前の巻でようやく誠実そうな男と付き合い始めた。前半は相変わらずだが、何分にもだらしない女で後半は妊娠してからの騒ぎ。といっても結婚するわけでもなさそうだ。わたしもそれほど詳しくないが、フランスはカトリックの国だから結婚が非常に重く、結婚ほどではないが民法上の準結婚みたいな制度が二、三あって、なんなら同性でもいい。カトリックという割には性的にだらしなさ過ぎる気もするが、とにかくそんな国なんだろう。ジョゼフィーヌのママは娘が結婚しないで妊娠したことに、やはりショックを受けているから、親はまた感じ方が違うのだろう。姉(普通に結婚して専業主婦)も世間体を気にしている。男たちの無関心との対照は笑いどころだ。あと、わたしはフランスでは労働者の権利が非常に強くて産休制度も充実していると教えられてきたが、ジョゼフィーヌは産休を取る時に上司に酷いことを言われている。…というような、教科書に書いてあるのとフランスの現実は違うということも分かるマンガというわけである。とにかく、このジョゼフィーヌ、軽薄でだらしなくて自分勝手で怒り過ぎだが、そんなのも含めてマンガになっているのは作者の力量だろう。醜い部分も含めて可愛く見えるのは相当洗練された感覚だと思う。
Oui, tout à fait fascinante.
Le Livre de Poche (1 juin 2012)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2253131854
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