2019年1月2日水曜日

Mike Goldsmith "Waves: A Very Short Introduction" [波動:非常に短い入門]

1.波の本質 2.水の波 3.音波 4.地震波 5.生物学的な波 6.電磁波 7.量子波 8.重力波

5章を除いて基本的に物理学の概説。正弦関数だのフーリエ解析だの屈折だの干渉だのというような数理的な説明は1章にまとめられているが、別に数式が解説されるわけでもなく、ポピュラーサイエンスの範疇と言っていい。わたし自身を基準にして言えば、2章の水たまりに風が吹くところからの説明は、流体力学を一通り勉強したくらいでは知っている人は少ないと思われ、なかなか感動的だ。34章についてはわたしは騒音振動の勉強をしているから詳しいが、そんな人も少ないだろう。それでも初耳な話が多い。5章は他の章と毛色が違い、蛇がどうやって進むかとか興味深い話が多かった。6章については電気通信や無線や放射線の勉強をしているので、やはり知らないことは少ないが、それでも面白い。78章はさんざんポピュラーサイエンスでこすられている内容。

知っていることも多いのに、とにかく読んでて楽しい本だった。これはもしやと思ったらやはり"Sound:Very Short Introduction"と同じ著者だった。わたしが音の勉強を始めるきっかけになった本だ。さしあたり去年は騒音振動の公害管理者試験に受かったが、この方向は今年もどんどん進めていく。

Very fascinating book.

Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198803782

2018年12月21日金曜日

Michael Fairhurst "Biometrics: A Very Short Introduction" [生体認証:非常に短い入門]

目次:1.あなたはあなたが言うとおりの人か? 2.生体認証:どこから始めようか? 3.生体認証を実用化する 4.生体認証処理の強化 5.予測的生体認証 6.わたしたちはどこに向かうのか?

この本では生体認証として指紋や網膜、声紋や筆跡が例示されるが、主な内容は個別の技術よりも、全体的な概念模型のほうで、むしろ抽象的な話が多い。わたしみたいに既に情報セキュリティに相当詳しい人が、知識を補完するためにこの本を読んでも新たな知見はほとんどない。初心者が読むと違う感想になるかもしれないが、わたしとしては、常識でわかることや、同じことを繰り返す冗長な記述が多すぎるように思う。薄い本なのでさっさと読めるが、VSIでは久しぶりに期待外れだった。

I could not recommend this book anyone who have already some knowledge about information security. It is too basic.

Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198809104

2018年12月18日火曜日

Lucien Nahum "Shadow 81" [シャドー81]

ベトナム戦争を背景にしたハイジャック小説。戦争自体は背景に過ぎず、そこで実戦投入されている最新鋭戦闘機を盗み出し、アメリカ西海岸で旅客機の背後につけて脅迫して身代金を要求する。基本的にサスペンスだが、政治家の醜さやマスコミのウザさを描くクダリもあり、読むハリウッド映画という趣だ。なぜ映画化されなかったのか不思議なくらいだが、どうも英語圏ではそこまで売れた小説ではないらしい。主人公のやってることが建前としても正義でも何でもなく、単なる私利私欲というのが原因かもしれない。

その点を気にしなければなかなかのサスペンスで、少なくとも日本ではかなり売れたようだし、確かに名作だ。荒唐無稽としか言いようのない部分もあるが、それもこの類の話ではやむを得ず、ベトナム戦争当時に超音速VTOL機という時点で微妙にSFなのだし、VTOL機が木製の台に着地するくらいは仕方ないだろう。物語の中心は、ハイジャック機"SHADOW81"と旅客機"PGA81"と管制塔のやりとりが中心で、全体的にストイックな作りだ。センチメンタルな要素は全くなく、安心して読める。小説なのでネタバレは避けるが、読んで損することはないだろうし、特に読んで不愉快になる人がいる気もしない。

全く個人的な話だが、この小説を始めて見たのは、高校の図書室でのことだった。もちろん翻訳版の新潮文庫だったが、ただ二機の飛行機が青空を飛んでいるだけのカバー絵に、「シャドー81」というストイックなタイトルがカッコ良かった。原書よりずっと良い。どうも当時からわたしの趣味は変わっていないらしい。内容もその通りストイックなので、映画映えしないかもしれない。結局、高校の時には読まなかったが、ずっとひっかかっていた。もう一つ同じひっかかり方をしているのが坂口安吾「不連続殺人事件」で、これもこれから読むつもり。

An extremely good hijacking novel.

