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2024年5月18日土曜日

Nicole Borelli, M. Jean-Marie Muracciole "150 expressions françaises illustrées et expliquées" [イラストと説明フランス語150の表現]

150 expressions françaises (Amazon.co.jp)

フランス語の慣用表現を150集めたもの。例えば表紙の絵は"être comme un poisson dans l'eau"。何語でもこの類の慣用句集はあるもので、現実にはそれほど頻繁に出会うわけではない。実際わたしもほとんど知らなかったし、今後も出会う気がしない。表紙にはB1-B2とあるが、実際にはC1レベルの試験対応というところじゃないだろうか。B1で読むのはしんどいかもしれない。実用的には試験対策以外に読む理由のない本の気がする。純粋に趣味で読む分には、一ページにつき一句ずつ解説と用例が載っているし、最後には丁寧に練習問題もついているから、読みやすい本には違いない。

ELLIPSES (2015/11/24)
言語 :フランス語
ISBN-13 :978-2340007574

2024年3月11日月曜日

Antoine de Saint-Exupéry "Le Petit Prince" [小さな王子]

Le Petit Prince (Amazon.co.jp)

これはフランス語学習者はたいてい読むことになっているが、どうも読む気にならず放置していた。読んだことのない人でも、ヘビが象を呑み込んだ絵とか、そんなことは何となく聞いたことがあるのではなかろうか。表紙からして読む気にならない。しかしフランス語学習者として無視し続けるのもどうかと思う。しばらくフランス語の本も読んでいなかったので、この際、「子供は大人と違って純真」とかいう世界観とか、面白くない社会風刺とかは時代の制約ということで呑み込んで一応全部読んだ。

内容はたいていの人がだいたい知っているので、感想としては、予想通り感傷的過ぎて読んでいるのもしんどい。もちろんこれはわたしの趣味に過ぎず、一般的には名作ということになっているので、読んで損をするものではない。フランス語学習という観点では、こういう昔の小説は普通に単純過去で語られるが、B2くらいでも単純過去を習得していない人も多いだろう。ただ、それでもB2なら読めるかなと思う。B1ではちょっと無理ではなかろうか。

Independently published (2017/4/9)
言語: フランス語
ISBN-13: 978-1521030141

2020年12月28日月曜日

Olly Richards "101 Conversations in Intermediate French" [中級フランス語の101会話]

なんか会話の勉強でもしようと思って読んだが…。確かに101の会話が収録されているのだが、すべての会話が全部つながって一つの物語になっており、会話集というより、これ一冊が映画の台本みたいな感じで読める。著者は最近流行りの「だいたい分かればいいから辞書なんか引かないでどんどん読め」というスタンスの人で、対象読者としてはA2で十分と言っている。少し難しい単語には全部英訳がついているので、確かにA2でほぼ筋は終えるかもしれないが、普通に接続法も出るので、完全にスキなく理解するためにはB1は必要だ。

(だいたいどの言語でも接続法は上級扱いだが、実際には些細な日常会話でも接続法は避けられないのが通例で。)

で、これが会話の勉強になるかというと…。この本の最大の問題は話が面白過ぎるという点にある。各会話の冒頭に地の文として説明があり、その後に会話が続き、この時点で映画台本だが、内容が警察の腐敗を扱っており、アメリカのテレビシリーズ「24」のように状況が二転三転し、バカバカしいとは思いながら、読ませるのは間違いない。少なくとも語学学習書と称するもので、こんなに内容が大人向きで面白いものは見たことがない。その結果、話は確かに面白かったが、特に有益なフレーズとかが記憶に残ることもなく、しかしextensiveとか多読とかいうのはこういうことなのだろう。冷静に読み直せば有益な文も回収できるのかもしれないが、わざわざ読み直す気にもならない。そもそもわたしはTCFでだいたいB2レベルをクリアしており、実際この本はわたしには易し過ぎるのだが、まあ、それでも面白かった。

Le pire problème avec ce livre est que l'histoire est trop intéressante. Je ne souviens aucune phrase utile, parce que je me suis concentre sur le contenu.

