5.第二次世界大戦:太平洋の戦い 6.冷戦1945-1982 7.航空戦力の頂点1983-2001 8.軽航空機からアルゴリズムへ2001-2020 9.闘争を越えて星へ?

一応、航空戦の理論と実践の変遷を辿っている。米英軍の話がほとんど。軍事マニアには特に目新しいことは書いていないが、初学者にはこんなものなのだろうか。それよりも著者の書き方が軍事マニアぽいほうが気になる。というのは何かものすごく机上感が強い…。著者はRAFの関係者らしいが、そういうわけで、最後のほうで空軍の独立性を論じているクダリは、軍関係者しかあまり関心がないと思われ、しかし、軍関係者がこんな本を読んでいるようでは…。ただ現実に戦争を指導しているのはこういう人種なのかもしれない。

結構な分量が第二次世界大戦に当てられているが、そういうことならCatch-22のほうが現実だと思われる。

Too shallow...even for this series.

Oxford Univ Pr (2020/6/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198804314

2020年6月16日火曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1975-1976: Volume 13" [Peanuts完全版1975-1976巻13]

新キャラとしてTrufflesとFloydが登場。何気にMarcieが暴力的な設定である。さらにSnoopyのきょうだいとしてSpikeとBelle(とその息子)が登場。Belleは年齢的に姉と思われる。Sallyと学校の建物の件は良いが学校が鬱で自殺するとか…。

このマンガ、キャラがあまりサマーキャンプに行きたがらないし、全体的に旅行があまり好きでない感じがある。このマンガでは珍しく、Snoopyがディーゼル機関車と思われる車両でKansas Cityに到着する。このマンガで鉄道や具体的な地名が出るのは珍しい。隣家の猫が"World War II"と呼ばれていることが判明。まだ冬になると一応Woodstockは南に移るべきなんだが…という設定は生きている。

Actually, I am pressed to study that I have no time to spare....

Canongate Books Ltd (2013/11/7)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1782110996

2020年6月8日月曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1973-1974: Volume 12" [Peanuts完全版1973-1974巻12]

マイナーキャラだがPoochieが登場する。Charlie BrownをCharlie Brownと呼び始めたのは彼女だったという事実。絵としてRerun登場。1歳でいきなり野球をしているが基本はママチャリの後だ。Thibaultももう出てこないかもしれない。Loretta…このマンガ、ガールスカウトの扱いが酷い。何か個人的な恨みでもあるのか、アメリカ社会全体の意見なのか。

Sallyがパーティーから帰ってきた兄に同情するシーンは初めてPeanutsの単行書を買って読んだ時の記憶がある。あれもSelectionが入ったものだったんだろう。Sallyが兄に同情するのは珍しい。Sallyと学校の会話とかも覚えているし、多分、あれが生涯で初めて買った洋書だった。丸善だったけど高かったな…。Peppermint Patty: "How many black players in the NHL, Franklin?"今だったらかなり怒られる話だろう。

I keep reading it.

Canongate Books Ltd (2012/11/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0857864086

2020年6月7日日曜日

Sally Davies "The Drugs Don't Work: A Global Threat" [薬が効かない: 世界的危機]

目次:1.人と微生物と微生物叢 2.感染症の興亡 3.再び薬が効くようにすること

自粛期間中に本屋で平積みになっているのを見かけて読んでみただけで、内容としては「抗生剤の使い過ぎ/不適切な使用のために耐性菌が増えている」「危機を回避するために国際的な取り組みが必要」の二点にほぼ尽きている。だいたいその通りですねみたいなことだけど、特に「新しい抗生剤の開発のために資金を」という点について少し引っかかる…というのも、このブログで紹介しているような本、特にVSIなんか読んでいると、もはや地球上に存在し得るたいていの化学物質はテスト済みで、単純にはもうこれ以上抗生剤の候補がないというように聞いているが…。もっとも単純に化学ではなく、ナノテクだのdeliveryの技術とかでまだまだ道はあるのかもしれないが…。少し古い本が平積みになっていたのはもちろんCOVID-19に便乗ということだと思うが、この本の主たる対象である微生物とウイルスは少し話が違うと思われる。

This books is about antimicrobes, not anitvirus.

Viking (2014/1/28)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0241969199

2020年5月29日金曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1971-1972: Volume 11" [Peanuts完全版1971-1972巻11]

自然に移行しているので忘れてたが、Snoopyは完全に二足歩行している。前の巻だったと思うけどSallyが川を見たことがないとか、この巻ではCharlie Brownが電車に乗ったことがない(空港を見たことはある)とか時々びっくりする。確かにこのマンガに電車や飛行機が出て来たのを見たことがない。Linusはエレベーターに乗ったことを報告している。Charlie Brownは現時点で8歳。Sallyは5歳。Bob Dylanは30歳。

新キャラというわけではないが、Marcieがしっかり登場。Woodstockはsparrowということで確定。渡り鳥を止めた。Rerunも生まれたがまだ絵にはなっていない。もっと後の登場だと思っていた。この巻の最後でPoochieが言及される。Daisy Hill Pully Farmは駐車場になった。

時事として1971年時点でのPeppermint Pattyの発言:"By the time we grow up, the metric system will probably be official"。SnoopyがStar ship "Enterprise"に言及。Snoopyが転倒したLucyを無視。1972年の段階でも「善きサマリア人」が問題になっていたようだ。Lucy hit a homerunはなかなかのエピソード。

I really miss the "lock-down" days....