New English Library Ltd (February 5, 1976)
Language: English
ISBN-13: 978-0450028564

2018年12月7日金曜日

Elisabeth Vanasse "Récits coquins des plaisirs défendus" [禁じられた喜びの淫らな話]

短編エロ小説集。一話は数ページ程度ですぐに読める。読者はほぼ女性のようで、あまり詳しく設定されていないが、すべて、だいたい30前後の独身女性の独白という形で書かれている。内容はというと、ただ色々な状況と趣向でヤリまくっているだけで、特に情緒も感情も何もない。というか、そんなことは読者が好きに想像すればいいんで、書かないほうが良いのだろう。暴力的な内容はないが、場合によっては生理的に受け付けないような場面もあるだろう。これもフランス語の勉強になるかと思って読んでみたが、果たしてなったのかどうか…。仏検二級くらいなら辞書さえあれば読めるだろう。幾つか普段は勉強しない単語があるくらいで、同じ単語が何度も出てくるし特に難しくはない。ただ、別の局面で使える単語でもなく…。

Un peu trop barbares....

J'ai lu (11 septembre 2010)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2290017555

2018年12月6日木曜日

Robert Cialdini "Pre-Suasion: A Revolutionary Way to Influence and Persuade" [事前説得:影響と説得のための革命的方法]

目次:1.Pre-suasion:注意の前倒し 2.連想の役割 3.最良実施例:Pre-suasionの最適化

タイトルのpre-suasionはpersuasionのperをpreに変えた造語。効果的な説得のための戦略(下準備)をまとめたもの。何でも"Influence"という有名な前著があってそれの更新版みたいなことらしい。互酬性を利用するとか連想の力を使うとか環境に気を遣うとか、まあ、この類の話に馴染みのある人には、それほど目新しい話はない。ただ、馴染みのない人は身を守るためにも読んでおいたほうが良い。我々は常に宣伝広告営業に晒されているし、専門家はこの程度のことは当然知っている…知らなくてもこの本読むはずだ。

わたしがこの本を知ったのは、直接にはWin Biglyからだが、この本は余計な自慢話などがないから遥かに読みやすい。中核的な主張も、Win Biglyに比べれば全然控え目だが、大よそ似た線と言っていいだろう。要するに、我々は自分で考えていると思っているが、実は無意識のうちに色々な技術で操られているということだ。わたしとしては他人を操作する用事がほとんどないので、その点はどうでもいいが、自分の行動を律するためにpre-suasionの技術も使えるわけだし、そのうち何か有効な使用法を思いつくかもしれない。しかしまあ、この類の本を読むたびに、自分の力で考えていることなんてほとんどないんだなあと思う。翻訳はあまり良くないという話もあるが、読めるだろう。

A good textbook. We think almost nothing by ourselves....

Simon & Schuster (2016/9/6)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1501109799

2018年11月20日火曜日

Nataël, Béja "Bye Bye tristesse" [悲しみよさようなら]

要するにエロマンガなんだけど、一つには時系列が少しよれているのと、一つには感情の動きが謎過ぎて読みにくい。わたしの理解したところでは、フランスの話にありがちな「究極の愛を求めてエロいことをしまくったが結局なんか悲しい」というような話のようだ。ただしこの場合は、くっついた夫が浮気、というかムチャクチャな夜会をしているのを発見したので、殺害して「悲しみよさようなら」ということだろうか。違うのかもしれないが、そんなに論理的に構成されているような気もしない。

この特に性的なことで好き勝手して結局何か満たされず悲しくて、そこに何かポエジーを感じろというフォーマットは昔からよくある気がする。ボヴァリー夫人からなのだろうか。ただボヴァリー夫人は厳密に科学的というか現実的というか、必然の道程を辿っているのがわたしにも分かるが、類似品は何のことやらわからないことが多い。何かの別の意味で厳密なのかもしれないが、わたしには分からない世界のようだ。

Je n'ai pas arrivé à comprendre le développement du sentiment.

Glénat BD (1 août 2012)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2356482778

2018年11月17日土曜日

VOUTCH "Les joies du monde moderne" [現代世界の喜び]

一応現代社会への皮肉を込めた一コママンガ集。と言っても、別にそんなに声を出して笑うほど面白いわけでもないし、そんなに絵が見飽きないとかいうわけでもなく、しかし、こういうのを漫然と眺めている時間を楽しむのが大人なような気もして来た。National Geographicとか東京人みたいに応接間や待合室用の雑誌があるが、これは待合室用の本なのかもしれない。もちろん、来客がフランス語を読めなければ意味を為さないが…。飾りとして悪くないし、趣味も良いし、フランス語が読めれば、内容も退屈ではないというような。わたしなら医者の待合室にこれがあったらかなりうれしいし、外人客の多い高級美容室なんかに良いのではないか。

Pour une salle d'attente.