Independently published (2020/3/11)
言語:フランス語
ISBN-13 : 979-8613055326

2020年4月23日木曜日

Living Language "6,000+ Essential French Words with CD-ROM" [基礎フランス語単語6000+]

随分前に一通り読んだ本だが、ここに書けなかったのは、どうも結局身についていないような気がするから。何語でも単語集みたいなので上手くできた試しがないが、それでもやる価値はあるんだろうな…とは思っている。この本は分野ごとの単語の羅列のほか、一応練習問題とかもついていて、多少はやる気がするし、この類の物としては最善に近いかもしれない。どんな言語でも最終的には単語量で…。こういうのが得意な人は本当に羨ましい。

The volume of your vocabulary is everything.

Living Language (2004/11/16)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1400020911

ABC TCF

TCFというのは、フランス語のTOEICみたいなもので、これはその対策書ということになっている。多分他には類書はないだろう。内容はというと試験制度の解説とサンプル問題。問題には一応解答とtranscriptがついているが、解説はない。ただ、B1を超えるレベルの人なら、別に解説がなくても自分で答に到達できるはずではある。それ以下のレベルの人は、そもそもこの試験を受けるのもお勧めできない。勉強するというより、だいたいの試験の形式を事前に知っておくためのサンプル集だ。わたしが持っているのは一つ前の2014年版だが、多分大して変わっていないだろう。

わたしはというと、随分前に仏検二級からDELF B1をクリアして以降、フランス語の試験というものを受けていない。勉強は一応継続してはいるが、今はB2を受ける暇がない。その点TCFは面接もなくただ受けるだけだし、フランス政府がやたら推してくるから、まあ一度くらい受けてやるかという…。この本を見た限りでは、まあB2くらいの判定になるんだろう。読む分にはC2でも大体分かるし、文法もあまり問題ないが、結局聞き取りに制約がある。などと思っていたら今回のCOVID-19のせいで試験が延期されていて、いつ受けることになるか分からない。

D'après ce livre, je pourrais atteindre le niveau de B2 ou plus haut.

Klett Sprachen GmbH (2018/9/24)
言語:フランス語
ISBN-13: 978-3125300323

2019年11月12日火曜日

Vincenti Aurore "Les Mots du Bitume" [瀝青の言葉]

直訳ではタイトルの意味が分からないが、瀝青→アスファルト→歩道ということで、要するにフランスの俗語辞典である。日本で瀝青を使うのは車道のほうだが、フランスでは違うのだろうか。どうでもいいが。

わたしが入手した版は装丁もきれいだった。内容的にも良心的で丁寧に作ってある感じだ。ただまあ、俗語時点の類は英語などでも読んだことがあるが、どうもあんまり響かない。一つには俗語に用がないというのがあるし、流行り廃りも早いし、外国人が使うにはリスキー過ぎるというのもある。それに、例えば日本語でも似たようなものがあるが、そういうのがニュアンスを正しく伝えているかどうかというと、かなり疑問がある。

しかし、外国語を学ぶ人にとっては、そうは言っても知りたくなるには違いない。通読しやすいし、実際に採取した使用例も載っていることだから、大間違いもないだろう。英語やアラビア語からの借用も多いが、目立つのはやはりverlanだった。俗語だらけのフランス語映画を見た後で読んだが、verlanに慣れるのは大きい。

Utilizer ces mots est trop risqué pour nous. Quand même, on veut les savoir....si seulment pour les comprendre.

Le Robert (2017/10/5)
言語: フランス語
ISBN-13: 978-2321011163

2018年10月25日木曜日

Collectif "Une Parole par jour de Sagesse 2019" [賢人の言葉一日一言2019]

フランス語の一日一名言卓上日めくりカレンダー。毎日フランス語を強制的に読むのは悪い話ではない。誰でも知っている名言も語学力の一部として重要だ。ただ問題点もある。まず、大きさが随分小さい(大きいトランプくらい)し、置くときに角度があまりなく、平置きに近い。あと、曜日と日本の祝日が入っていない。まあ最後の点については、わたしとしては、曜日や祝日を日めくりで確認する機会はないのであまり問題ではない。しかし、どっちにしろ、カレンダーというより勉強用という気分だ。来年の日めくりカレンダーは職場がLiz Climo、自宅がSports Illustratedで決定とする。このフランス語日めくりは自宅の玄関にでも置いておく。

Un calendrier qui manque le jour de la semaine.

