2016年2月26日金曜日

William Bynum "The History of Medicine: A Very Short Introduction" [医学史:非常に短い入門]

目次:1.臨床の医学 2.図書館の医学 3.病院の医学 4.共同体の医学 5.実験室の医学 6.現代世界の医学

どういうわけかわたしは医学史に詳しいが、多分、社会史とか一般科学史みたいな本をよく読んでいるから、そっちから知識が入っているのだろう。そういうわたしから見ても良い意味で標準的な歴史書かなと思う。"Very Short"と言いながら、なかなか盛りだくさんで壮大な印象が強い。ありがちな科学的な側面に話を絞っておらず、最近発達した社会史的な面もきっちり入っているのも高評価だ。話は基本的に西欧限定だが、これで東洋版を出してもあまり流行らないのだろうか。たとえば"Yoga: A Very Short Introduction"みたいな類の本を作ったら、(欧米の)大学生受けはすると思うんだがな。なんにしろ、医学史を学ぶんなら(そんな人は少ないと思うが)、これが最初の一冊かもしれない。

Very good as the first book for beginners.

Oxford Univ Pr (2008/8/24)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199215430

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