Cherche Midi (5 janvier 2017)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2749143743

2018年11月16日金曜日

Thomas Legrand, Laure Watrin "Les 100 mots des bobos" [ボボの100語]

これはクセジュの中でも稀に見る面白い本だった。boboとはブルジョワ・ボヘミアンの略で、簡単に言うと意識高い系とLOHASとサブカルクソ女が融合して生まれた最強種族のようなものと思えばほぼ間違いない。経済的に余裕はあるが政治的には左翼で、移民や同性婚に寛容で、フェミニストで、国際人で、子供には外国語を学ばせ、ヨガをし、隠れ家的レストランに通い、エコで、トートバッグを持ち歩き、菜食志向で、無農薬野菜を愛し、美術館が好きで、良く分からない前衛的なアートを支持し、仕事とプライベートの区別が薄く、ノマドで、スタバにマックブックを持ち込み、移動は自転車で、海外旅行に行くと観光客向けのところより地元民の通うような居酒屋などを好み、いやもう、あとはみなさんが勝手に想像でリストを続けられると思うが、それもほとんど間違えないと思う。一つ日本と違うとすれば、社会参画志向が日本より遥かに強くて、地域社会や学校などを積極的に改変していく点か。

この本で取り上げられる100語も全部紹介したいくらいだが、もう上記に出たのもあるし、グローカリゼーションとかカウンターカルチャーとか共同農園とかラテマキアートとか、基本的には全部半笑いで読み続けるしかない。実際、フランスでもboboは嘲笑の対象なのだが、現実に政治的には一つの勢力で無視できず、日本で言えば、立憲民主党の支持者のような感じなのだろう。右派が左派を非難する時にboboという言葉が頻出するようなことで、自分がboboであると認める人はいないが、しかし、実際はboboだらけという図である。思い返すと、少なくともわたしが知るフランス人は一人残らずboboだ。

もちろん、あまりに戯画的過ぎて、ただの筆者たちの妄想なのではという疑いもあるが、あまりにリアルで、フランスでは随分研究も重ねられているらしいし、一応公式っぽい定義として「経済資本より文化資本の最大化を目指す人たち」みたいな線で考えられているらしい。とにかく、左派政治家にとっては現実の問題であり、笑っている場合ではない。右派がポピュリズム政党として確立しつつある以上、左派は今までみたいな労働組合基盤というよりboboを基盤にするしかないのかもしれない。

個人的にはgentrificationという概念が面白かった。昔はドーナツ化現象とか言って、金持ちは郊外に住むことになっていた。それがその後逆転して、退廃した都心部に憧れたboboが逆流入してきて、地価が上がって貧乏人が追い出されるほか、行政も動かしてキレイな街になってしまい、下町とは名ばかりの高級住宅街やら囲い付きの住宅地ができてしまう。で、もともとの下町住民とタワーマンションの住人との関係が問題になるというような。

いずれ翻訳されるのかもしれないが、特に社会学とか人文地理学とか都市工学とかの学生には必読書として指定したい。その他、単に「意識高い系大全」みたいなノリの装丁で売っても売れるだろう。boboはライフスタイルであり、専門の雑誌がないのが不思議なくらいだ。こういう面白い本が日本の社会学から出てこないのは残念だが、せめて輸入してもらいたい。

Le meilleur dans la collection "Que sais-je?".

Presses Universitaires de France - PUF (5 septembre 2018)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2130809128

2018年11月13日火曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid #13: Meltdown" [軟弱な子供の日記13巻:融解]

日本語訳グレッグのダメ日記も未だにほぼ同時発売されているようで結構なことだ。ポプラ社の力かも知れないが全世界的に売れているという話でもある。わたしはあの装丁が受け付けないし、一切見ていないが、普通の中学生じゃ原書はキツいだろうか。それにしても高校生なら読めるだろうというようなかなり易しい英語だ。

今回は真冬の話で、前半は登下校などで寒さから逃れる方法、後半はこのシリーズには珍しく子供たちの雪合戦の話。そもそもこの主人公、友達はほぼ一人だけだし、大勢の子供と遊ぶようなエピソードはこれまでなかったかもしれない。まあ遊ぶと言っても、どうもわたしはこれを素直に楽しそうとは思えず、この辺りに子どもの頃から変わらないわたしの性格の問題というか発達障害があるのだろう。このシリーズ、もともと犯罪すれすれのエピソードなどもあり、児童書にしては教育上良いとは思えないのだが、特にケガ人が出るとわたしはしんどい。