Hugo Image (11 octobre 2018)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2755639032

2018年8月23日木曜日

Eliane Kurbegov, Edward Weiss "Barron's AP French Language and Culture" [APフランス語と文化対策]

APはアメリカの試験で、受かると大学入試で有利になったり、大学の単位として認定されたりする。SATより上級。わたしがこの本をやった感触では、欧州基準でB2くらいあるかもしれない。B1よりは上だ。仏検なら一級か準一級か…。採点基準が分からないので、実際に受けてどうなるか分からないが、問題自体はそんな感じ。別にこの本でフランス語力をつける趣旨でもないと思うが、トランスクリプト付の音声も大量に入っているので勉強になるし、一通りフランス語文法を終えた人が試しにやって見るにはいいだろう。仏検二級くらいの力ならSATの対策本を見たほうが良い。

わたしとしては、この本はかなりしんどかった。興味の無い内容の長文や音声に集中することの難しさを痛感する。結局、こういう試験で取り上げられるテーマは限られているし、その意味では十分に対策可能なのだろう。作文の模範解答も完備しているし、会話とか口頭発表とかの模範解答も全部音声があり、もちろん流し読み/聞きしただけだが、今更こんな上流階級の頭の良い子みたいな文章を書いたり発表したりできないよなあ…と。しかし、仏検一級を狙うくらいの人なら、こんなのはクリアしないといけないはずだ。自信を無くすが、まあ、別に大学に入るわけでもないし…。

Americans are very good at oral expositions. They are trained to that in this way. I just can't....

Barrons Test Prep; 2版 (2016/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1438076034

2018年6月25日月曜日

Renee White, Sylvie Bouvier "Barron's SAT Subject Test French" [Barron SAT主題試験フランス語]

以前も別のSATフランス語の問題集を読んだが、こっちのほうが質量共に比較にならないほど優れており、こちらを読めば前のは要らない。こちらはリスニングも大量にこなせる。

それはそれとして、特にリスニングについては解説を読んでも納得しかねる問題が多々あり、これはこの本の問題ではなく、SAT自体がそういうものなのだろう。日本の大学入試で同じようなことがあれば、非難が殺到するのは間違いない。レベルとしては、やはり単語が難しいことを別とすれば、仏検二級くらいのものだろう。あくまで試験問題集なので、別にこれでフランス語の勉強をするような趣旨の本でもないと思うが、こんなのでもしないとわたしの場合はフランス語力が上がらない。

Le meilleur livre pour SAT French.

Barrons Test Prep; 4版 (2017/9/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1438077673

2018年5月31日木曜日

Annie Heminway "Practice Makes Perfect: French Reading and Comprehension" [練習が完全を生む:フランス語読解]

目次:1. エッフェル塔:議論と論争 2. ママ教えて、フライドポテトは木になるの? 3. 治療し楽しませるハチミツ 4. ヒグマの回帰 5. フランソワ・ガバール、海の王子:78日で世界一周 6.ルークソール、灰からの再生 7. 映画監督・グラフィックデザイナー・内装建築家にどうやってなるか 8. マダムかマドモワゼルか 9. 大臣がフェミニズムの授業を受ける 10. モントリオールの歴史の中心のラシーヌ運河 11. マリーアントワネットについて聞けなかったけどずっと知りたかった全て 12. 図書館に行ってはどうでしょう? 13. 全方位のデジタル化 14. クレール、ブリュッセルの給仕 15. 人生を変える:自由の代償 16. 幹部の文盲、知られない現象と禁忌 17. MuCEM:欧州と地中海の文明博物館 18. バルタバス、馬術劇場の天才 19. 三角移住:ジャンヌ・セギン-ラフラム 20. 最初のショック:ウェイ・ウェイ 21. 海の耳にささやく若い男:エドゥアルド・マネ 22. ビクトルのポンディチェリの冒険:アリエット・アルメル 23. わたしはカメラ(10の例):ダニ・ラフェリエール

フランス語の読解を中心にした問題集。まず文章が示され、続いて読解を試す問題や文法・語法の解説と問題・仏作文など、フランス語総合コースという趣。文章は実際の新聞記事などから採られている。内容は目次から分かるように、社会・文化・芸術の話題が中心。初級のフランス語読本みたく、リア充大学生の優雅な日々やフランスの初歩的な歴史を読まされたりする気遣いはない。レベル的には、裏表紙にadvanced bignner-intermediateとあるが、実際には上級、欧州規準でB2レベルと考えて良いだろう。こういう機会でもない限り、一生興味も持たないような記事も多いが、外国語学習を考えると、興味のない文章でも読んだほうがいいのは確か。一般にもとても評判のいい本だ。