Canongate Books Ltd (2012/11/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0857864079

2020年4月23日木曜日

Living Language "6,000+ Essential French Words with CD-ROM" [基礎フランス語単語6000+]

随分前に一通り読んだ本だが、ここに書けなかったのは、どうも結局身についていないような気がするから。何語でも単語集みたいなので上手くできた試しがないが、それでもやる価値はあるんだろうな…とは思っている。この本は分野ごとの単語の羅列のほか、一応練習問題とかもついていて、多少はやる気がするし、この類の物としては最善に近いかもしれない。どんな言語でも最終的には単語量で…。こういうのが得意な人は本当に羨ましい。

The volume of your vocabulary is everything.

Living Language (2004/11/16)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1400020911

ABC TCF

TCFというのは、フランス語のTOEICみたいなもので、これはその対策書ということになっている。多分他には類書はないだろう。内容はというと試験制度の解説とサンプル問題。問題には一応解答とtranscriptがついているが、解説はない。ただ、B1を超えるレベルの人なら、別に解説がなくても自分で答に到達できるはずではある。それ以下のレベルの人は、そもそもこの試験を受けるのもお勧めできない。勉強するというより、だいたいの試験の形式を事前に知っておくためのサンプル集だ。わたしが持っているのは一つ前の2014年版だが、多分大して変わっていないだろう。

わたしはというと、随分前に仏検二級からDELF B1をクリアして以降、フランス語の試験というものを受けていない。勉強は一応継続してはいるが、今はB2を受ける暇がない。その点TCFは面接もなくただ受けるだけだし、フランス政府がやたら推してくるから、まあ一度くらい受けてやるかという…。この本を見た限りでは、まあB2くらいの判定になるんだろう。読む分にはC2でも大体分かるし、文法もあまり問題ないが、結局聞き取りに制約がある。などと思っていたら今回のCOVID-19のせいで試験が延期されていて、いつ受けることになるか分からない。

D'après ce livre, je pourrais atteindre le niveau de B2 ou plus haut.

Klett Sprachen GmbH (2018/9/24)
言語:フランス語
ISBN-13: 978-3125300323

2020年4月21日火曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1969-1970: Volume 10" [Peanuts完全版1969-1970巻10]

SallyがLinusからValentineをもらっているのは後には考えられない話。これまでもさんざんSnoopyと小鳥の絡みは積み重ねられているが、この巻でついに"Woodstock"という名が明かされる。この名前自体が時事だが、他にもSnoopyがfirst beagle on the moonになるのもある。これと深い関連があるのが、Peppermint Pattyがコンピュータプログラミングを勉強しているという所で、この時代、プログラマは特に女性の憧れの職業だった。勉強しているのはFORTRANかCOBOLか…。Peppemint Pattyの前の席がFranklinなのも白人と黒人が共学になったからだ。まだカラーテレビという言い方をしているし。ベトナム戦争の話もある。時事とは関係ないが、Snoopyが七人きょうだいだと言っている。

それはそれとして、ここまでで一番好きなstripを書いておく。やっぱりSchroederはいいな。
Lucy: I'm looking for the answer to life, Schroeder.. What do you think is the answer?
Schroeder: BEETHOVEN!
Schroeder: BEETHOVEN IS IT! CLEAR AND SIMPLE! DO YOU UNDERSTAND?
Lucy: Good grief!

Good Grief!

Canongate Books Ltd (2011/10/6)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0857862143

2020年4月9日木曜日

Geoff Cottrell "Telescopes: A Very Short Introduction" [望遠鏡:非常に短い入門]

目次:1.導入 2.光を捕える 3.鏡を通して 4.空の窓 5.光の器具 6.自然に曝す鏡 7.電波の空 8.宇宙望遠鏡 9.次の望遠鏡

VSIにはタイトルから内容が予測できないものが結構あって、これは今まで読んだ中でも裏切られ方が酷い。わたしとしてはこのタイトルから幾何光学とか望遠鏡の製造方法でも説明してくれるのかと思ったが、ここで言っている「望遠鏡」は天体望遠鏡に限られており、本の内容の半分くらいは天文学の話だ。残りの半分くらいは確かに望遠鏡の話ではあるが、それも可視光線の範囲より、それ以外の電波とかX線・γ線の話が大半という…。普通の人はフェーズド・アレイ・レーダーを望遠鏡とは思っていないだろう。どういうタイトルにするにしても「天文学」という言葉は入れておく必要があったんじゃないかなあ。

もっとも、わたしは天文学の話は好きだし、アマチュア無線1級と一陸技の免許証を持っており、X線γ線の免許も持っているようなことで、電波の話にも興味があるから、予想は裏切られたが、それはそれで楽しく読めた。望遠鏡、というか天文観測装置は今も地上にどんどん巨大なものが作られているし、ラグランジュ・ポイントにもどんどん観測衛星が投入されている。特に電波天文学の話はなかなか一般には報道されてこないし、大変勉強になった。対象読者は、単に光学を知りたいという人よりは、天文ファンだろう。あとちょっと無線工学の知識があったほうが良いかもしれない。

This is a book on astronomy, not optics.