そう思って読者レビューなどを見ると、概ね評価が高く、文句を言っている連中のが堅物過ぎる印象は拭えない。主人公の生活水準が髙過ぎるというようなのは仕方がない。日本の子供向けマンガもほとんど平均より金持ち側だ。ただ、主人公の周囲の見下し方に引っかかるのは分からなくはない。わたしがちびまる子ちゃんが大嫌いなのと同じようなことだろう。ただ、弁護のために、グレッグには偽善がなく、彼が周囲を見下していること自体も笑いの対象として描かれていることは言っておく必要がある。

このシリーズ、最初は必ずしも子供向けとは限らなかったような気がするが、巻が進むにつれてはっきり児童向けになった。大人が読んでも面白いが、子供が読んだらもっと面白いのだろうと思う。こんな風に余計なことは考えないだろうし。それに、グレッグみたいなタイプを肯定的に描いてくれる児童書は少ないんじゃないか。このタイプの子供は否定的な自己イメージを形成しがちと思えば、やはり教育上良いのかもしれない。

Not for strict parents.

Harry N. Abrams (2018/10/30)
言語: 英語
ISBN-13: 978-141972743

2018年11月6日火曜日

Joseph Heller "Catch-22" [キャッチ=22]

有名な厭戦小説。設定は第二次世界大戦イタリアの米軍爆撃部隊だが、出版されたのがちょうどベトナム戦争でアメリカ中がうんざりしていた時期ということで流行ったようだ。

この小説のタイトルは不条理の代名詞みたいに英語になっているが、確かに色々不条理なせいで、特に最初のうちは読みにくい。たとえば、カフカの小説の不条理さは、作者の設定した状況が不条理なだけで、文章自体は冷静だ。だから状況の不条理さが浮き立つことになる。しかし、この小説については、戦争と組織の現実の不条理さと作者の設定した不条理さが混ざっている。さらに、登場人物がふざけているのと作者の書き方がふざけているのも混ざっている。それと無関係ではないと思うが、難しい単語が多く、原文で読む人は覚悟したほうがよい。平均的なアメリカ人でも少ししんどいのではないかと思う。あと、時系列通りに話が進まないことは、最初に知って置いたほうが良い。

というわけで、特に前半は、あまり戦争の直接の描写が少ないこともあり、ただ前線から離れた基地で規則に縛られた不条理な生活をしているだけで、話も進まないから、早目に挫折してしまう人も多いだろう。後から読み返すと面白いが…。これも戦争の現実なのだろう。中盤以後はイタリアの売春宿の実情や爆撃団が曝される死の危険などはリアルでゾッとすることになる。基地で命令しているだけの上官は平気だが、読者の馴染みの主人公の友達はどんどん死んでいく…。諧謔小説みたいに言われるが、そもそもが戦争なので、笑って読める小説ではない。

主人公はB-25爆撃機の爆撃手で、彼の最大の目的は生きてアメリカに帰ることであり、任務はイヤイヤこなしていて、仮病などを使ってできる限り逃れようとしている。徴兵制で、何回か爆撃ミッションをこなすとアメリカに帰れる制度らしいが、出世したい上官がその回数をどんどん増やすので帰れないという状況だ。わたしとしては、基本的に仕事をサボろうとする主人公が好きなので、それが戦争かどうかはあまり関係がない。とはいうものの、爆撃機が対空砲火に曝される場面はなかなか緊迫していて勉強になった。我々は爆撃される側の恐怖は良く伝え聞くが、爆撃する側の話はあまり聞かない…。

戦争の話だから、下世話な話も多く、グロい描写も多いので、誰にでもお勧めというわけではないが、著者の実体験に基づいているというし、これも戦争の実態の一つなので、そういう意味ではお勧めできる。ただ、とにかく単語が難しい。それでも読む価値はある。日本語訳は見ていないけど、文句を言っている人もいるようだ。しかし、原書で全部読んだわたしとしては、原文自体が厳しいからな…と言っておきたい。

Generally speaking, I love the protagonist who tries to escape from his official mission, whether it is war or not. The superior officers are meanies even if it is not a wartime. The savage war only accentuates it.

出版社: Everyman's Library (1995/9/21)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1857152203

2018年10月25日木曜日

Collectif "Une Parole par jour de Sagesse 2019" [賢人の言葉一日一言2019]

フランス語の一日一名言卓上日めくりカレンダー。毎日フランス語を強制的に読むのは悪い話ではない。誰でも知っている名言も語学力の一部として重要だ。ただ問題点もある。まず、大きさが随分小さい(大きいトランプくらい)し、置くときに角度があまりなく、平置きに近い。あと、曜日と日本の祝日が入っていない。まあ最後の点については、わたしとしては、曜日や祝日を日めくりで確認する機会はないのであまり問題ではない。しかし、どっちにしろ、カレンダーというより勉強用という気分だ。来年の日めくりカレンダーは職場がLiz Climo、自宅がSports Illustratedで決定とする。このフランス語日めくりは自宅の玄関にでも置いておく。

Un calendrier qui manque le jour de la semaine.