わたしはと言うと、この本は気が向いた時に少しずつやっていたが、結局、買ってから二年以上経って終わった。文法的には問題なくても、なにぶんにもリアルでそこそこ学術的なフランス語が多く、単語が難しい。文章の内容自体は、正直言ってあまり面白くなかったが、記憶に残っているので言えば、16章の幹部の文盲はヤバい。結構な高学歴で社会的に地位の高い人でも文盲が結構いるとか言う話で、俄かに信じがたいが、フランス語の綴りの難しさを考えると有り得なくはないのか。にしても、わたしみたいに読むことしかできないより全然良いと思うが。

ともあれ、二年以上かかってようやく終えたのは感慨深い。ゆっくりやり過ぎて、この本でどれだけフランス語力が伸びたのか測定できないが、また学習意欲が出てきた。

I finished this book after two years from the point of purchase... It was a enormously difficult task, but I hope it was worth it.

McGraw-Hill Education(2014/7/4)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0071798907

2018年5月17日木曜日

Princeton Review "Cracking the SAT Subject Test in French" [SAT主題試験フランス語対策]

SATは日本の大学入試センター試験に当たるアメリカの試験で、日本人でもアメリカに留学する人は受けることになることが多いようだ。ただ、わたしの知る限り、たいていの科目は簡単なので、日本人は特に理由がなければ、敢えて難しいフランス語は受けないだろう。わたしも多分一生受ける事はないが、試しに練習テストをやってみたく思って本書を購入した。

試験内容はセンター試験とかなり傾向が違うので単純に比較はできないが、難易度は同じくらいなのではないかと思う。わたしの力では、どちらもほぼ間違えないが、完全に満点を取りきるのは実際にはどうかというところ。全部マークシートだが、「別にこっちでもいいやん」みたいな答があるのは、TOEICでも他の語学の試験でも良くあることで避けられない。仏検二級くらいあれば、八割はとれるかと思う。しかし、これも語学の試験に通例の話だが、日本の語学の試験は単語力をあまり問わない。単語のレベルで言えば、SATのほうがずっと厳しい気がする。

本書の構成はフルセットの練習テストが二つと、各セクション(単語・文法・穴埋め・読解)の練習問題+受験テクニックがメイン。それぞれのフランス語力に応じて勉強になったり確認になったりするだろう。重大な注意事項として、本書には聴き取りの問題が含まれていない。聴き取りを受けるかどうかは選択できるらしいが、16版にもなって含まれていないのは、実際には受ける人が少ないのだろう。

It is not that I will take the exam. Just for amusement. Assez facil.

Princeton Review 16版(2017/12/12)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1524710774

2017年3月2日木曜日

Deryle Lonsdale, Yvon Le Bras "A Frequency Dictionary of French: Core Vocabulary for Learners" (Routledge Frequency Dictionaries) [フランス語頻度辞典: 学習者のための語彙]

基本的には、フランス語単語を使われている順に5000語並べ、意味と例文を付けたもの。学習用で、アルファベット索引などもあるが、基本的には先頭から順に読んでいくもので、時々コラムなども入っている。

外国語は何語でもそうだが、基本的な文法を抑えれば、結局は語彙量の問題になる。暗記力のある人はそれを最大限活用して単語カードでも何でも使ってとにかく語彙を増やすことだ。わたしは不幸にして暗記力がないが、それでも何とかしたいと思っていて、この本はちょうど良いかと思った。コーパスが適切かどうかという問題はあるとしても、とにかく頻度順なのだから、それなりにやる気が湧く。フランス語の頻度順の単語集はこれくらいしかないし、出版社がラウトレッジというのも良い。

で、わたしが一通り読んだ感じでは、だいたい納得できる単語が並んでいるような気はする。もちろん、初歩的な教科書には出てくるが、コーパスには頻度が低いような単語もあるし、その逆もある。あと、新聞なども含まれているのか、時代を感じさせる単語もあり。例文を理解する能力を考えて、多分、仏検二級くらいのレベルの時に読めばちょうどいいかもしれない。とにかく、誰かが何の基準で決めたのか分からないような単語集より、ともかくも客観的な統計に基づいて決められた単語を覚えるほうが、やる気も湧く。人によっては主題別の単語集や語源別に覚えたりするほうが良いかもしれないが、頻度順も一つの選択肢だし、わたしみたいに自分の語彙力を確認しつつ足りない語彙を補うようにも使える。

If you want a frequency dicitonary of French, you do not have too much choice.

