2020年6月7日日曜日

Sally Davies "The Drugs Don't Work: A Global Threat" [薬が効かない: 世界的危機]

目次:1.人と微生物と微生物叢 2.感染症の興亡 3.再び薬が効くようにすること

自粛期間中に本屋で平積みになっているのを見かけて読んでみただけで、内容としては「抗生剤の使い過ぎ/不適切な使用のために耐性菌が増えている」「危機を回避するために国際的な取り組みが必要」の二点にほぼ尽きている。だいたいその通りですねみたいなことだけど、特に「新しい抗生剤の開発のために資金を」という点について少し引っかかる…というのも、このブログで紹介しているような本、特にVSIなんか読んでいると、もはや地球上に存在し得るたいていの化学物質はテスト済みで、単純にはもうこれ以上抗生剤の候補がないというように聞いているが…。もっとも単純に化学ではなく、ナノテクだのdeliveryの技術とかでまだまだ道はあるのかもしれないが…。少し古い本が平積みになっていたのはもちろんCOVID-19に便乗ということだと思うが、この本の主たる対象である微生物とウイルスは少し話が違うと思われる。

This books is about antimicrobes, not anitvirus.

Viking (2014/1/28)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0241969199

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