目次:1.福祉国家とは何か 2.福祉国家以前 3.福祉国家の誕生 4.福祉国家1.0 5.変種 6.問題 7.新自由主義とWS2.0 8.ポスト産業社会への転換:WS3.0へ 9.不可欠の福祉国家
救貧法がどうとかいうところからの福祉国家の変遷。もちろん最新流行は新自由主義叩きで本書もそのあたりは踏まえてはいるが、現実の財政を無視するような話でもなく、あくまで現実的に考えているところは好感が持てる…いや好感とかそういう問題でもないような気がするが、この辺りは思想の問題なのでなんとも言えない。個人的に現在バカみたいな保守主義小説を読んでいるところだったので実に心が安らぐ。具体的な制度よりは福祉国家への考え方がメインだが、思想というほど抽象的な話でもない。実際の福祉の経済効果などの数値も欲しいところだが、とにかく自由経済を維持しつつ福祉もその不可欠の一部としてやっていくしかないわけで…。というような福祉国家の基礎知識としては必読書だろう。
An indispensable reading about the welfare state.
Oxford Univ Pr (2016/6/1)
言語:英語
ISBN-13:978-0199672660
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