Hugo Image (11 octobre 2018)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2755639032

2018年10月12日金曜日

Liz Climo "The Little World of Liz Climo 2019 Day-to-Day Calendar" [リズ・クリモの小さな世界2019年日めくりカレンダー]

今年のが大変気に入ったので、来年も自宅用はこれで。土日が一枚なので、本当は職場で使う想定かもしれないが、個人的には職場ではちょっと和み過ぎる気もする。単行本を買うより、毎日カレンダーで見るのがちょうど良い。

The best desktop calendar ever.

Andrews McMeel Publishing (2018/7/17)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1449492885

Trends International "Sports Illustrated Swimsuit 2019 Calendar" [スポーツ・イラストレイテッド2019年水着カレンダー]

来年の職場用の日めくり卓上カレンダーを考えていた。長らくDilbertを使っていて、パッと見、品も悪くないし面白いんだけど、作者のWin Biglyを読んでうんざりしたこともあり、代わりを探していた。で、これくらいならお洒落かなと思って、実際現物はとてもお洒落で気に入っているんだけど、ちょっと職場には置けない…。というのも、水着写真とは言え、乳首が透けていたりするので、人目のつく範囲に置いたらセクハラと言われてしまうだろう…。

ただ、あくまでわたし目線で見てのことだが、お洒落で下品でもないし、健康的だし、エロいという気もしないし、本当なら机の上に置いておけばかなり気分が良いはずだ…。この点については感じ方は人それぞれだと思うので何とも言えないが、一遍に机の上が明るくなる印象がある。毎日、その月のカレンダーもついているのはあまり見たことが無く、実用的だ。というわけで、正直、取扱いに困っているが、枕元にでも置いておくか…。

Very good, though I do not know where to put it....

Trends Intl Corp (2018/8/15)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1438859682

2018年9月27日木曜日

Matthew Frederick, Vikas Mehta "101 Things I Learned in Urban Design School" [私が都市計画学校で学んだ101のこと]

全くの素人に都市計画者の視点を教える本。まあ、何がどう計画されているのか分からない町も世の中にはたくさんあると思うが、それにしても一応計画されている。もちろん、比較的新しい関東の私鉄沿線の都市などは分かりやすいし、今でも湾岸はゼロから計画されている。一応こういう本を読んでおくと、デベロッパーや行政が何を考えているのか多少は分かるようになり、街歩きの楽しみが増えるというものだ。とは言うもののこの本、"101 Things I Learned®"の中では、今一つだった気もする。理由の一つは、都市計画に限らず、何の事業にでもあてはまるような教訓が多いせいだろう。

Good enough, though not as good as I expected from other 101 things books.

Three Rivers Press (2018/4/3)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0451496690

2018年8月23日木曜日

Eliane Kurbegov, Edward Weiss "Barron's AP French Language and Culture" [APフランス語と文化対策]

APはアメリカの試験で、受かると大学入試で有利になったり、大学の単位として認定されたりする。SATより上級。わたしがこの本をやった感触では、欧州基準でB2くらいあるかもしれない。B1よりは上だ。仏検なら一級か準一級か…。採点基準が分からないので、実際に受けてどうなるか分からないが、問題自体はそんな感じ。別にこの本でフランス語力をつける趣旨でもないと思うが、トランスクリプト付の音声も大量に入っているので勉強になるし、一通りフランス語文法を終えた人が試しにやって見るにはいいだろう。仏検二級くらいの力ならSATの対策本を見たほうが良い。

わたしとしては、この本はかなりしんどかった。興味の無い内容の長文や音声に集中することの難しさを痛感する。結局、こういう試験で取り上げられるテーマは限られているし、その意味では十分に対策可能なのだろう。作文の模範解答も完備しているし、会話とか口頭発表とかの模範解答も全部音声があり、もちろん流し読み/聞きしただけだが、今更こんな上流階級の頭の良い子みたいな文章を書いたり発表したりできないよなあ…と。しかし、仏検一級を狙うくらいの人なら、こんなのはクリアしないといけないはずだ。自信を無くすが、まあ、別に大学に入るわけでもないし…。

Americans are very good at oral expositions. They are trained to that in this way. I just can't....

Barrons Test Prep; 2版 (2016/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-1438076034