Routledge(2009/3/26)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0415775304

2017年2月7日火曜日

Berlitz Publishing "Hide This French Book for Lovers" [恋人のためのフランス語の本]

簡単に言うと、特にセックスとその前後のためのフランス語フレーズ集。男女は問わない。流れとしては、どっかのバーで知り合う→セックス→付き合う→結婚→妊娠→離婚みたいなことらしい。フレーズの量は大したことがないが、イラストも装丁もお洒落で、フランス人あるいは双方共フランス語を話せる恋人のベッドルームに置いておくとロマンチックかも知れない。差し当たりわたしには用のない本のようなものの、読んでいて心が和むし、これはこれで言語の一分野であり、勉強になる。

全くの余談だが、昔、フランス語の勉強をしようとしてフランス映画を見ようとしたところ、字幕付きで安く手に入るのがポルノ映画ばかりで、まあお洒落なんだろうと思って見始めたところ、確かにお洒落ではあるが、コトの性質上、ほとんど会話がなかった。性交シーンは基本的に音楽が流れているだけだし、そうでないシーンでも、よくて主人公の女の独白が少々ある程度で、ほとんど勉強にならない。考えたら当り前のことで、外国語の最高の上達法は、外国語を話す恋人を作ることだとよく言われるが、単にセックスに必要な外国語力なんか、この本程度のことかもしれない。フランス語を学び始めて数か月も経てば、この本は読めるだろう。

A cute book for the bedroom, if you both speak a little French.

Hide This (2006/11)
言語: 英語
ISBN-13: 978-9812469793

2016年3月24日木曜日

Annie Heminway "Practice Makes Perfect French Problem Solver" [フランス語の問題を解決]

目次:1.名詞:性と複数化 2.アクサンと有音のhと大文字化 3.形容詞と副詞 4.便利な代名詞 5.過去に関わる時制 6.未来時制と条件法と接続法・Could, Should, would・Whatever, whoever, wherever, whenever 7.動詞転移 8.間違いやすい動詞 9.不定詞・使役・現在分詞・ジェロンディフ 10.動詞と前置詞

意味の分かりにくいタイトルだが、フランス語教師である筆者が、生徒が間違いを犯しやすい文法項目を選んで特に訓練する文法問題集。難易度は一応"Intermediate"ということになっていて、だいたい仏検二級程度だと思う。従ってわたしには易し過ぎる…はずだが、実際には結構ボロボロだったりする。

フランス語もB2レベルになると、あまり文法を練習することも少なくなり、ダラダラしていると文法を忘れてしまう。というわけでダラダラと数か月やっていたが、まあまあいい感じというか、結構危機感を煽られた。この本は、趣旨からして体系的ではないが、間違いやすい点は英語話者も日本語話者も大して変わらないのではないかと思う。その意味では冠詞が項目にないのは特徴ではある。わりと解説が饒舌で、とっつきやすいようにだとは思うが、面倒くさい面もあった。まあ、仏検二級程度の人にはちょうどいい独学復習教材ではある。Practice Makes Perfectシリーズの常で、とても良心的な作品だ。

As with always the case with "Practice Makes Perfect" series, this exercise book was very effective for me.

McGraw-Hill Education (2013/5/20)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0071791175

2014年7月18日金曜日

Morry Sofer "Global Business Dictionary: English, Chinese, French, German, Japanese, Russian"

これはビジネス辞書というより、ビジネス用語六か国語対照表と言ったところ。Amazonに表示されているタイトルが間違っているが、見出し語は英語で、対応する中国語・フランス語・ドイツ語・日本語・ロシア語が挙げられている。日本語だけ見ているとどうかというような訳語もあるが、特に完全に定訳のある専門用語などでは正確なようだ。フランス語やドイツ語については、ほぼ間違いないと思われる。もちろん、それぞれの言語の辞書で引きなおして確認することは必要だと思うが。

何語のどの専門分野でも、一般的な辞書を使っているととんでもない間違いをすることがある。特にわたしの場合はフランス語のビジネス辞書が必要なのだが、最も頼りになる白水社の「経済フランス語辞典」は入手困難である。古いとは言え素晴らしい辞書なので、是非改訂して再版して欲しいのだが・・・。もちろん、英仏あるいは英和であれば、他に色々あるが、間接的にでもフランス語と日本語が接続しているビジネス辞書を探すと、まあこれくらいのところ。さらに、ドイツ語・中国語・ロシア語もついてくるから、わたし的には効率的だ。リアルに正確な翻訳のためには、この本は参考にしかならないが、それでも第一歩にはなる。