Oxford Univ Pr (2017/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198745860

2020年4月8日水曜日

Dawn E. Holmes "Big Data: A Very Short Introduction" [ビッグデータ:非常に短い入門]

目次:1.データ爆発 2.なぜビッグデータは特別か? 3.ビッグデータを貯蔵する 4.ビッグデータの分析 5.ビッグデータと医療 6.ビッグデータとビッグビジネス 7.ビッグデータの安全性とスノーデン事件 8.ビッグデータと社会

評判の良い本ではあるけどどうかな…。VSIにはたまにこういうパターンの本があるけど、著者の中では体系性があるのかもしれないが、ランダムなエッセイのような気がする。なんか妙に衒学的な原論調かと思うと、時々妙に技術面に入り込むところもあり、対象読者が良く分からない。まあITパスポート試験に合格したくらいの人が興味本位で読むくらいではなかろうか。ビッグデータに興味を持つ理由はそれぞれだと思うが、どんな理由にしろ、もっと良い本は他にありそうなものだ。

It seems to me that this book is overrated.

Oxford Univ Pr (2018/1/30)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198779575

2020年4月6日月曜日

Charles M. Schulz "The Complete Peanuts 1967-1968: Volume 9" [Peanuts完全版1967-1968巻9]

昔読んだ記憶のあるシーケンスが増えてきた。単発よりストーリーがメインになってきている。Cheshire beagleやEaster beagleが登場。Mad punterが戻ってきた。Vultureもある。WWI flying aceはもう定番。

新キャラとしてJosé Petersonが登場したがすぐに消えた。この巻ではLilaの登場がなかなか劇的。小鳥の形がほぼ確定しているが、一応まだ渡り鳥だ。Linusが小鳥と仲良くして周りにバカにされる件は随分前からあるが、そんなにバカにされることだろうか。Peppermint Pattyの部屋にRoyがいるのは珍しい気がする。キャンプではPeppermint Pattyのリーダーの下にSophie/Clara/Shirleyが登場。SophieがPeppermint Pattyをsirと呼び始めた。Claraは後にMarcieになる。

しかし何といっても大きいのは1968年のFranklinの登場だ。このマンガの唯一の常識人かもしれない。そうでないと、この界隈の狂気が明らかにならないからな…。ちなみに公民権法が制定されたのは1964年。Franklinの父はベトナム戦争従軍中。今の基準では黒人を黒く描いたら怒られるのだろうか。可愛いのに。どこかで作者が、黒人と白人が同じ教室で勉強しているということで抗議されたことがあったと言っていた。

時事としてはGrenobleオリンピック。Linusに渡されるメッセージに"This note will self-destruct in five seconds!"というMission Impossibleの有名なセリフがでるが、ちょうどこのころに始まったらしい。このマンガは当時の野球選手やゴルフ選手のほか、当時の流行歌も調べないと分からない箇所も時々ある。その一例としてSnoopyの誕生日が8/10であるという根拠になる有名なstripがあるが、最後のSnoopyの"I'll be a brown-eyed beagle."というセリフの意味はみんな色々推測しているようだがなかなか確定していない。日本語訳もめちゃめちゃらしいが、わたしは当時のヒット曲"Brown-eyed girl"からだと断定している。その前のstripのSnoopyの表情はPink Pantherじゃないかな。一々書いていないがこの類の歴史調査は結構多い。

最後のほうでLinusが速記するところはGregg systemで、最初のパネルが"Merry Christmas to all and to all a good night."で最後が"Good Grief."だそうだ。Schroederの楽譜も常にそうだが、この作者はこういうところでウソがない。関係ないがroot bearはカルディで買えるらしいから今度買ってみよう。

Good Grief!

出版社: Fantagraphics
言語: 英語
ISBN-13: 978-1560978268

2020年4月4日土曜日

Jacqueline Stedall "The History of Mathematics: A Very Short Introduction" [数学の歴史:非常に短い入門]

目次:1.数学:神話と歴史 2.数学とは何で数学者とは誰か 3.数学的な考えはどのように伝わるか 4.数学を学ぶこと 5.数学的生活 6.数学の中に入ること 7.進化する数学の歴史学

わりと評価の高い本なんだけど、どうかなあ…。一つ言えるのは、この本は数学の内容にはほとんど立ち入っていない。まあ数学史を本気でやろうと考えている学生へのガイダンスには良いかもしれないが、学生の段階で数学そのものではなく数学史を志すのもどうなのかというように個人的には思う。世界中に色んな数学があるとかそういう話は豊富だが、何にしろ、数学の理解が基本だと思うと、この本は到底お勧めする気になれない…。

There are no mathematical ideas in this book.

Oxford Univ Pr (2012/3/24)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199599684