1.波の本質 2.水の波 3.音波 4.地震波 5.生物学的な波 6.電磁波 7.量子波 8.重力波
5章を除いて基本的に物理学の概説。正弦関数だのフーリエ解析だの屈折だの干渉だのというような数理的な説明は1章にまとめられているが、別に数式が解説されるわけでもなく、ポピュラーサイエンスの範疇と言っていい。わたし自身を基準にして言えば、2章の水たまりに風が吹くところからの説明は、流体力学を一通り勉強したくらいでは知っている人は少ないと思われ、なかなか感動的だ。34章についてはわたしは騒音振動の勉強をしているから詳しいが、そんな人も少ないだろう。それでも初耳な話が多い。5章は他の章と毛色が違い、蛇がどうやって進むかとか興味深い話が多かった。6章については電気通信や無線や放射線の勉強をしているので、やはり知らないことは少ないが、それでも面白い。78章はさんざんポピュラーサイエンスでこすられている内容。
知っていることも多いのに、とにかく読んでて楽しい本だった。これはもしやと思ったらやはり"Sound:Very Short Introduction"と同じ著者だった。わたしが音の勉強を始めるきっかけになった本だ。さしあたり去年は騒音振動の公害管理者試験に受かったが、この方向は今年もどんどん進めていく。
Very fascinating book.
Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198803782
これも面白そー。
返信削除いい本紹介してくれてありがとー。
音の勉強をして最終的にこんなことをしたいとかありますか?
返信削除特に何もないですけど、音楽関係は調べようかと思ってます。音楽自体には何の興味もないですが…。
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