Schreiber Pub (2005/10/30)
ISBN-13: 978-0884003090

2014年1月31日金曜日

Annie Heminway "Better Reading French, 2nd Edition"

これはフランス語の読本として英語圏では絶賛されているようだ。主題・難易度が多彩な多数な文章を収録し、それぞれ内容的・文法的に気の利いた問題が付属、最後に解答例もあるので独習も可能であり、ほとんどこの種の本の完成形と言っていいのではないか。レベルはさまざまではあるが、仏検2級とかDELF B1くらいのレベル。一応一通り文法を終えたくらいなら着手できるだろう。

とはいえ、個人的にはやはりこういう読本の類は苦手で、専門書のほうが楽ではある。しかし、こういう一般的フランス語力もつけたほうがいいのかねえ。

A very good reader. Perfect.

McGraw-Hill; 2版 (2011/10/6)
ISBN-13: 978-0071770293

2013年9月27日金曜日

Rodolphe Rimelé "HTML 5 : Une référence pour le développeur web"

HTML5のレファレンスであり、タグ辞典的に使えるが、APIや周辺技術(CSS3とかJavaScriptとかDOMとかWebSocketとか何やかんや)についてもレファレンスしている。初心者から玄人まで幅広く使えるだろう。数ヶ月手元において時々見ているのだが、非常に参考になるし、結構、初耳なことが多い。カラーで字も大きくて読みやすいし、これに匹敵する本は日本語でも英語でもない気がする。フランスでも評判は上々なようだ。翻訳したら売れると思うが、挑戦する出版社はないかのう。

Très complet et facile à comprendre. Je n'ai jamais vu un livre comme ça ni en anglais ni en japonais.

Eyrolles; Édition : 2e édition (28 février 2013)
ISBN-13: 978-2212136388

2013年7月4日木曜日

Serge Guinchard, Thierry Debard, Collectif "Lexique des termes juridiques 2014"

フランス法辞典として安心の一冊。今年も使わせて頂く。この時期に年版が変わるというのは、やはり学生向きという想定なんかね。もちろん、日本でもフランス法を学習している学生には安心してお勧めできる。マジな法律専門家にはもしかすると足りないのかもしれないが、所詮は辞典だし、common lawみたいなencyclopediaは期待すべくもないというか必要もない。何より類書より抜群に見やすいし装丁も良い。・・・憎むべきはAmazon.frが表紙を折り曲げて送ってきたところで、21世紀になってもフランス人のガサツさは一向に改善しない。文明って何かね。

Amazon.fr m'a envoyé un livre dont le plat inférieur est fortement plié. Qu'est-ce que c'est, la civilisation?

Dalloz-Sirey; Édition : 21e édition (19 juin 2013)
ISBN-13: 978-2247127399

2013年6月16日日曜日

Isabelle Normand, Richard Lescure "Delf B1 200 Activities"

DELF B1の対策書だが、Reussir Le Delf 2010 Edition: Livre B1 & CD Audioがあれば、この本はいらない。内容はさておき、読みやすさが明らかに劣っている。ただ、聴き取りと読み取りについて問題数をこなしたいので買ったが、後から思うと不要であった。量をこなせば安心感が増すというのも確かだが、どのみち書くのと話すのはどうしようもない。

Ce livre n'était pas nécessaire.

Reussir Le Delf 2010 Edition: Livre B1 & CD Audio

DELF B1の対策本。この一冊で試験の全容は分かるし、これを一冊読んでダメだったら、実力不足としか言いようがない。聴き取りと読み取りに関しては、ほぼ本番形式なので、これで実力チェックができるだろう。書くのと話すのに関しては、この本で試験の要領は分かるものの、もちろん自己採点しかない。いずれにせよ、論理構成を明確にするというのが大事なようだが、それ以前に、書く内容・話す内容をでっち上げる訓練が必要だ。まあ、年に二度やっている試験なので、一度くらい捨てる気で受けていいと思うが、一万二千円もする試験だから、この本を読んでおくのは高価とは言えない。

Je crois que ce livre est un must-have pour reussir Le Delf B1. Si j'ai ratté, c'est juste mon problème.